せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

シラカシとアカガシ

2011-03-19 | 日記
YouTubeの動画で台湾の小学生たちが「日本加油! 日本加油!」と叫んで応援するのを見て何故か涙が出そうになった。加油とは頑張れという意味。日本国民全体が落ち込んで行きそうになっている時に日本頑張れという励ましの言葉をかけてもらうことほど勇気付けられることはない。最もつらい時に受けた恩や掛けてもらったやさしい言葉を人は決して忘れない。

大震災から1週間が経過した。ガソリンがないのが一番の悩みの種。電車の運行も不安定だから職場に泊まりこむ日も増えそうだ。来週初めまでにはなんとかガソリンを確保したい。

もう彼岸。お墓参りには自転車で行こうかなあ。


家の裏には樹齢50年ほどと思われるシラカシがある。市の条例で勝手に切り倒すわけにはいかないけれど数年に一度は枝を落とさないと葉が茂ってあたりが暗くなる。毎年ドングリが大量に落ちて家の裏にはドングリの地層ができているに違いない。母はよくその枝に物干し竿の片方を掛けて洗濯物を干していた。本当かどうかは知らないが、金はたとえ貸しても借りんぞという語呂合わせから関東の屋敷では家の前にカリン、裏庭にはカシの木をよく植えていたという。玄関横には小さなカリンを母が昔買ってきて植えたのは偶然だろうけれど。
近くの山にはシラカシ、アカガシ、アラカシなどドングリのなるブナ科常緑広葉樹が多く見られる。先日もシラカシとアカガシが混在する林の中を歩いた。シラカシの葉は小さくて鋸歯がある。アカガシの葉は大きくて全縁、葉柄が長いのも特徴的。材の色の違いからシラカシ、アカガシと呼ばれるらしい。


シラカシ

シラカシの名は葉の裏が白いからではなく、材がアカガシにくらべて色がうすいことからシラカシと呼ばれたのが名前の由来。

アカガシ

アカガシという名前は、紅褐色を帯びた心材の色に由来。

冬芽の比較
  
左はアカガシ、右はシラカシ。

葉と冬芽の大きさの比較

左はアカガシ、右はシラカシ。アカガシはシラカシよりも葉も冬芽も大きい。アカガシの葉は全縁で葉柄が長いのも特徴的。一方シラカシの葉は鋸歯がある。

葉裏の比較

左はアカガシ、右はシラカシ。葉裏の色の違いも明らか。

樹皮の比較
 
左はアカガシ、右はシラカシ。アカガシの樹皮は灰色~茶色でかさぶた状にはがれる。シラカシの樹皮は灰色で遠目には滑らか風に見えるが粗いザラザラがあるものが多い。