せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

春の土手~セイヨウタンポポ、ヒメオドリコソウ、ムラサキハナナ

2011-03-22 | 日記
日経平均株価は3/15の大暴落のあと徐々に回復傾向が出てきている。人々の心理も回復の兆しありとみているのだろう。どん底の時に人の団結力、持久力、忍耐力は平常よりも一層強くなり、自己よりも社会のために尽くす気持ちが大きくなっている。我々日本民族がその遺伝子の奥底に共有して持つ復興の時の底力を発揮するのはこれからだ。


セイヨウタンポポ

川の土手を歩くとヒメオドリコソウ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなど春の雑草の定番の小さな花たちが可愛らしく出迎えてくれる。足元には背の低い黄色いキク科セイヨウタンポポがあちらこちらに咲いている。

 
なぜかしら今の時期のセイヨウタンポポは花茎が短くて地面にへばりついているものばかり。どれもこれも花茎は数cmしかないだろう。セイヨウタンポポはヨーロッパが原産の帰化植物で外総苞片の反る点が特徴だといわれている。セイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖で種子をつける。つまり花粉に関係なく種子が単独で熟す、そのため繁殖力が強い。


タンポポの花茎は開花が終わると基部から倒れて種子の散布前に再び立ち上がる。花茎の成長は開花までと倒れた後直立し始めてから種子散布までの2回の急成長を示すらしい。従って花がこのように地面についているということは一次成長が遅いことになる。しかし果実が成熟して冠毛をつけた花は背が高く後半の段階で花茎を急成長させたに違いない。

ヒメオドリコソウ

シソ科ヒメオドリコソウが群生していた。一斉に立ち上がっている様子はまるで小さな人形の大群のようで可愛くもあるけど、ちょっと不気味にも見える。

 
ヒメオドリコソウの葉には毛が多いので、ひとつひとつを見てみるとふかふかの毛がついた服にマフラー姿の人形にも似ている。そしてこの何とも言えない赤紫の色はよく見ると味わいがある。日陰では緑色が多いけれども、日照の強い場所では赤紫色を帯びてくる。茎の節には唇形をした小さなピンク色の花が輪生。


ムラサキハナナ

土手に紫の花が咲いているのを見つけてうれしくなった。アブラナ科ムラサキハナナ、女の子の名前のように可愛い名前だし、何といってもこの上品な薄紫色が最高。別名ショカツサイ。

 
葉は茎を抱いている。