せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

サザンカとサクラ

2010-11-07 | 日記
サザンカ

もうサザンカが咲いていた。


 
Wikipediaでツバキとサザンカの違いの項目を見ると

①ツバキは花弁が丸ごと落ちるがサザンカは花びらが個々に散る。 ②ツバキは雄しべの花糸が下半分くらいくっついているが、サザンカは花糸がくっつかない。 ③ツバキは、花は完全には平開しないが、サザンカは、ほとんど完全に平開する。 ④ツバキの子房には毛がないが(ワビスケには子房に毛があるものもある)、サザンカ(カンツバキ・ハルサザンカを含む)の子房には毛がある 。⑤ツバキは葉柄に毛が生えない(ユキツバキの葉柄には毛がある)。サザンカは葉柄に毛が生える。

以上5項目を挙げている。特に④が重要な感じがするので、この花の子房をみるとやっぱり毛だらけでサザンカで間違いなし。


サクラ

もうサクラが咲いていた。

 
サクラハンドブックを見てみると、八重咲きで今頃咲くサクラの代表として、ジュウガツザクラとコブクザクラが載っている。

 
この花は始め白であること、雌しべが2本以上あること、がく片は幅ひろの5角形で粗い鋸歯があり、がく筒は釣鐘型であることなどからコブクザクラかなあ?

カクレミノ、キヅタ、ハナミズキ

2010-11-07 | 日記
カクレミノ

常緑樹にもかかわらず、黄葉がチラホラとみられ始めたウコギ科カクレミノ。緑と黄のコントラストがきれい。

 
果実はこれから黒く熟すはずだがもうかなり落ちてしまっている。冬芽は扁平な三角形。


キヅタ

大木にくっ付いて這いあがっていくウコギ科キヅタ。これも常緑。


ちょうど今の時期がウコギ科キヅタの花の季節なのだろう。美しい球形の散形花序。雄しべ5。


ハナミズキ

少し先には真っ赤に染まったハナミズキの紅葉があたりを明るくしているようだった。

ウバメガシ

2010-11-07 | 日記

公園の垣根に徒長枝を伸ばした常緑樹があった。硬いパリパリの葉で裏が白ぽく見えたので、ああナワシログミかな?と近寄ったところ、なんとドングリがなっていた。そうかブナ科ウバメガシだとやっと気付いた。

 
ウバメガシは備長炭とよばれる良質の木炭の原料。刈り込みに強く、乾燥にも強いために生け垣にもよく使われている。

 
ウバメガシには葉の裏に星状毛がある。

樹皮のいろいろ~モミジバフウ、エゴノキ、トウカエデ、オオシマザクラ、ハリギリ

2010-11-07 | 日記
モミジバフウ


先日観察したフウの仲間で、このモミジバフウは街路樹などでよく見かける。これから紅葉が見頃。でこぼこなのがわかる。

 
モミジバフウの葉と冬芽。


エゴノキ


のっぺりとしていて少し紫がかった灰褐色の樹皮。

 
葉はひし形で冬芽は毛におおわれている。しかも副芽があって独特の形をしている。


トウカエデ


公園のトウカエデは樹皮が薄くはがれおちるのが特徴。トウカエデは職場前のバス通りの街路樹にもなっていたなあ。

 
葉は3葉脈がはっきりしている。プロペラ状の果実がついていた。



オオシマザクラ?


樹皮からはすぐにサクラであることはわかるけど何ザクラかがわからない。


ひときわ紅葉が目立っている。


冬芽は無毛で、葉は鋸歯がはっきりしている。このあたりで多いのはオオシマザクラかヤマザクラかなあ?花が咲いても桜は難しいのに今の時期は本当に難しい。でもわかる人にはわかるんだろうな。


ハリギリ


大木の樹皮はまるでクヌギのようにみえる。

 
近くを探すと幼木があった。これにはもう大変なとげがあって触ることができない。ウコギ科ハリギリ。

 
葉は細かい鋸歯をもつ掌形。モミジバフウの葉と似ていて葉裏には主脈の基部に毛がある。

樹皮のいろいろ~イヌシデ、アカシデ、ユリノキ、ゴンズイ、ケヤキ

2010-11-07 | 日記
イヌシデ


雨の日に雑木林でとても面白い模様の樹皮を発見した。雨で少し濡れているから樹皮の模様が浮き出てくる。まるでシマウマの縞のようだ。


アカシデ


アカシデの樹皮もイヌシデと似ている。右肩あがりのらせん木理がはっきりわかるものが多い。

 
葉と冬芽もイヌシデと比較すると特徴がよくわかる。それぞれ左がイヌシデ、右がアカシデ。一言でいえばアカシデはイヌシデに比べて毛が少なく、少し小ぶりの感じ。


ユリノキ


晴れた日に縦縞が美しい。


モクレン科なので葉柄と托葉2枚で合着して芽を包みその落ちたあとが枝を一周して托葉痕となって残る、説明されている。


托葉痕はよく見ていたが托葉がどんなものか初めてわかった。


ゴンズイ


これも縦縞だ。


ケヤキ


太い腿もようなケヤキの幹。いつも樹皮がはがれかけている部分があるのが特徴。

ピラカンサ

2010-11-07 | 日記

大学の下に流れる川にかかった小さな橋の横に、燃えるような赤い果実をいっぱいにつけたバラ科ピラカンサ(トキワサンザシ)がとても目立つ。空き地などにもよく生えているので丈夫なのだろう。

 
枝が変形したトゲがある。

ノボタンとシコンノボタン

2010-11-07 | 日記
ノボタン

秋から冬になるといつも眼の覚めるような紫色の花をたくさん付ける低木が、近所のアパートの入り口横に植栽されているのが以前から気になっていた。休日は車の往来があまりなくて観察するのにちょうどいい。背丈は4m以上ある。つぼみから果実まで各段階の花が見られ、次々に花は咲いては散っている感じ。


シコンノボタンとよく似ているが葉が小さい。シコンノボタンの雄しべは紫色なのに対してこの花の雄しべは白っぽい。

 
ノボタン「コートダジュール」だろうか?ノボタンとシコンノボタンのどちらもノボタン科で似ている。


シコンノボタン

こちらは2009/10/25に近所で見かけたシコンノボタン。