せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

マユミ、ニシキギの紅葉とエノキ、ハギ、ヨシの黄葉

2010-11-23 | 日記
紅葉の季節になったけどなかなか遠出する時間も無いので地元の公園を散歩して紅葉を味わおう。知らぬ間に木々は色付いていてそっと音もたてずに季節が移っていく。黄色の葉は、秋になり葉の葉緑素が無くなって残されたカロチノイドの黄色だけが目立つようになったものらしい。一方赤い葉は赤い色素アントシアニンによるもの。寒暖の差により葉柄の付け根に離層が形成されると葉でつくられた糖分が葉にとどまりこの糖からアントシアニンがつくられて紅葉ができるという。


マユミ

真っ赤に色づいたニシキギ科マユミの果実と紅葉が雨上がりの青空に映えて美しい。


果実は果で四方形の面白い形をしている。4裂すると中から赤い仮種皮をつけた種子が見える。葉は対生し縁には細かな鋸歯がある。

ニシキギ

マユミと並んで紅葉が美しいニシキギ科ニシキギにも出会った。マユミを小型にしたような感じでコマユミともいう。

 
マユミもニシキギも果実は果で朱色の仮種皮に包まれた種子。左はマユミで右はニシキギ。


エノキ

空を見上げると青空と黄色のコントラストが見事だった。


よく見るとなんとエノキではないか、こんな黄葉が美しいとは。


ハギ

ハギの黄葉も美しい。この萩は葉が細長くて尖っているのでいつも見慣れているヤマハギとかミヤギノハギとは異なるような気がする。花の時期にまた来てみたいなあ。


ヨシ

この公園は不思議なことにヨシの湿原が横に広がっている。ヨシがこんなにも黄色になるとは思わなかった。


ヤギ
 
公園の横を流れる川の河川敷に2頭のヤギが放されていてのんびりと昼寝していた。のどかだなあ。

ハナツルソウ、ヒイラギモチ、ムベ

2010-11-23 | 日記
最近、大学近くの県立公園に足を運んでいない。この前少しの時間を見つけて出かけたところ、ハナツルソウ、ヒイラギモチ、ムベなどが目にとまった。


ハマミズナ科ハナツルソウ

塀に垂れさがるように広がっているのは多肉植物のハナツルソウ(花蔓草 Aptenia cordifolia)。


夏~秋にかけて、葉の下から、マツバギク(松葉菊)に似た赤い小花を咲かせる半耐寒性常緑多年草。


花径は約1.5cm くらい。とてもかわいい。


モチノキ科ヒイラギモチ

ハナツルソウのすぐ横に面白い葉の形をしたモチノキ科の植物が鉢植えにしてあった。葉は四角形状をした長楕円形、縁に針状の鋭い刺がある。革質で互生している。モチノキ科ヒイラギモチ。中国原産でチャイニーズ・ホーリーとも呼ばれる。雌雄異株。よく似たヒイラギはモクセイ科なので葉は対生。


アケビ科ムベ

垣根に絡んでいるのは常緑のツル植物のムベ。薄紫いろのボールかと思うような果実がいくつもぶら下がっている。

 
ミツバアケビやアケビの果実は熟すると割れて種子が散布されるが、ムベの果実は開かず閉じたまま。どんな味がするのかなあ。

 
天智天皇がある老人にムベの果実が健康のもとだと言われて食べてみた時に「むべなるかな(もっともなことだなあ)」と言ったらしい。ツルは右肩上がりでアケビやミツバアケビと同じ。ミツバアケビやアケビは落葉樹である点が大きな相違点。