せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

イイギリ

2010-11-03 | 日記

遠くから見てもまだ赤い果実の存在はほとんどわからないだろう。家からそう遠くない林の中で見つけたイイギリ科イイギリ。この木の真下に行くとこの木の不思議を感じる。


見上げると、幹から太い枝が放射状に横に広がっている樹形をしている。


はるか上方に大きな葉の下で朱色の果実がブドウの房状にいくつもぶら下がっている。葉が落ちてしまえば果実だけになってかなり目立つ。

 
葉は互生し縁には鋸歯がある。葉柄は長く、葉の基部との境に2個の腺を持つ。落ちている果実を割ってみると種子は小さくて多数あることが分かる。

 
こんな小さな種子からこんな大きな木になるなんて不思議なものだ。そういえばキリの種子もとても小さかったなあ。樹皮は淡灰褐色で皮目が多い。

ハゼノキとヌルデの紅葉

2010-11-03 | 日記

11/3今日は祝日で快晴。狭いベランダには2008年の春に実生で生えたハゼノキが2mくらいの背丈となって紅葉している。まだ花も咲かないから果実もできない。


今日見たヌルデの紅葉もまた黄から赤へと変化する姿が美しい。


白い粉を吹いたような果実が見えた。これはリンゴ酸カルシウムの結晶で塩辛い味がするらしいがまだ舐めてみたことがない。

ツルバラ 「カクテル」

2010-11-03 | 日記

緑化公園内のバラ園は広くはないけど数多くのバラが咲いていい香りが漂っている。三脚を担いだカメラマンもいる。名前を知っているバラの中ではツルバラ「カクテル」が好き。


花色は明るい赤色で底が黄色。底の色が黄色なのは開花した日だけで翌日には白っぽくなっていくらしい。やっぱり咲いたばかりの花がすばらしい。


花は丸弁の一重咲き。四季咲き性で花が繰り返し咲くので最近よく住宅地で見かける。

カツラとトチノキの黄葉

2010-11-03 | 日記

11/2の午後は青少年会館で講演を頼まれていて午前中の仕事を終えて出かけた。途中の緑化植物園に昼食を兼ねて寄り道。秋ののどかな雰囲気のなか静かに散歩を楽しむ人やカメラを抱えてバラを撮りに来ている人などがいる。時間がゆっくりと流れていく。黄葉したカツラの大木の下のベンチに座って食べながら池の鯉を見ていたら、青い背中に橙色腹のカワセミが矢のような速さで飛んできて池のほとりの大きな岩にとまった。そして次の瞬間一直線にどこかに飛び去っていった。一瞬の出来事でまるで時間がとまったかのように感じた。


カツラの丸くてハート型の葉がいつもかわいい。ここのカツラの落ち葉は乾燥しているせいかあまり香りが無かった。


少し先にはトチノキの大木が同じく黄葉して見上げるとみごとな色合いに感動。


掌状複葉がとても美しい。

会場はなんと80人以上の一般住民の方々が集まっていて大盛況で、夕方また職場に戻った。

ノブドウとエビヅル

2010-11-03 | 日記

変電所脇の道を歩いて登っていく小道の横は藪になって下の湿地帯までずっと続いているようだ。藪にはツル性植物がたくさん絡まっている。色とりどりの果実をつけたブドウ科ノブドウが目に入った。果実は淡い紫色を経て空色や赤紫色に熟す。


すぐ近くには真っ黒の果実をブドウのように付けたブドウ科エビヅルがツルを伸ばしていた。

 
ノブドウとエビヅルはともにツル性植物だが、果実の色が異なるしエビヅルには葉の裏にはビロード状に綿毛がびっしり生えているのでノブドウと区別は容易。

フウ

2010-11-03 | 日記
 
11/2。朝5時半はまだ辺りは真っ暗でライトを照らして走行。6時過ぎてからやっと陽が昇りはじめいい天気だとわかると今度はどこを歩こうか迷う。県立公園から職場までは少し距離があるので道が混んだら遅刻する。霊園、貝塚はいつも行けるから、今日は変電所周辺の雑木林を歩くことにした。ここはキササゲの大木やコシアブラの幼木があるのを以前確認してあるので少し楽しみ。早朝のせいか誰とも会わずに林に入った。朝日が横からイヌシデ、ヤマグワなどの樹木を照らしている。


 
細長い果実をたくさんぶら下げたキササゲの大木の横には更に背の高い20m以上ある樹木が遠くからも見える。手の届くところの葉を観察してマンサク科フウであることを確認。



街路樹でよく見かけるモミジバフウと似ているが葉の形が違う。フウは葉が3裂するのに対してモミジバフウの葉はたいてい5裂してモミジのようにみえる。まだ紅葉していない。真っ赤になった葉をまた見に来たいなあ。



葉柄の基部には一対の線状の托葉の痕がある。