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匂いの記憶

冬の寒い日、林の中に入りました。湿った土の匂い、重なった落ち葉の匂い、足音カサカサ。
瞬間、小学校1年生にタイムスリップ。

小学校1年生のとき、バス通学でした。学校からバス停に向かう途中、小さな川沿いの道があってそのあと林があったのです。チビの私が林と感じていただけで、実際は4,5本樹があるだけだったのかも。よくどんぐりを拾いました。林を抜けるとガソリンスタンドの前の広い道、横断歩道を渡ってバス停です。

まだ漢字を知らない1年生、バスの行き先を見分けるのが一苦労でした。当時、団地に住んでいてそこが終点でした。「○○団地」のうち、「団」が一番簡単そうな漢字ということで、母が紙に「団」と書いたものを持たせてくれました。

最初はバスが近づくと手元のメモとバスの正面を何度も見て、それでもはっきりわからないと乗り過ごしたりして。違うバスに乗ってしまったこともあった。

いっしょにバスに乗る友達は、どの路線に乗っても止まるバス停で降りるので、私だけが必死で「団」を探すのですね~。

と、まあそんなこんなが一瞬によみがえるのが、匂いの不思議なところ。

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