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清らかな色

和服に詳しいKちゃんと浜松市美術館で開催している「しむらの色―志村ふくみ・洋子 染と織の世界―」に行ってきました。

入り口すぐに目に留まるのは染色した糸で作られた色相環です。いえ、色彩環でした。ゲーテですから。ゲーテというと詩人として有名ですが「色彩論」という大著を残した人でもあります。こちらをご参考に。
まさか染色の作品展がゲーテの色彩論からスタートするとは思いませんでした!

ゲーテが色?とかKちゃんに聞かれることにうろ覚えの適当な返事をしつつ進みます。
「聖堂」「日光」「月光」と藍染めのタペストリーが現れます。これは布のステンドグラスだ!祈りたい気持ちになりました。マットなはずの素材なのに藍色と淡い淡い黄色の組み合わせは奥行きと光と影(闇)を感じさせるのです。

写真がないので到底伝えられないのですが、写真があってもやはり伝わらない。
直接見る以外に伝わらない色を見てきました。

といいながらしつこく続けると。

素晴らしい作品ばかりの中で、一番心揺さぶられたのは「水の上」という作品でした。
このページに写真があります)
いえ揺さぶられるというのは反対で静かに優しく清めてくれる感覚というほうが合っています。この和服をまとったら私のような真っ黒~い心根も清らかにしてくれる、そんな色です。

「これ着たら私も清い人になれそう」
「んー、逆に(本性が)見えちゃう気もする」とKちゃん
「あ、それもあるかも」

具象で表現すると、水面をきらっきらっと光が飛び動いていく様子を写し取ったような色です。

あーあ、やはり伝わらないのでやめましょう。

         

前回が何年前か覚えていないくらい久しぶりの浜松市美術館、プロムナードの木々が光を浴びてきれいでした。

まるたやのチーズケーキを買ってきました。これもなつかしい~。いまはなき静岡西武で販売していたころはよく食べたなぁ。




Kちゃんへ:「スカラベ」の染料の福木というのはこれだった。紅型!

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