腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



以前、岸和田の店にいた頃。
店頭に立っていたら、紺のジャケットにストライプのボタンダウンで、
首にスカーフを巻いたお洒落な初老のお客様が高級腕時計のコーナーに
フラリと入ってこられました。芸能人に例えると藤村俊二さん(写真)の様な。
一通り陳列された時計を見終わった後、私に「インターは無いの?」とお尋ねになられました。
ROLEXは4~50本揃えていたのですが、インターは置いてませんでした。
「すみません、インターは今のところは...」と言うと、「インターが無いようじゃダメダメ」と
おっしゃって帰られました。
インターとは...
IWCのことで、インターナショナル・ウォッチ・カンパニーのこと。
腕時計通はアイ・ダブリュー・シーなどとは言わず、インターと言います。
あの“おひょいさん”はまぎれも無い時計通。
インターはスイスでもドイツの国境近くのシャウハウゼンという町に本社工房があります。
チャラチャラと宝石ちりばめた宝飾時計というよりはドイツ気質の影響か質実剛健な印象があります。
軍用時計にも多く採用されていて、ある種のこだわりを持ったメーカーでもあります。
「インター置いてないの?それじゃダメだ!」と言えるような年寄りになりたい!

通な人もそうでない人も腕時計修理は→トゥールビヨン


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