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生活保障 排除しない社会へ (岩波新書) |
| クリエーター情報なし | |
| 岩波書店 |
通勤の電車の中で 一週間もかかって 宮本太郎さんの 『生活保障 排除しない社会へ』を 読み直しました。最近は新書でも２回３回と読み直さないと 頭には入りません…。昔、この先生のお父さんの手話通訳をしたことがありましたよ。
宮本先生は書いておられます。
排除された人々がスムーズに橋をを渡ることが出来るようにするためには、民間に委託しても公的な財源を基礎とするべきで、高い通行料つまり高い自己負担を課すべきではない。安上がりの社会保障を実現するために民間委託を進めることとは、はっきり区別されなければならない。
２００６年に小泉内閣のもとで施行された「公共サービス改革法」は「民でできるものは民へ」という考え方に基づいていた。コストに重点を置いた官民の競争入札、すなわち「市場化テスト」によって民間への公共サービス委託を薦めようというのがそのねらいであった。ハローワークの業務のように、参加支援の中枢にあたるサービスについても、市場化テストの対象とした。
もちろん、社会的企業であれ一般企業であれ、公共サービスの効率や能率を評価していくことは必要である。ただしそれは、公共サービスの本来の目的に沿った評価でなければならない。新しい雇用を創出し、それを見返りのあるものとし、底に人々をつなぐ橋をかけていくことは確かにコストが書かル。しかしそれが生活保障と経済活力をつなぐ最も確かな方法である。
河合 知義 @kawaisan
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