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原水禁長崎集会へ参加してきました。

2024-08-14 | まいにち

 19歳の時に 当時社会党県連の書記局におられた井上貞さんのキャラバンシューズを借りて、日本山妙法寺の田島瑞泰さんを団長とする原水禁の平和行進で大阪から広島まで歩いた時以来なんと57年ぶりの長崎大会への参加です。

 当時、原水協の一部の人たちは森滝市郎原水禁代表委員の「核と人類は共存できない」との意見に対して反核・反原発は分裂路線だと批判し、「原子力の平和利用を全面的に発展」させることが必要であり。「原子力エネルギーはいかなるエネルギーより有望なエネルギー源」だと言っていました。

「原水禁は間違ってなかったなあ」そんなことを思い出しながら私は長崎大会の会場へ向かいました。

 長崎ブリックホールで開かれた開会行事で大会実行委員長の川野浩一さんは「79年前を絶対に忘れてはいけない。広島・長崎をはじめ全国が焦土と化したその反省の中で作られた平和憲法が今消されようとしている。パレスチナのニュースを見ていると79年前の日本の姿、ただ怯えていた自分を見るようだ。真実に基づいた平和外交の推進こそが唯一の道だ」と話されました。

海外代表のあいさつに続いて長崎市会議員の池田章子さんが長崎「被爆体験者」訴訟について報告され9月9日に予定されている長崎地裁の判決を確定判決とするよう全国からの関心をもっと高めるとともに、福島原発内部被曝者への支援を進めていこうと報告されました。

 「ビリョクだけれどムリョクじゃない」と100人近くの高校生平和大使・高校生1万人署名実行委員会のメンバーが登壇、「子どもたちの命が奪われないように」「長崎を最後の戦争被爆地に」と一人一人がマイクを持ち語ってくれました。その中の一人は「私たちは被爆者から体験を聞ける最後の世代です」と語っていました。

 翌日の午前は第3分科会脱原発に向けた全体の流れに参加しました。

 午後はひろばには参加ぜず、個人的に長崎人権平和資料館を見学、そして夕刻から参加した「パレスチナと長崎をつなぐ会」は被爆者を中心に結成された平和を歌う合唱団ひまわりと高校生らによる長崎から平和の歌プロジェクトのコーラスで始まりました。

駐日パレスチナ代表部の日シャム・ナサール一等参事官がガザ現地の状況について話されました。また、広島の原爆ドーム前でのスタンディングを続けているレベッカさんのお姿もありました。

 8月9日早朝7時30分から長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼碑前で開かれた長崎在日朝鮮人の人権を守る会「長崎原爆朝鮮人被爆者追悼式」には社民党の福島瑞穂党首も挨拶されました。

 この集会のメッセージは「パレスチナと連帯しよう。アメリカの若き学生とともに国際的反戦闘争に立ちあがろう。1980年代のような被爆者を先頭にした反核闘争を実現しましょう」と結ばれています。

 平和記念式典の長崎平和宣言は『原爆を作る人々よ! しばし手を休め 目を閉じたまえ 昭和20年8月9日! あなた方が作った原爆で 幾万の尊い命が奪われ 家 財産が一瞬にして無に帰し 平和な家庭が崩壊し尽くされたのだ・・・』福田須磨子の詩で始まり 「平和を作る人々よ! 一人一人は微力であっても、ムッ力ではありません」「「長崎は、平和を作る力になろうとする地球市民との連帯のもと、他者を尊重し、信頼を育み、話し合いで解決しようとする『平和の文化』を世界に広げます」「長崎を最後の被爆地にするために、核兵器廃絶を世界恒久平和の実現に向けて弛むなく行動し続けることをここに宣言します」と鈴木市長は結ばれました。

 イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への大虐殺が進められる中、長崎市がイスラエルを招待しなかったのは国際法を学んできた市長の強い信念があったのだと思います。

そして、原爆慰霊碑のそばで開かれたピースウィーク市民平和集会に参加。「天皇にも戦争せ金がある」と発言して右翼に銃撃された本島元長崎市長は市長退任後もずっと平和記念式典ではなくこの市民平和集会に参加を続けられていたそうです。

午後はピースバス長崎に乗せてもらい、水辺の森公園や高台から造船所や自衛隊の艦船を見て回って帰路につきました。

  

 長崎大会に参加して「長崎を最後の戦争被爆地に」とのスローガンとともに多くの高校生が参加していることに元気をもらいました。広島でもイスラエルのジェノサイドに抗議するスタンディングがもう300日をこえて続けられています。「松井広島市長はイスラエルを招待するな」の署名活動も全国から30000人が賛同しました。

 

 

 

 

    

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