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今日は、ちょっと個人的な話

2021年04月09日 | 未分類
  私が中津川の当地に移住したのは2003年だから、すでに18年になる。
 子供が生まれたら大学受験の年齢なので、結構な時間だ。
 若い頃から大都会が嫌で、「大自然の小さな家」のような本当の自然に囲まれて住みたかったから、何と素晴らしい土地に住めるのかと感動した。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-82.html

 だが、移住して、いきなり先住民の悪意の洗礼を受けた。
 別荘地の二軒下手のAという人物だが、私に対して「誰の許可を得て住んでるのか」と威圧的に詰め寄った。
 「ここに住むのに、あなたの許可がいるのか?」
 と返したが、憎悪の目を向けてきたことを覚えている。
 (当時は60前後、今は70代だろう)

 「こりゃ大変な人物の近所に来たもんだ」
 と不安感を抱いたが、その後も、ことあるごとに様々な嫌がらせを受けた。
 Aは夫婦で住んでいて、娘が二人いて地元の学校に通っているという噂だったが、不思議なことに、この18年の間で、その娘を見かけたのは、ただ一回だけで、一人だけだ。
 いくらなんでも、近所にいて、長期間、子供の姿を見ないというのは不可解だった。

 私が浄化槽を作ったり、鶏を飼育したりすると、必ず行政が飛んできて不可解な監査が行われたので、Aが役所に通報したのだと分かったが、妻の方は、自分の旦那が嫌がらせをしていることは知らないようだった。

 あるときは、庭のカマドでたき火をしていると、消防車が飛んできた。これもAが通報したのだと分かった。
 また、我が家を訪ねてきた人物が、Aによって、「ここは私有地だから通行禁止」と言われて追い返されたことも知った。

 当地は、春になると大量の山菜が顔を出す。ワラビが実にうまいのだが、ある朝、我が家の敷地のワラビが全部摘み取られていることに気づいた。
 すると翌日の深夜2時過ぎに、監視ビデオに我が家の前を歩く夫婦の姿が映っていて、他人の敷地に入り込んで山菜を採取していることが分かった。

 普通の、まともな生活者が、このような住居不法侵入行為を平然と行うことはない。この夫婦は、昔から非合法行為を屁とも思わない人生を送ってきたのだと思った。
 なお、ビデオの映像は、不鮮明で証拠にはなりそうもなかった。
 
  いったい何者なのか? 興味を持ったが、個人情報保護法が制定され、なかなか個人情報を調べることは困難な時代になっていた。

 それから、すでに十数年前になるのだが、私の車が頻繁にパンクした。回数は、数回程度で、それも前輪ばかりだ。
 私はタイヤ屋でのバイト経験があるので、パンクというものは、前輪VS後輪の比率が1:10位であることを知っていた。つまり、前輪のパンクというのは非常に珍しいのだ。
 理由は、道路の釘がタイヤに刺さるとき、前輪で起こして後輪が刺さるメカニズムがあるからで、寝ている釘が前輪をパンクさせることは極度に少ない。

 ところが、私の車は前輪ばかりが、駐車中にパンクするのだ。これを見て、私はAが夜中にネジや釘を前輪に突き刺して、それに気づかないで出かけてパンクしたのだと思った。
 しかし、私はパンク修理はお手の物で、キットを使って十数分もあれば治せるため、そのときは、あまり深刻な気分にはならなかった。

 それからも、Aからは、たくさんの嫌がらせを受け続けた。例えば、小さな小屋を建てると、建築会社に電話で「建築確認をしたのか」とか、行政に、「私が無許可で家を建ててる」とかの通報が行われていた。
 私が2014年に間質性肺炎の発作を起こしているときも、喘息発作が聞こえたのか、自分の家の焼却炉に、故意に悪性の排煙を出すプラスチック類を燃して、私の病気を悪化させようとした。私が、それに気づいて見回ると、慌てて中止するのが見えた。

 考えつく限りの嫌がらせを受けたので、次は放火でもやるのではと、心配になった。

 昨年春から夏にかけて、再び、私の車が頻繁にパンクするようになった。
 すると、Aが私の家の前を一日5回以上も歩いて様子を見にて、にんまりとほくそ笑んでいるのが確認でき、100%Aが犯人と確信できた。

 数ヶ月で通算5回、すべて前輪だったので、間違いなくAの仕業であり、監視カメラや夜間センサー照明をたくさんつけた。向かいの池の奥にも設置した。
 警察に通報しても、確たる証拠がない限り、被害届けさえ受け付けないことが分かっていたからだ。
 Aに激怒をぶつけたかったが、それは、取り返しのつかない事態を招くので抑えた。

 そこで、いよいよ私も動かざるをえなくなった。登記所で、Aの登記を確認し、本名であることが分かった。
 そして、監視カメラと投光器のせいで、パンクさせるのが危険になったと分かったのか、今度は、私が設置しているカメラを深夜に取り外して持ち帰り、映像を改竄することまでやりはじめた。

 元通りにカメラを返してはいるが、映像には被写体が分からないようなぼかし処理がほどこされていた。
 最初は、こんな映像処理を70代のAができると思っていなかったので、やられたことが分からなかったが、盗難防止用に警報器をつけた紐をセットしてあったのが、はさみで切られていたので、何が起きたか分かった。

 これには本当に驚いた。監視カメラの映像を改変処理できるとなると、これは素人の嫌がらせの域どころではない。明らかに、そうした仕事を生業としてきたプロだ。
 Aの嫌みのカタマリのような傲慢な性格(近所の人もそう言っている)から、タダの人ではないと、みんなが思っていたが、もしかしたら、Aは若い頃からプロの知能窃盗団だった疑いが急速に強まった。
 深夜2時に起きて他人の敷地で山菜採りをするのも、普通の市民感覚では不可能だ。

 引退して田舎暮らしをして、自分の本名で不動産を登記していることから、今の生活を守りたい気持ちはあるようだが、平然と他人のカメラ(一つは敷地の門扉に取り付けてあったリーベックス3000)を外して、自宅で解体してSDカードを外して映像を改変し、元に戻しておくという芸当は、内心、自分の技術を私に見せつけたい気持ちからやったのかもしれない。

 つまり、私はAから徹底的に舐められているわけだ。
 だが、そんな工作は無理筋であって、私にデータ改変を知られた以上、「プロの泥棒稼業」の過去を自分で暴露したようなものだ。
 ここまでくると、どんどんエスカレートしていくのは必然なので、場合によっては血を見るような事態になるかもしれない。

 そこで、一連の事情をブログの文章にして残しておくことにした。
 実は、過去の処罰歴は、官報を閲覧すれば分かる。ただし、愛知県か岐阜県の県立図書館まで行かないと閲覧できない。見つかれば、書かれた日時から、当時の新聞記事を探して、何が起きたのか、調べることになる。
 結構大変な作業になるので一日がかりだ。でも、やるしかない。おそらく、いろいろと出てくるだろうと予想している。

 私は内心激怒していて、暴発して残りの人生を刑務所で過ごすことを避けるために、証拠集めの監視カメラと、こうしてブログに書くことで、自分の気持ちを落ち着かせることにした。

 Aが私の家に放火しない理由は、たぶん、延焼して自分の家にまで火災が及ぶことを警戒しているのだろう。すると、次の嫌がらせは何か?
 嫌がらせの共通点は、こそこそと自分の姿を隠していることだが、深夜でもやってくる行動力があり、映像を改変できる技術力がある。
 また、何か仕掛けがあると手を出さずにはいられない性格だ。ここに来る前にも、ずいぶんひどいことをやってきたのだろう。

 私としては何が起きるか分からないが、とりあえず証拠を残すための仕掛けを増やすしかない。現在6台の監視カメラと3台のセンサー投光器をセットしてある。
 Aの性格を逆手にとって、手を出してくる仕掛けも考えているところだ。手を出さずにはいられない性格なのだから。

 私も、1995年から自分のネットサイトを作ったおかげで、多数の嫌がらせを受け続けてきた。大半は、ネット上でこそこそ身元を隠した誹謗中傷と、警察へのいわれのない通報だが、具体的にパンクさせるとか手を出してきたのはAだけだ。
 一度は、各務原の現役自衛官から、「家を燃してやる」と恫喝されたが、IPアドレスから身元が分かり、警務隊に通報しておいた。

 熊の出る田舎である当地では、たくさんの別荘地があって、今も安く売られている。
 コロナ禍で、こんな売別荘を買う人も多いだろうが、田舎に住むというのは、はっきりした理由があって住むのだ。
 Aの場合は、おそらく犯罪者としての過去を隠したいという動機だろう。妻は、ひょっとすると自分の夫の悪行を知らないかもしれない。

 他の住民を見ても、浮気をして妻から家を追い出されて住んでいる者が多い。近所に、浮気追い出され校長が三名も住んでいる。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1400.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1156.html

 田舎に住んでいるのは、自然が大好きな善人ばかりと思わない方がいい。むしろ、田舎に住まざるを得ない事情を抱えた人間である。
 今後、テレワーク、コロナ禍逃避で田舎に移住する人も多いだろうが、そのことに十分に留意していただきたい。
 家には、安くなった監視カメラとセンサー投光器を複数、設置すること。


石油価格の値上がりは原発推進のための陰謀かもしれない

2021年04月08日 | 未分類
 石油価格が上がっている。うちは灯油ボイラーなので、石油は風呂用に通年使うが、昨年まで㍑70円台だった灯油が、昨日買いに行ったら一番安い店で㍑80円台になっていた。
 中津川市は内陸で石油基地から遠いため、ローリー運搬費が加算されるのだが、それにしてもガソリンが㍑150円を超える価格になってしまった。

 レギュラーガソリン高騰19週ぶりにストップ 150円超えから価格横ばいに 今後は? 2021.04.07
 https://trafficnews.jp/post/106297

 レギュラーガソリン価格の上昇が、実に19週ぶりにストップしました。

 資源エネルギー庁が2021年4月7日(水)に発表した石油製品の価格調査結果によると、4月5日(月)時点におけるレギュラーガソリンの店頭における現金小売価格の平均は、1リットルあたり150.3円でした。

 レギュラーガソリン価格は前の週に2020年2月以来の150円台へ突入しましたが、今週の価格は横ばいに。ただし軽油と灯油については、19週連続となる値上がりを記録しています。

 資源エネルギー庁の価格調査を受託している石油情報センターによると、ガソリン卸値は下がっているものの、直近の卸値上昇の未転嫁分が店頭価格に反映された結果、レギュラーガソリン価格は横ばいになったと見ています。

 なお、ガソリン価格の上昇要因として懸念されていた、スエズ運河での大型船の座礁による影響は「限定的だった」そうです。今後のガソリン価格はどうなるのでしょうか。

 そもそもここ数週間のガソリン価格の高騰は、新型コロナウイルスのワクチン接種が世界で始まったことを受けた経済回復への期待感を受けた、原油価格の上昇にあります。2月にはアメリカ・テキサスが大寒波に見舞われ、石油の生産や出荷が滞ったことで、とりわけ2月後半から3月上旬にかけては大きくガソリン価格が高騰していました。

 そして4月最初の調査となった今週の結果を受け、石油情報センターは、「値上がり基調は脱したと見ています」と話します。石油元売りの卸値も、世界の原油価格も、下降基調に入っているそうです。

 背景には欧州における新型コロナウイルスの再拡大にともなう需要への懸念が大きいとのこと。また、アメリカにおける新型コロナウイルス感染拡大の「第4波」や、産油国でつくる「OPECプラス」において、石油の減産を緩和する方針を打ち出していることも、原油価格を下げる懸念事項ととられられているといいます。

 石油情報センターは来週、4月12日(月)調査については「値下がり」を予想しました。
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 引用以上

 石油価格が急激に上昇しはじめたのは、今年の2月、テキサス大寒波で、石油輸送が停滞するようになってからだが、なぜかテキサスの状況が改善された後も上昇が続き、昨年2月以来の、ガソリン㍑150円超えが起きている。
 上の記事にあるように、頭打ちになってはいるものの、灯油・軽油は依然として上昇が続いている。

 3月までにテキサス大寒波問題が改善されても、なお上昇を続けた理由は、投機筋の思惑であると説明されている。
  
レギュラー146円超え…「ガソリン価格」がここへきて高騰している「本当の理由」3/17 https://news.yahoo.co.jp/articles/0de700bbae0eefaaae154728576bff5d8af90138?page=1

 ガソリン価格の上昇が止まらない。背景にはポストコロナを見据えた景気回復期待と、それを見越した産油国の価格戦略(減産)という供給要因がある。一方、ポストコロナ社会は脱炭素社会でもあり、全世界的に石油の需要が大幅に減ると予想されている。石油業界は需要が減る中、利益を維持するためには価格を上げざるを得ない。

 脱炭素時代は石油が余っているにもかかわらず、ガソリン価格が高く推移するという皮肉な事態となる可能性もある。

 需供の両面で価格が上がりやすい状況

 資源エネルギー庁が発表した、3月8日時点におけるレギュラーガソリンの全国小売り平均価格(1リットルあたり)は146円10銭と15週連続の値上がりとなった。2月1日時点では139円30銭だったので、約1カ月で4.9%も値上がりしている。価格上昇の直接的な要因は石油元売り各社が卸値を引き上げたことだが、その背景には国際的な原油市場の動きがある。

 原油に限らず、市場価格は需要と供給のバランスで決まるが、昨年はコロナ危機による景気低迷で世界の石油消費が激減し、原油価格は大幅に下落した。今年に入って先進諸外国においてワクチン接種のメドが立ち始めたことから、景気回復期待が高まっており、それに伴って原油需要も増大している。

 需要が大きく減った後に、需要が元に戻ったという話なので、価格に大きな変化は生じないように思えるが、そうではない。こうした局面では生産事業者は、昨年失った利益を取り戻そうと考えるため、逆に供給をタイトにして価格の上昇を促すことが多い。元売り事業者は多少、仕入価格が上がっても数量確保を優先するので、ある程度までの価格上昇なら、値上げが許容されることになる。

 原油には先物市場があり、そこには投機筋も参加している。実需面での変化を先取りして投資家が動くので、場合によっては価格上昇にさらに弾みが付くこともある。年初に1バレル=52ドル前後だった米WTI原油先物価格は65ドルを超えており、価格が大きく下がる兆候は見えない。

 石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は協調減産を決めるなど、原油価格を下支えする意思を明確にしている。市場関係者からは1バレル=70ドルあたりまで価格が上がるのではないかと予想する声も聞かれるくらいだ。

 コロナ後の景気回復期待は、当分継続する可能性が高く、米国や欧州は景気対策として前代未聞の財政出動を計画しているので、景気が過熱するリスクもある。原油価格を大きく下げる要因が見当たらず、高値が継続しやすい状況にある。

 これはコロナ後を見据えた短期的な需給関係だが、中長期的には需給バランスを大きく崩す別の力学が働きつつある。それは言うまでもなく全世界的な脱炭素シフトである。

 これまで脱炭素シフトは、欧州だけが積極的に取り組む課題だったが、脱炭素関連のイノベーションが急激に発達してきたことから、米国や中国までもが本格的な脱炭素シフトに舵を切ることになった。世界の主要経済圏がすべて脱炭素に向けて動き出しており、今後、石油需要の大幅な減少が見込まれている。

 今後、石油は売れなくなるので、普通に考えれば需給バランスから価格は下落するように思われる。だが現実の石油価格は単純な下落にはならない可能性が高い。なぜなら縮小市場とはいえ、石油事業者はビジネスを行っているので、利益を上げなければ事業を継続できないからである。

 長期的に見れば、石油の需要が減少するのはほぼ確実なので、全世界的に石油が余剰となり、それに伴って価格は下がることになる。だが一方で、今すぐに石油需要が消滅するわけではなく、むしろ足元では景気拡大期待から、需要増という状況になっている。

 当然のことだが、中長期的に需要の大幅減少が確実視される状況においては、短期的に需要が拡大しても生産事業者は油田の新規開発は行わない。事業規模が拡大しなければ規模のメリットを追求できないので、単位あたりのコストは上昇することになる。生産事業者は生産プラントの縮小や減産を進めると同時に、価格を高めに誘導することになるだろう。脱炭素が進むにつれて、逆に石油価格が上昇することも十分に考えられるのだ。

 ガソリン価格について言えば国内の事情も関係してくる。

 国内のガソリンスタンド数は、人口減少や自動車販売の伸び悩みによって減少傾向が顕著となっている。2010年時点で国内には約3万9000カ所のガソリンスタンドがあったが、2020年には約3万カ所まで減少しており、10年で23%もの減少ペースである。これまでは人口減少時代といっても、人口総数はそれほど変わらず、高齢化によって若年層人口が減るだけだった。だが2020年代からはいよいよ人口の絶対数が急激に減り始めるので、地域の過疎化が急激に進む。

 ガソリンスタンドは急ピッチで消滅

 ただでさえ、ガソリンスタンドにとって厳しい市場環境であるにもかかわらず、ここに脱炭素シフトが加わる。諸外国とは異なり、日本の自動車メーカーはピュアEVに集中するのではなく、ピュアEVとハイブリッド(HV)を両立させるという全方位戦略を採用している。この戦略の是非については多くの議論があり、筆者はいずれ戦略の見直しを余儀なくされると予想しているが、仮に国内でHVが主流になったとしても、ガソリンの需要はざっと半分以下である。

 人口減少でガソリンスタンドが減る中で、需要が半分になってしまえば、よほど高い収益を上げているガソリンスタンド以外は経営を維持できなくなるだろう。結果として、国内からは凄まじい勢いでガソリンスタンドが姿を消していく可能性が高い。

 こうした中で元売り各社とガソリンスタンドが適正な利益を維持するためには、やはり価格を引き上げるしかない。近い将来、ガソリンを入れるクルマに乗っている人は、ガソリンを補給するため遠い場所まで行き、高い価格を支払うことになる可能性が十分にある。

 ちなみにEVの場合、自宅で充電ができるので戸建て住宅に住んでいる人は、EV化でむしろ利便性が高まる。現時点で充電設備が整っている集合住宅は少ないが、200Vのコンセントを設置するだけでよいので、それほど大きなコストはかからない。政府が本気で補助すれば、あっという間に充電設備は普及するだろう。

 石油元売り大手の出光興産は、EVシフトに対応するため、タジマモーターの関連会社であるタジマEVに出資し、超小型EVを販売すると発表している。同社がEV事業に乗り出す最大の理由は、やはりガソリンスタンドの維持だろう。

 同社はEVを販売するだけでなく、車載ソーラーシステムや、カーシェア、バッテリーのリサイクルなど、既存のガソリンスタンドを使った幅広い事業展開を計画している。ガソリンスタンドをEV社会のインフラに転用することで、何とか事業の維持を図る戦略だ。

 いずれにせよ、今後、ガソリン価格には複数の上昇圧力が加わるので、価格が下がりにくい状況が続く。景気回復期待が剥落し、不況に陥るといった状況にもならない限り、ガソリン価格は高めに推移する可能性が高い。
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 引用以上

 上に説明されているのは、石油価格上昇には鮮明な理由が見当たらず、①国際金融資本の(先物市場)投機思惑 ②ポストコロナ禍 ③脱炭素EV化問題 ④消防法によるガソリンスタンド経営問題 などが絡んでいることだ。

① 国際金融業界と投機ファンドは、ワクチン普及によるコロナ禍の収束を見込んで、アフターコロナの景気拡大に期待を寄せて先物市場での石油買いを進めているとされるが、私は、それほどうまく問屋が卸さないと予想する。
 「これほど巨大な消費凋落が続けば、次は反動で大規模な景気高揚が起きる」という投資家の悲痛な妄想を背景に、無理筋の先物買いが行われているように思える。
 なぜなら、一番の問題は、世界的な消費需要の低迷にあるからだ。

 経済の原則は、ケインズの指摘どおり、「需要がすべて」である。それも、超大金持ちの需要ではない。社会の底辺における民衆の「消費機運」である。
 これが、今年、これからワクチン普及とともに爆発的に伸びると考える人が多いのだが、私は間違っていると思う。
 ワクチンは、RNAウイルスの変異性の前に無力なのだ。新しいワクチンが開発されても、どんどん変異が進んで効果が薄れてゆくのがRNAウイルスの特徴である。だからワクチン開発が経済を支えることはできない。

 とりわけ、竹中平蔵はじめ自民党政権は、ケインズ経済学の原理さえ否定する新自由主義の妄想(古典経済学への回帰)に導かれて、「大金持ちが儲かれば、トリクルダウンによって庶民にもおこぼれが及ぶ」とするデマを拡散し、大金持ちをさらに富ませる政策だけを行ってきたが、それが真っ赤な嘘だったことなど、とっくにバレている。
 大金持ち、投資家のボロ儲けは、新たな投機を呼ぶことはあっても、底辺の需要、消費を喚起することなどありえない。それは、人々を貧しくし、ますます景気を悪化させるだけだ。

 消費なき経済には衰退しかないのだ。消費に高額の罰金をかけている自民党政権の下で、消費需要が拡大することなどありえないから、日本における需要は閉塞するばかりの運命だ。
 景気を上昇させたいなら、底辺の大衆に金を渡すことだ。それができない社会は、絶対に活性化を取り戻すことはできない。日本が貧しくなったのは、竹中平蔵の新自由主義がもたらした愚かすぎる錯誤なのだ。

② ポストコロナ禍だが、「馬鹿の安倍晋三」を継いだ「体育会右翼」菅義偉政権は、コロナ禍を深刻化、拡大することしかできず、「ポスト」の展望など、どこにも見えない。
 今後、新型コロナ禍は、ますます悪性化、深刻化し、政権を揺るがすことになるだろう。今年は衆院選の年だが、自民党は大敗するだろう。だが、その後、政権がなすべき合理的な方策を理解しているトップリーダーのビジョンが見えない。
 唯一、山本太郎がいるが、彼の真価が評価されるのは、まだまだ数年先だろう。
 日本人全体に、竹中平蔵に欺されている人が多い以上、日本社会が改善される可能性はない。

 今はっきりしているのは、コロナ禍が、これから急激に全国民に拡大することだ。
 私の住む中津川では、まだ忍び寄る暗雲が漂っている程度で、コロナ禍の冷たい雨は降っていないが、時間の問題で、恐ろしい超感染力の変異ウイルスに翻弄されてゆくことだろう。やがて、外に出ただけで感染するようになってゆく。
 それでも、大都会にいるよりはマシなので、人々はコロナ禍を引き連れて田舎に移住してくるのだ。

③ 脱炭素EV化問題は、時代の必然性のような顔をしてやってきているが、とんでもないウソであり、デマに他ならない。
 これは、すべての移動手段を電気化することで、原子力発電のための需要を再生させようとする国際金融資本=イルミナティの思惑から進められている政策だ。
 EV車の意味は、何の合理性もないリニア新幹線と同じで、電気をバカ食いさせて電力需要を権力によって強制的に拡大すること以外にない。

 EV車は、東京から名古屋まで、現在1時間半かかっている新幹線を、1時間20分(全駅停車)で結ぼうとするリニア新幹線と同じ意味を持っている。
 EV化で石油フリー車の燃費コストが数分の一になるのも真っ赤なウソだ。実際には、原発電気を供給するので、原発事故、廃炉コストが載せられてくるので、電気料金は現在の数倍以上になる。決して石油よりコストは安くならない。

 最大の問題は、現在、最大400Km程度しか走行できない電池を充電するのに、最低数時間かかることで、30分充電すれば100Km走れるとはいっても、それでは、とてもじゃないが莫大な流通産業を支える条件は存在しない。
 仮に10年後であっても、EV車用電池の性能が劇的に改良される見込みはない。つまり、3分充電すれば500Km走行できる可能性は絶対にない。だが、それが最低条件なのだ。

 EV車には、すでに80年の歴史がある。その間、必死になって電池の改良が行われてきたが、充電性能はわずかしか向上していない。だから10年後にできもしない夢を前提にするなら、それは「トイレなき原発の核廃棄物」と同じなのだ。
 我々は、竹中平蔵=菅義偉がぶち上げている2030年全車EV化のビジョンが完全崩壊する姿を見せつけられるだろう。我々は10年後も、ガソリン自動車を運転しているはずだ。

 ちなみに、私のアルト4駆は、現在㍑23Km走行している。これはテスラより走行コストが安いのだ。10年先にアルトより生産・走行のトータルコストの安い車が登場する可能性がどれくらいあるか、考えてみればよい。
 
④ 消防法が2011年に改定され、40年を超えたガソリンスタンド、地下タンクを改修する義務が加えられた。
  https://www.webcartop.jp/2018/05/236092/
 私は、このガソリンスタンド検査免許を持っているので、ガソリンスタンド地下タンクの現状に詳しい。

 埋設された地下タンクは、近辺に直流電流があると、早ければ数年で穴が開いてしまう。このため、検査、改修が義務づけられたのはやむをえないが、腐食の影響を受けにくい新型地下タンクの設置費用は1億円を超えるので、個人経営の弱小スタンドでは不可能であり、40年を機に営業を廃止することになる。
 これが、この10年、もの凄い勢いでSSが減少している理由である。

 ガソリンスタンドが減れば店間の競争も減るので、価格はどうしても寡占的価格になってゆく。それ以上に、新規に設置されたタンクの償却費用も上乗せされていかざるをえない。
 便宜的に廃棄ローリータンクを地上に並べれば安く上がるのだが、消防庁はそんな営業を絶対に認めない。融通がきかない役所なのだ。
 まして、アルトのような超低燃費車が登場するほどに、需要は減ってゆく。

 最大の問題は、国際金融資本や、それに追従する自民党など新自由主義政権が脱二酸化炭素を言い訳にして、あらゆる炭素エネルギーを排除するようになっていることだ。
 その本当の理由は、原子力発電の復権しかない。彼らは、原発でボロ儲けするため、人間社会のすべてを電気化したいのだ。

 二酸化炭素温暖化論の虚構を利用して、原発が新設・増設される 2021年03月08日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1426.html

 私は、現在、理由がはっきりしないで、石油価格が上がり続けている本当の理由は、国際金融資本が、原発推進を目的にして石油価格を故意に上昇させているのではないかと強く疑っている。

 EV車が、トータルコストと、トータル炭素量という概念で時代の主役に躍り出る可能性はほとんどない。10年先にも、(もし生きていれば)スズキに乗る以外の選択肢はない。また社会の真のニーズが、EV車の登場を許さないだろう。
 冒頭の、石油価格上昇に戻るが、低燃費化が進行することが避けられない以上、需要は低迷してゆく。それゆえ、全体の必然性は、ガソリン価格の低下というベクトルである。

 これでは原発が作れないから、投機的手段で、無理矢理、石油価格を上げる陰謀が国際金融資本によって行われているというのが、私の判断だ。


新型コロナ禍の残念な行く末

2021年04月07日 | 未分類
 昨年2月頃から、新型コロナに関するブログをたくさん上げてきた。
 コロナ禍が収束できない原因は、ほぼ自民党政権による人災と断定してよいだろう。
 コロナ禍の世界的蔓延が報道されるようになった初期段階、昨年1月頃の政権は、天下のアホ馬鹿=安倍晋三政権だったが、この男が、まともな政治、国家運営能力がないことが分かっていたから、今日の状況も必然的なものだった。

 安倍は、なにより東京オリンピックの実現を第一義に施策を組み立てた。安倍官邸は、都合の悪い情報を徹底的に隠蔽する体質だったので、コロナ禍が日本では蔓延しないかのようなウソの情報操作に頼ろうとし、このため、感染情報を隠す目的で、PCR検査について、行うフリだけで、実際にはまともに行わなかった。

 昨年3月までの段階で、テレ朝、玉川徹の指摘どおりに、感染者の現れた地区を大規模なPCRローラー検査で感染者をあぶりだし、見つかった者は隔離して治療するという唯一の具体的対策を綿密に実行していれば、おそらく今のようなパンデミック蔓延は食い止められた。
 日本人にとって不幸だったのは、最高権力者が安倍晋三という大嘘つきの無能者だったことだ。それを継承した菅義偉政権も、安倍とほとんど変わらない無能ぶりを世界に示している。
 
 新型コロナ禍の恐ろしい行く末 2021年01月26日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1385.html

 パンデミックの跫音が聞こえる 2021年01月06日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1364.html

アメリカの新型コロナウイルス、パンデミックの真相 2020年03月16日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1062.html

 だが、新型コロナ禍は、100年前のスペイン風邪と同等の威力で、世界中を席巻している。
 急性毒性、致死率についてはスペイン風邪より劣っているように見えるが、おそらくそれは違う。新型コロナの場合は、実は感染治療後の致死率が極めて高く、1割以上の人が退院後に死亡しているとの情報がある。
 
コロナ患者退院後12.3%死亡の衝撃 回復しても3割が再入院
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284319

 全体の致死率も、場合によっては1割に迫っている疑いがあり、それならばスペイン風邪の死亡率と変わりはない。
スペイン風邪は、当時20億人の地球人口のうち5~10%1~2億人を死に至らしめたとの報告がある。
 https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/mul20181115rf.html

 実は、新型コロナ禍の場合、RNAウイルスが多重感染を媒介として、どんどん強毒化変異・感染率増大変異を引き起こす疑いがあり、現在のところ、スペイン風邪のときほどの強毒変異が現れていないことから、今年これから、そんな恐怖の超変異ウイルスが登場する可能性が小さくない。

 それに、感染率の極端に激しい変異ウイルスが登場すると、「空気感染」能力を持ち、呼吸を通じて大気汚染から地球上全員が感染する可能性がある。スペイン風邪がそうだった。
 当時、人的交流の乏しかった自給自足のエスキモーやヒマラヤ遊牧民まで集団感染させられたのだから。

 だが、スペイン風邪が3~4年目に、感染力の拡大と引き換えに弱毒化していったように、おそらく新型コロナウイルスも、来年あたりには、弱毒化して「普通の風邪」程度になってしまう可能性も小さくない。

 今日は、新型コロナ禍が、発病中よりも、むしろ退院後に猛威を振るっている現状の報道を見つけた。
 これは、昨年3月、新型コロナ発病が「間質性肺炎」=IPFをもたらす可能性があるとの警告がなされたときから、退院後に本当の恐怖がやってくることが指摘されていた。
 
「新型コロナウイルス肺炎は間質性肺炎」岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦 2020年3月13日
 https://www.youtube.com/watch?v=QIKeQ_JQlfc&t=13s&ab_channel=%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%A9%9F%E6%A7%8B%E5%B2%90%E9%98%9C%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%AB%98%E7%AD%89%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%99%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%9F%BA%E7%9B%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%85%B1%E5%90%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%83%A8%E9%96%80

 ちなみに間質性肺炎=IPFの5年生存率は30%、6年でほぼ全員死亡するといわれている。
https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/ofev/prognosis-and-acute-exacerbation-of-ipf-patients
今回は、間質性肺炎ではなく、大脳気質障害、精神的疾患をもたらしているとの報道だ。

 新型コロナ感染者、3分の1に「脳疾患」の症状 英研究 2021.04.07
 https://www.cnn.co.jp/fringe/35168961.html

 (CNN) 新型コロナウイルスに感染した患者の約3分の1が長期的な精神症状や神経症状を発症しているという研究結果が、6日の英医学誌ランセット・サイカイアトリーに掲載された。

 それによると、新型コロナウイルスに感染して回復した人の34%が、感染から半年以内に神経疾患または精神疾患の診断を受けていた。

 最も多かったのは不安障害で、新型コロナで治療を受けた患者の17%が診断を受けていた。次いで多かったのは気分障害の14%だった。

神経系の影響は入院した患者の方が重くなる傾向があったが、外来で治療を受けただけの患者の間でも一般的だった。

 論文を発表した英オックスフォード大学の研究者マキシメ・タケット氏によれば、新型コロナウイルスの重症度が高いほどこうした症状が出る割合も大きく、入院した患者ではこの割合が39%に増えていた。

 タケット氏は「新型コロナウイルスの方が、インフルエンザや呼吸器系の感染症に比べて事後の脳疾患や精神疾患が多いことが、我々の研究結果で示された」と述べ、半年以上が過ぎた後の経過も観察する必要があると指摘する。
 
 今回の研究は、この種の調査としてはこれまでで最大規模。研究チームは主に米国内で新型コロナウイルスに感染した患者23万6000人あまりの電子カルテを調べ、同じ期間に呼吸器感染症に感染した患者の記録と比較した。

 その結果、新型コロナウイルスに感染した患者はインフルエンザに感染した患者に比べ、神経疾患や精神疾患のリスクが44%高いことが判明。それ以外の呼吸器感染症に比べると16%高いことが分かった。

 さらに、新型コロナウイルスに感染した患者はおよそ50人に1人の割合で、脳に血栓ができる虚血性脳梗塞(こうそく)を起こしていた。

 一方、ウイルス感染との関係が指摘されることのある神経疾患のパーキンソン病とギランバレー症候群については、新型コロナウイルス感染後に発症者が増える形跡はみられなかったとしている。

 この研究にかかわっていない英ノッティンガム大学のムサ・サミ准教授は、膨大な数の患者の記録を分析できたという点でこの調査は重要だと評価。「『脳疾患』としての新型コロナウイルス感染症については相当な不安があることから、これは非常に重要なトピックだ」と述べ、新型コロナウイルスが脳や神経に与える影響をさらに詳しく調べる必要があると指摘している。
****************************************************************
 引用以上

 新型コロナ、およびアストラルゼネカのワクチンは、血栓症を引き起こすとの報道がたくさん出ている。
 https://www.afpbb.com/articles/-/3340773

 血栓症は、一般にホルモン異常や調整薬で、体内の血液がドロドロになって起きることが多い。実は、私も最近、血栓症に苦しんでいたので、特筆して書いておく。
 私の場合は、血尿が続き、排尿抵抗が大きくなったことから前立腺肥大=癌を疑い、シテロン(アンドロキュア)という前立腺癌治療薬を服用していた。

 これは男性ホルモンを抑制して、前立腺癌の肥大を抑圧し、あわよくば消滅させるというものだが、女性ホルモン・男性ホルモン・ホルモン抑制剤などは、副作用として血栓症が起きることが知られている。
 医薬品の副作用欄に書いてあるのは訴訟対策ではあるが、実際にかなりの頻度で起きる副作用ばかりであり、侮ってはいけない。むしろ服用すれば必ず起きると思う必要がある。

 シテロンを服用しだしてから、息切れがひどくなった。これも副作用欄に書かれている。服用をやめてダイアンというエストロゲン剤に変えてみても、やはり息切れが停まらない。
 理由は、血栓症が肺塞栓を引き起こすケースが多く、そこまで至らなくてもドロドロになった血液では肺胞細胞の酸素交換能力が損なわれるからだ。

 私の場合、血栓症の最初の症状は、片足のふくらはぎに、やや強い痛みが続いたことだった。これは「深部血栓症」の典型的な症状で、ふくらはぎ血管に血栓ができて、これが全身に運ばれ、肺塞栓・心筋梗塞・脳梗塞の原因になる極めて危険な症状である。
 放置すれば脳梗塞に至り取り返しがつかないので、原因薬剤を中止しなければならない。

 治療法としては、緊急的には薬局で売られているアスピリンなどを服用し、病院ではXプラーゼという血栓溶解薬を使う。
 私は、アスピリンを服用して、やっと症状が治まった。だから脳梗塞前症状が出たときはアスピリンが有効だが、よく似たアセトアミノフェンには、あまり溶解効果がないらしい。買うときはアスピリンであることを確認する必要がある。

 血栓は、肺塞栓や脳梗塞など以外に、全身に運ばれて、典型的には視力が急激に衰え、ものが二重に見えたり、ピントが合いにくくなる症状が出る。脳血管に入れば、ふらついたり、まっすぐ歩けない症状が出る。歩行中勝手に方向が曲がってゆく例もある。
 だからアスピリン服用後、視力が回復した場合は、血栓症・脳梗塞一歩手前だったということになる。
 虚血性脳梗塞を起こした場合は、平衡感覚が失われることが多い。
  
 恐ろしいのは、新型コロナに罹患して回復、退院した人の相当な割合に血栓症が起きて、上に紹介した症状が出てくる可能性があることだ。
 まずは、退院後、数十日して、ふくらはぎに痛みが出て視力が急激に落ちた場合。息切れがひどくなった場合は、血栓症による脳梗塞・肺塞栓を疑うべきだ。
 自宅にいて、ろれつが回らないときは、すぐにアスピリンを服用して、病院に行く必要がありそうだ。

 今後、新型コロナ禍が、どこに向かうのかだが、安倍晋三・菅義偉という日本人にとって不幸な人物が政権を得て、オリンピックや経済にしか目に入らず、情報を隠蔽することで感染をコントロールしようとしている以上、残念ながら最悪の結果に向かうしかない。

 それは日本国民全員感染だ。また、退院後数年間の致死率が、スペイン風邪を上回るようになるのではないかと予想している。
 もちろん日本経済も完全崩壊、ロシアや中国が、日本国土を分捕りに来るだろう。


おどろおどろしい「すごいもの」

2021年04月06日 | 未分類
 中国共産党が、なぜ他国との軋轢を引き起こす強引な領土拡張に邁進するのか?
 なぜ、なんでも一番になろうとするのか?
 
 中国国民は「すごいもの」が大好きだ。世界中の人々の耳目を集め、視聴者を圧倒すれば「最高の価値」であるかのようにもてはやす。
 映画のカンフーものでも「凄いこと」が主題になっている。
 「中国人は凄い」という自己陶酔に浸りたい嗜好がありありと見える。

 中国人の心を形作ってきたものは、「凄さ」なのだ。
 秦の始皇帝が作った万里の長城・馳道は凄い。飢饉の規模も凄い。蝗害の規模も凄い。大躍進や文革で、殺されていった人々の数も凄い。
 中国人は、生まれたときから「すごいもの」に晒され、見慣れてきた。「すごいもの」がないと納得できないのだ。

 習近平が、「一帯一路」や「南水北調」、「世界一のダム」にこだわり、その弊害が警告されても、一向にやめず、無理矢理実現しようとしている理由は何か?
 それは、始皇帝の「万里の長城・馳道」と同じように「自分が作らせた、自分は凄い」という恍惚に浸りたいからに他ならない。

 習近平世代は、大躍進・文革で年少・青春期・青年期を過ごしたので、世界を学ぶ機会がひどく少なかった。
 彼が幼少時から読んだ書物は、中国の家庭なら必ずある三国志、水滸伝、金瓶梅と相場が決まっている。
 https://www.toho-shoten.co.jp/toho/readers-ranking.html

 中国人が大人になるまでに読む本の大半で、その主題は「凄さ」なのだ。
 だから、中国共産党指導者たちは、何をおいても「凄いこと」をやりたがる。それは論理的整合性や地球社会における協調、そして持続可能な未来とは無関係である。
 国が崩壊することと、凄いことをやることと天秤にかければ後者が勝るのが中国人なのだ。

 つまり、これが「一帯一路」事業の本質であると考えてよい。
 なお、一帯一路には我々の知らない、報道されない恐ろしい野望が含まれているといわれる。それは「中国による世界統一」である。
 1990年代に、李鵬が計画した中国領土拡大計画に沿って、日本列島に対して第一列島線、第二列島線が定められた。
 つまり、「この範囲は中国のもの」と内心決めているのだ。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%88%97%E5%B3%B6%E7%B7%9A
 
 現在では、櫻井よしこなどが公開していた、中国領土拡張計画についてデマであると指摘されているが、内容は、私が1990年代に確認したものと同じだ。
 http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-238.html

 以下の李鵬発現は、すでに私が25年以上前に確認して、驚かされたものだ。
 https://plaza.rakuten.co.jp/4chan52/diary/202003110000/

 李鵬発言
1994 年、 中国の李鵬首相が、 オーストラリアのジョン・ハワード首相に向かって
「いまの日本の繁栄は一時的なものであだ花です。 その繁栄を創ってきた世代の日本人がもうすぐこの世からいなくなりますから、20 年もしたら国として存在していないのではないでしょうか。 中国か韓国、 あるいは朝鮮の属国にでもなっているかもしれません」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E9%B5%AC

 このように、中国人は、最初表向きは慇懃無礼ながら、内心では、「自分の凄さを見せつけてやる」という敵愾心に満ちている。
 こうした精神性を土台にしなければ、香港・台湾問題、尖閣諸島問題、南東シナ海問題などが起きる道理がない。
 まるで問答無用のヤクザのやり口である。

 もちろん、こうした思想性は、儒教の序列主義からの反映であると考えることもできる。
 儒教は人々に序列をつけ、差別社会を作り出すことで民衆同士を対立させ、国家権力を維持してきた。その序列を定める基準こそが「凄さ」なのだ。
 中国では凄くないと舐められる。

 中国にとって不幸なのは、習近平の世代が、青少年期に国際的な交流から「世界を知る」機会を得られなかったことである。
 中国共産党指導部の頭の中身は、自分を歴史上の中国の大物たち、始皇帝・項羽・劉邦・チンギスハンなどに重ね合わせて、「自分たちが、どんなに凄いことをするか」というビジョンしかなく、人間社会の調和という概念を理解できないのだ。

 こういう事情だから、中国共産党と、欧米世界観との激突は避けられない。
 尖閣・スプラトリー諸島・フィリピン・マレーシア・ベトナム・インド・ブータン・ロシアと世界中をまとめて侵略している中国が、世界を相手に軍事的勝利を収められるかといえば、それは無理であることは誰にでも分かる。
 しかし、軍事衝突はひとたび戦術核の火を吹けば、もはや誰にも止めることができない。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B2%99%E8%AB%B8%E5%B3%B6%E6%B5%B7%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%B3%B6%E5%BB%BA%E8%A8%AD

 まともな世界観を教育された国家指導者なら、こんな馬鹿げたことをする者はいないが、中国では価値観が違うのだ。
 彼らは、「自分たちが世界を支配する」という「凄い夢」を実現できないなら、国ぐるみ核ミサイルで心中した方がマシなのだ。
 だから、核兵器が使われれば、情け容赦なく、日本列島の米軍基地にも核ミサイルが撃ち込まれる。

 日本で最初に中国からミサイルが飛んでくるのはどこか?
 それは、おそらく那覇基地よりも先に、相模原のキャンプ座間だろう。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E5%BA%A7%E9%96%93

 余談だが、この近辺で、ヤマユリ園事件や、9名首切事件など超凶悪事件が続く理由を考えると、座間に置かれた米陸軍司令部が使っている電磁波が影響を及ぼしているのではないかと私は疑っている。
 司令部が移転したとの報道もあるが、私は擬装用フェイクニュースと考えている。もし移転するのなら、とっくに引き渡されているはずだが、そんな様子は見えないからだ。

 その他、三沢基地・岩国基地・那覇基地・横田基地など、基幹的在日米軍基地は初期段階の標的である。周辺都市も含めて、ほぼ助からない可能性があるので、中国との軍事衝突が勃発したなら、すぐに米軍基地から遠く離れた山中に避難すべきだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%97%A5%E7%B1%B3%E8%BB%8D

 私の予想は、戦争の初期段階で、EMP爆弾が使われ、マイコン機器や発送電設備は取り返しのつかないダメージを受ける。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-411.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-764.html

 それから本格的な核戦争が始まるが、首都圏が無事にすむとは、とても思えない。
 こうした予想は、ちょうど戦前の国威発揚精神主義時代の日本軍と同じである。
 乃木希典は203高地で、ほとんど戦略らしい戦略もないまま、無闇に若者たちを旅順要塞火器に晒して数千人の大切な命を失わせた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%85%E9%A0%86%E6%94%BB%E5%9B%B2%E6%88%A6

 第二次大戦中、もっとも卑劣な司令官といわれた牟田口廉也は、数十万の優秀な日本兵の多くを、精神主義だけの愚かな戦術で死なせた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BD%9C%E6%88%A6

 同じように、朝鮮戦争が激戦に突入した1950年前後、毛沢東の指示による中国人民解放軍がアメリカ軍と戦争を行ったが、米軍の凄まじい重火器弾幕に、ひたすら盲目的に突撃して倒れ、後続の兵士は、屍の川を渡ったとの中国らしい逸話がある。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20180730-00091168/

 ここで書きたかったことは、中国共産党には「命を大切にする、人々の幸福を求める」という価値観はない。それは、中国史のどの局面にもない。
 中国では人の命が安いのだ。だから、自衛隊や米軍が、どれほど優秀であっても「屍の川を渡る」軍隊が押し寄せてきたとき、何ができるのか、考える必要がある。

 中国には、古代から「械闘」という伝統・習慣があった。
 一定の生産力しかない地域に人が増えてくると飽和が始まる。すると、部族どうしが皆殺し戦争を始めるのだ。だから、古代から使われる客家の集合住宅は、完全な要塞の機能を持っている。械闘に備えなければならないからだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%AE%A2%E6%A2%B0%E9%97%98#:~:text=%E5%9C%9F%E5%AE%A2%E6%A2%B0%E9%97%98%EF%BC%88%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%8F,%E6%B8%85%E6%9C%AB%E3%81%AB%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

 この械闘が、中国人の精神性の根底に強固に存在しているのだ。
 ちょうど、2500年前、呉越戦争に敗北した呉民族が九州に上陸し、邪馬台国などを作ったが、(神武天皇は呉の太伯の2番目の弟である季歴との記述が残されている)、彼ら弥生人たちは、新たな国を探して瀬戸内海を大阪に向けて下った。
 このとき広島・岡山・愛媛などに多数の子孫地ができたが、やはり械闘の習慣が持ち込まれたので、すべて客家円楼と同様の砦=要塞の機能を持っている。

 つまり、日本人のうち弥生人系の人々にも、中国人の伝統・習慣が持ち込まれ、儒教や械闘が残っているために、無闇に戦争に憧れる人々がいるわけだ。
 だから乃木希典の超無謀な突撃自爆作戦が、太平洋戦争にも引き継がれた。
 
 戦争は起きる。戦争は、人口が増えすぎて、生産力が追いつかないようになると、いつの時代でも必ず起きる。中国の場合、それが極端であるとともに、人々の価値観に刷り込まれている。
 それは、愛とか調和とかの概念の反対側にある、憎悪や強欲を引き出してゆく。
 だが、中国では、土地の生産力が限られてきたから、戦って、殺し合い、人口を減らさなければ、全員が飢えて共倒れになったという事情があったのだ。

 今、戦後70年以上を経て、再び、そのような飽和的状況に達していると理解する必要がある。
 中国周辺諸国は、すべて侵略の嵐の洗礼を受けてきたのだ。
 おどろおどろしい、凄い時代が始まった!
 
 


廃棄物が未来を奪う

2021年04月05日 | 未分類
 なぜタイヤ処分費が高騰? 中国政策の「ゴミ受入れ停止」の影響か 4/5
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8e7c5930c1a0fdfba6eaaebcc3f6e0791121d15

 タイヤの処分費用が高騰? その理由とは?

 新しいタイヤに交換した後に処分される古いタイヤ。通常は交換した整備工場やタイヤ販売店などが引き取ってくれます。
 この際、「タイヤ処分費」を支払いますが、その価格が以前に比べて2倍から3倍に高騰しているようです。価格高騰にはどのような理由があるのでしょうか。

 廃タイヤの処分費は近年値上がりをしています。数年前までは1本200円から250円が平均的でしたが、今では2倍から3倍に高騰しています。

 また、15インチ以下と16インチ以上で値段が変わるケースがほとんどで、SUVやトラックなど大径タイヤに関しては1本800円から1000円以上というところもあります。

 アルミホイール付きだと無料になるところもあれば、1本あたりバラシ料込みで2000円近くなるところも存在しているようです。現在の処分費ついて、いくつかの店舗価格は以下のとおりでした。

 ●ガソリンスタンドA(東京都世田谷区)
 ・タイヤのみ:15インチ以下440円、16インチ以上550円

 ●カー用品店B(横浜市都筑区)
 ・タイヤのみ:1本330円(店舗でタイヤを購入した場合)、1本660円(持ち込みタイヤ交換の場合)
 ・ホイール付き(4本、バラシ料込み):15インチ以下6700円、16インチ以上7700円

 ●カー用品店C(横浜市青葉区)
 ・タイヤのみ:15インチ以下550円、16インチ以上770円
 ・アルミホイール付き:無料

 ●ガソリンスタンドD(川崎市高津区)
 ・タイヤのみ:15インチ以下600円、16インチ以上800円
 ・アルミホイール付き:無料
 ・鉄製ホイール付き:タイヤのみにプラス1本200円から300円

 これらの店舗の多くは、この数年間で値上げをしているとのことでしたが、価格据え置きで対応している場所もあります。
 持ち込みタイヤ交換専門店のカーカージャパン(神奈川県横浜市)に状況を聞いてみました。

「処理費用は、5年前と比べるとおよそ50%以上値上がりしています。大変厳しい状況ですが、弊社ではSUVなどの大きなタイヤでも、一律250円/本で、処分させて頂いております」

 また、タイヤ処分費として単独で値上げをするのではなく、タイヤ交換費用の中に含めて全体で値上げしているお店も少なくないようです。
 ではなぜ、タイヤ処分費は近年、高騰しているのでしょうか。

 処分費の高騰は中国による廃棄物輸入規制「ナショナルソード」(国門利剣2017)が関わっているようです。
 このナショナルソードで輸入禁止となる廃棄物に廃タイヤや廃ゴムは含まれていませんが、廃プラスチックが輸入禁止となったことで、国内で処理される廃プラスチック類が急激に増加。

 中国は欧米や日本から排出された大量の廃プラスチックや古紙、廃鉄などのごみを長年受け入れて来ました。
 しかし、ゴミのなかに汚染物質や危険物質が大量に混入していることもわかり、環境汚染を防ぐ目的で世界からのごみ受け入れを2018年1月1日以降停止しています。

 この規制が日本国内の廃タイヤ処理価格高騰に関わっているとのことです。

 そもそも廃タイヤは、どのような形で処分されるのでしょうか。
 タイヤの処分後の行方について、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)は次のように説明しています。

――廃タイヤは処分後どうなるのでしょうか?

 廃タイヤは原形加工利用や熱利用、海外輸出などによって例年9割以上(2017年93%、2018年97%、2019年94%)がリサイクルされています。
 このうち、もっとも多いのが熱利用61%(2019年)で、製紙工場や化学工場、セメント焼成用の燃料として使われています。

 2019年のリサイクル利用量は合計で96万6000トンと、前年より3万1000トン減少し、リサイクル率は94%と3ポイント下がりました。
 製紙工場における使用量が前年と比較して4万4000トン減少しており、要因としてはペーパーレス化などの影響によって紙生産量が低下したことが考えられます。

――タイヤの処分費はどのように決まりますか?

 廃タイヤは廃プラスチックと同様、そのままで代替燃料として利用することは困難なので、タイヤ販売店がユーザーから引き取ったあと、中間処理業者が切断又は破砕加工をおこないます。
 その後、熱利用先(廃タイヤを燃料として使う業者)に売却されます。

 ユーザーが負担する廃タイヤの処分費は以下の「A+B+C-D」のようになっています。

 「A:販売店から中間処理業者までの輸送費」
 「B:中間処理業者の切断/破砕加工費」
 「C:中間処理業者から熱利用先までの輸送費」
 「D:熱利用先の切断/破砕品購入費の合計金額」

履き終わったタイヤはどのような流れで処分されるのか

 では、近年の廃タイヤ処分費が高騰している要因には、どのような理由があるのでしょうか。前出のJATMAは次のように説明しています。

――近年、タイヤ処分費が高騰している理由は?

 以前は、前述の「D:熱利用先の切断/破砕品購入費の合計金額」が非常に高かったのですが、化石燃料価格の安定及び廃プラ類のダブつきによるRPF価格※下落などの影響を受け、近年は大幅に下落しています。

 結果的にユーザーが負担する廃タイヤの処理費は、その差額分として高くなっていると考えられます。

 ※RPFとは紙の材料としてリサイクルが困難な古紙と廃プラスチックを主な原料とした固形燃料のこと。石炭に代わる高性能な燃料として注目されている。

――廃タイヤに関して、今後はどうなるのでしょうか?

 今後、コロナの影響がどの程度あるかは別にして、近年、国内の熱利用先では、毎年海外から10万トン弱の廃タイヤ(切断/破砕品)を代替燃料として有価購入(輸入)しており、この傾向は2020年も変わっていません。
 つまり、「日本国内において廃タイヤの行き場が無い」ということは現時点では事実ではありません。

 前述の通り、廃タイヤの熱利用先における購入価格が大幅に下落していることについて、本来であれば「中間処理業者にとって価格的に有利な持ち込み先が無くなった」という表現が正しいと認識しています

 前述のナショナルソードの影響により、廃プラスチックの需給バランスも変化し、供給過多となり購入価格が下落しています。
 熱利用の燃料として競合する廃タイヤの購入価格も下落しており、その分の差額がユーザー負担の廃タイヤ処分費用に載せられることで、処分費用が高騰していると考えられます。
*******************************************************************
引用以上

 産業廃棄物が人類社会の未来に及ぼす影響を考えるため、今朝、目に留まった廃タイヤの記事を引用した。
 中津川市では冬期、スタッドレスタイヤの利用が避けられないので、どうしても自宅に使わないタイヤが溜まってゆくことが多い。

 スタッドレスタイヤの寿命は5年程度、まだ十分に山が残っていても、ゴムが酸化して固くなってしまい、氷路でのブレーキ性能が落ちてゆくため、買い換えてしまうことが多い。しかし、もったいなくて山の残るタイヤを捨てられないのだ。
 これをオートバックスで新品のタイヤと交換してもらうと、廃棄処分費用として一本500~1000円程度取られる。
 この処分料が毎年上がっていて、以前の数倍に達しているというのが上の記事だ。

 昔、名古屋でタンクローリーの運転をしていたころ、重油を揖斐川町のセメント工場に持って行っていたのだが、そこでは、古タイヤを切断して重油代わりの燃料にする試行が始まっていたが、結局、廃タイヤを燃料にするために、タイヤに含まれるワイヤーなど燃焼後残渣が邪魔になって、必ずしも有利な燃料にならないと耳にした。

 年々タイヤの性能が上がるとともに、性能向上のための加工や添加物が処分の邪魔になるという話も聞いた。
 また重油に較べて、タイヤ燃焼に伴う排煙の毒性も侮れず、周辺数十キロあるいは数百キロの環境を汚染し、呼吸器系疾患の原因になっているとも聞いた。

 これは各自治体のクリーンセンター排煙問題とも共通するのだが、原発や火力と同じで、燃焼後排煙・残渣を完全に無毒化して環境汚染を起こさないようにするのは不可能であるともいわれる。
 技術的には、低温燃焼ではダイオキシンが大量に発生するので、現在のクリーンセンターの大部分が高温燃焼を行っている。

 しかし、それでも有害物質や環境ホルモンの拡散を完全に防ぐことは不可能だ。
 世に蔓延する呼吸器系疾患やアトピー体質の多くが、実はゴミ焼却処理から来ているというのは公然たる秘密である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E4%B8%A6%E7%97%85
 そこで、太陽反射炉による4000度の超高温燃焼やら、原子レベルの崩壊処理やら、いろいろなアイデアはあるが、実現は遠い。
 https://goodforplanetnews.wordpress.com/2015/08/09/kiuchi/

 クリーンセンター公害を厳密に調べてゆくと、おそらく原発なみの健康被害が出てくる可能性があるが、仮に、それが明らかになったとしても、移転や燃焼改良など、すでに、これ以上の改良余地はなく、残るは、家庭や産業から出るゴミの段階で無害化する以外に対策は存在しないといわれる。
 https://www.maolan.co.jp/information/environmental-hormone/

 具体的には、プラスチック製品を日常生活から排除し、燃焼時に比較的無害な紙包装材に変えてゆく。
 さらに、生ゴミの堆肥化、有効利用を進める。
 私の子供の頃、60年くらい前だが、まだスーパーなんてなくて、八百屋さんや肉屋さん、乾物屋さんがたくさんあって、どこでも包装材に、古新聞や、笹の葉などを使っていた。これを、当時、まだ薪炊きだった家庭風呂で燃していたので、有害廃棄物など、ほとんど出なかった。

 まずは、スーパーの包装材プラスチックを追放し、せめて紙や昔容器として使われた経木に変えなければならない。
 特に、経木は大量生産も可能で、間伐材の有効利用にもなるので、是非とも復活させたい。現在のスーパーの塩ビ製透明容器は、ほぼ全面的に経木紙製品に切り替えることができるはずだ。また熊笹や朴葉も素晴らしい食品容器になる。
 こうした自然物を容器に使えば、子供の情操教育にも役立つのではないだろうか?

 また、不溶ゼラチン・オブラートなど、安全な食用プラスチック材も代替容器として使われるべきだ。
 どうして、それが行われないかといえば、自民党がプラスチック業界の利権と癒着しているからに他ならない。
 昨年から、店舗での無料レジ袋が禁止されたが、この背後には竹中平蔵の暗躍があるといわれている。
 https://www.youtube.com/watch?v=17aXraaL9G4&ab_channel=%E7%B5%8C%E4%B8%96%E6%B8%88%E6%B0%91%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 自民党議員の多くが、こうした業界の利権に寄り添って活動していては、有害廃棄物問題が解決するはずがない。
 だが、目先の利権に踊らされた業界との癒着が、産業廃棄物による子供たちの未来の破壊に直結してゆくのだ。
 https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html

 もう一つの考え方として、産業に組み込まれたライフスタイルを捨てて、自給自足の昔のライフスタイルへの回帰を目指すことがある。
 例えば、大きな家庭菜園で、作物を作れば、自宅までの運搬用の竹籠くらいはいるが、包装容器はいらない。畑で採集した農産物を、直接台所に持ち込めれば、ずいぶんゴミも減るだろう。
 
 だが、農業活動を自分で行ってみると、農業用資材の多くが環境負荷をもたらすもので、昔のように、鋤や鍬を使った江戸時代農法でもない限り、トータルで環境を改善する努力が実を結ばない。
 やはり、ビニールマルチの代わりに自然物である籾殻や藁束を使う自然式農業、とりわけ福岡式農業を復活させなければならないだろう。
 https://f-masanobu.jp/about-masanobu-fukuoka/

 私は、福岡式農法(無耕起・無肥料栽培)に取り組んだこともあったが、残念ながら失敗した。雑草と害虫に負けたのだ。
 これは一人では無理だ。環境改善を目的にした共同体農場を始めなければ、実現は困難だと思った。
 必要な「堆肥化」システムを個人で管理するのは、かなり難度が高いのだ。
 
 産業廃棄物といえば、究極の処理不能「汚いゴミ」の代表が、放射性廃棄物である。
 こればかりは、人類最大最悪の廃棄物であり、その毒性が解決できる方策は未来永劫存在せず、今すぐに、利用を放棄して、すでに溜まった猛毒廃棄物を一括管理しなければならない。

 なぜ、こんな馬鹿げた「トイレなき核開発」が行われてきたかといえば、「核兵器」を持って他人・他国を脅したいという、あまりに愚かな国家指導者たちの競争意識、無知蒙昧、人間性の下劣さに原因がある。
 こんなことをすれば、人類の未来を核廃棄物汚染によって崩壊させてしまうし、すでに80年前からの核開発、核実験、原発事故のせいで、人類の未来は風前の灯火なのだ。

 こうした地獄への坂道を転がり落ちる人類が、「子供たちの未来を守る」ことの大切さに目覚めて、核開発・原発・産業廃棄物をやめて地球の自然環境を持続可能な秩序に戻せるかは、残念ながら、とても絶望的な状況で、おそらく、このまま人類は自分たちの投棄した汚染物の山のなかで窒息死する運命が避けられないのだろう。

 だが、ほんの一部でも、競争主義に心をねじ曲げられないで、地球環境を守って生き延びてゆける少数の人々に未来を委ねたい。
 それは、深い深い森のなかで、小さな共同体で、この社会の終わりをやり過ごしながら自給自足に生きる人たちだろう。