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2021年、1月16日のこと

2021年01月16日 | 未分類
  今朝7時過ぎの、高塚山から恵那山の光景。
20210116takatuka.jpg


 まるで巨大火災のようだった。午前中、長時間にわたってカラスが激しく騒いだ。
 これは大きな地震前兆の可能性がある。
 昨日、インドネシアでM6.2があり、100名近くが死亡している。


高峰湖遊歩道、1月14日に見つけた熊と思われる足跡
 チン湖西側の林道の残雪にあった。
長さは爪を除いた足裏で15センチ、幅が10センチくらい。体重は推定50~80Kg

20210114kuma01.jpg


 位置は、高峰山荘(休業中)駐車場から林道を15分ほど登ると、右手にチン湖砂防ダムがあるが、ちょうど、そのあたり。
 数年前、チン湖東側の湿原で、熊の爪とぎ音が聞こえたことがあった。
 当日朝、遠くで熊の吠え声が聞こえた(ような気がする)

20210114kuma02.jpg


 同じ場所で、昨年秋、「熊落とし」と呼んでる、熊が数メートルの大きな枝をへし折って、自分の通路に置く(来るなと言う意思表明か?)光景を確認した。同じことを笠置山でも確認。
 ここが熊の通路になっているのは間違いない。

 なお、接続する高峰山では、熊が何度も目撃されていて、毎年5月過ぎになると、チンノ峠上の竹林で、熊がタケノコを掘り出している跡を何度も目撃した。

 反対側の尾根を下ると、付知川、福岡大橋があるが、ここから鉱物博物館に向かう道の途中、100メートルほどの山林で2回熊を目撃している。
 
 恵那山の熊は凶暴で、何度も人を襲っていて、昨年は重症者(釣人)も出た。
 今のところ、高塚山の熊は、人間を慎重に避けていて、それほど怖がる必要もない。

 怖い人は、
 ①ストックを持ち歩いて、熊が近づいたら、大声を上げてストックで激しく突く。
 ②熊用唐辛子スプレーを持ち歩く。(急な攻撃に対応するのは困難だが)
 ③熊の雰囲気を感じたら爆竹を鳴らす。(100円ショップにもある)
 ④必ずよく響く鈴を持参する。(鈴を鳴らし歩いて襲われた例は報告されていない)
 ⑤携帯ラジオを鳴らしながら歩く。(鹿角市ではラジオが鳴っていたのに襲われた)

 今回、見つけたのは、人家から1Kmもなく、頻繁に人が訪れる公園内の林道で、熊は、深山幽谷にいるのではなく、むしろ人家に近い場所にいることを示している。
 この程度のことで、新型コロナ禍に立ち向かい、免疫を上げるため歩きながら日光浴できる森林浴を放棄するのは愚かだ。
 鈴を持参して、熊と共存していただきたい。
 
以下が一般的な熊の足跡で、普通は爪痕が鮮明に出るが、今回は、爪を引っ込めて歩いていたのか、不鮮明だ。だが、熊以外の動物で、こんな足跡は存在しない。
 
 kumaasiato.jpg


731部隊の直系末裔、厚労省感染研が、PCR検査拡大を意図的に阻止して、パンデミックを引き起こした

2021年01月15日 | 未分類
 1月14日現在の日本国内感染データ

 感染者数 30.4万 回復者数 22.9万 死亡者数 4,059
 https://hazard.yahoo.co.jp/article/covid19tokyo

 2018年のインフルエンザによる死亡者数は、厚生労働省、人口動態統計によると3325人
 新型コロナウイルスの致死率は、80歳以上では15%くらい、全年齢で平均してみても0.1%~4%程度。季節性のインフルエンザの致死率は0.1%程度、2009年に流行した新型インフルエンザでも0.01%程度とされているため、新型コロナウイルスの致死率は高い。
 https://www.clinicfor.life/articles/covid-072/

https://www.okino-clinic.com/blog/742/

 なぜ、このような、100年前のスペイン風邪に匹敵するほどの劇的なパンデミックになってしまったのか?
 個別の感染事情は大きく異なるにしても、数十万人の感染では「大数の法則」から、統計学上の意味が出てくる。つまり、感染を数学的に解析できることになる。

 感染状況に統計的解析を行った計算結果を公開する西浦教授
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210114/k10012813311000.html

 感染拡大の本当の理由を振り返ってみれば、数理的に、PCR検査の不備が浮かび上がってくる。感染拡大を阻止する武器として、PCR検査・マスク防御・三密回避などの方策があったが、これを意図的に抑制した勢力があったことが、パンデミックの最大の原因というしかない。

 それは、厚労省感染研である。新宿区戸山にある感染研の正体とは何か?

 http://jinkotsu731.web.fc2.com/hb-problem/index.htm

 以下一部引用
 
 1989年7月22日、新宿区戸山の国立予防衛生研究所建設現場から、ほとんどが頭骨と大腿骨という多数の人骨が発見された。
個体数35体
死後経過年数20年以上
犯罪と認められる加害の証跡なし
この結果を受けて厚生省は、管理責任を持つ新宿区からの身元確認などの調査要請に対し、人骨の速やかな焼却・埋葬を要求した。

 そこに陸軍軍医学校があった。「人骨」が発見された場所は、太平洋戦争終結の1945年まで陸軍軍医学校があった土地だ。
「満州事変」以後、石井四郎軍医はその軍医学校に関東軍防疫給水部(731部隊)を設立、生物兵器を開発、細菌戦を行なった。
 軍医学校や防疫研究室があった新宿戸山という場所は、「七三一部隊」をはじめとする戦時医学犯罪の拠点であった。

 土中経過年数は数10年から100年以下
個体数は100体以上(前頭骨だけで62体)性別は男性:女性=3:1、大部分が成人であるが、少なくとも一体の未成年者を含む
 モンゴロイド系の複数の人種が混在(一体だけモンゴロイドではないと思われるもの在り)
複数の頭骨にドリルによる穿孔、鋸断、破切などの人為的加工の痕跡(そのうちには脳外科手術の開頭術中耳炎の根治手術などに類似するものも)切創、刺創、銃創の痕跡。また四肢骨の鋸断したものあり
**************************************************************
 引用以上

 出土した遺骨は、戸山に本部を置く731部隊が、中国人・朝鮮人らを拉致して、生体人体実験で殺害したものと思われた。
 関係者に対して大規模な事情聴取が行われたが、誰一人として口を割った者はいなかった。言えば、誰一人戦犯として追及されていない731部隊の残酷な犯罪性を蒸し返すことになるからだ。

 731部隊と医療被曝 2019年06月08日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-769.html

 岡田晴恵教授の告発と731部隊 2020年03月02日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1048.html

 731部隊残党は、石井四郎大隊長が、米軍と人体実験の資料を引き渡すことと引き換えに戦争犯罪訴追を免れて帰国することができた。
 大半が医師資格を持った大所帯の731部隊員は、帰国後、そのまま医療関係にスライドした。

 行く先は、①厚生省医官 ②六大学医学部教授 ③政府系中枢病院幹部などであり、戦後医療体制の骨格を占めた。
 厚生省や六大学では、731部隊出身でなければ任命されないといわれていた。例えば、ロボトミー手術で有名な東大医学部教授=台弘は部隊員名簿に名前がある。名前がなくとも、長崎大=長瀧重信も部隊員だという強い噂があった。ちなみに師弟人脈に山下俊一や高村昇がいる。いずれも731部隊の非人道的発想そのままの人物だ。

 厚労省感染研の人脈も、長い時間の経過で直接人脈は失われているが、間接的な師弟関係で多くが731部隊の系譜を受け継いだ人々だといわれる。
 http://chihoujichi-center.jp/jichiro-fukuoka/main/kazetachinu/kaze-62.html

  https://blog.goo.ne.jp/chiharu196/e/e8f2d3c81702cdbeb92db95613a4bb12

 その感染研がPCR検査の拡大を止め、アビガン・イベルメクチンなどの治療薬の認可を妨げていた。
 フランスで勲章まで受けたPCR自動検査機械も、厚労省官僚に難癖を付けられ、いまだに認可されていない。
 http://www.pss.co.jp/information/pdf/20200917.pdf

 なぜ厚労省・感染研は、PCR検査拡大を否定し、全面ローラー検査を行って、未発症感染者を特定して隔離するという常識的で効果的な手法を拒否したのか?
 なぜ、「クラスター潰し」という無症状者を地下潜伏させてしまうような愚かな手法ばかりを用いたのか?

 児玉龍彦は、「官僚が最初に方針を誤ると、メンツだけを守ろうとして、最後まで誤った方針に拘泥し、事態を悪化させることしかできない。」
 と指摘している。

 PCR検査拡大抑制に対しては、世界の常識から厚労省幹部に激しい批判が加えられているが、厚労省側は、あらゆる官僚人脈を駆使して、それを正当化する屁理屈を宣伝してきた。
 以下の論文が、代表的なPCR検査抑制の屁理屈だ。
 https://diamond.jp/articles/-/234135?page=3

 ここで、何を言っているかというと、以下引用

「検査を意味なく渋っている」のではない。病状のない人にまで検査を乱発すると見逃しやぬれぎぬを続出させるだけだ。正しい絞り込みなしに検査したところでまともに感染者は見つからない。
 検査の数を増やせば増やすほど偽陰性・偽陽性が増える。仮に1000万人に広げるとしよう。すると先の図で示した通り、有病率が全体の90%と高くとも、最大で360万人の偽陰性者、つまり「本当は感染しているのに誤った陰性結果に安心して野に放たれる人」をつくり出すことになる。
************************************************************

 これが感染研を代表するPCR検査抑制の正当化屁理屈だが、「病状のない人にまで検査を乱発すると見逃しやぬれぎぬを続出させるだけだ。正しい絞り込みなしに検査したところでまともに感染者は見つからない。」
 これは、ひどいデマだ。厚労省・感染研側は、PCR検査の擬陽性率を1%以上と言ってきたが、これは真っ赤なウソだ。
 本当のPCR検査、精度は99.9%である。
 https://www.aireikai.jp/news/detail.php?seq=178

 現在、政府系の対策会議も、擬陽性1%説を撤回して0.1%と言い換えている。
 【厚労省は一貫して、PCR検査を抑制してきた。シンクタンク「アジア・パシフィック・イニシアティブ」(船橋洋一理事長)の調査により、政府中枢に対して「PCR検査は誤判定がある。検査しすぎると陰性なのに入院する人が増え、医療が崩壊する」と説明に回っていたことがわかっている。】

東アジアで1人負け、日本のコロナ対策が「非科学的」といわれる根拠
 https://diamond.jp/articles/-/258353?page=5

 つまり、厚労省官僚によるPCR検査抑制の根拠は、虚偽捏造データに基づいたものであり、真実性がない。ただ、自分たちのメンツを守るために、子供のように屁理屈を並べて正当化しているだけだ。

 これまで、くり返しブログに書いてきたが、「正しい感染抑制策」は一つしかなかった。
 それは、住民に大規模なPC検査をローラー作戦によって実施し、未症状感染者をあぶり出して、徹底的に隔離することだけだった。
 未症状者を放置して、「クラスター潰し」に奔走することは、科学的・数学的にまったく無意味なことであり、感染源、スプレッダーをあぶり出すことだけが感染拡大阻止の唯一の手段だったのだ。

 これに対して「PCR検査を拡大実施すれば医療崩壊が起きる」という信じがたい、奇っ怪な屁理屈をタテに抵抗し、世界一有効な治療薬であるアビガン・イベルメクチンの認可を嫌がらせのように遅らせて、世界最優秀のお墨付きを得ているPCR自動化検査機材さえ認可を遅らせているのが、軽薄なメンツに拘泥した厚生官僚どもだ。

 彼らは、新型コロナ禍が一段落ついたとき、徹底的な検証のなかで、なぜそんな馬鹿げたデマをまき散らして、感染を拡大させてしまったのか、何か特別な理由があったのかを明らかにし、断罪しなければならない。
 これはフクイチ放射能汚染のなかで、住民の避難を妨害した、細野豪志や、安全デマを吹聴して住民避難を阻止し続けている山下隆一・高村昇・坪倉正治も同じだ。

 このコロナ禍を人為的に悪化させている厚労省幹部の発想は、岡田晴恵も告発している。それは、感染研が、ワクチンや治験薬に自分たちの利権を設定するため認可を遅らせ、PCRを阻止しているというものだった。
 こんな発想は、普通の医師にはできない。可能であるとすれば731部隊の末裔だけだろう。


 とうとう出た! 竹中平蔵の亡霊=菅義偉

2021年01月14日 | 未分類
 菅義偉が、国民皆保険制度を見直すと口走った。

 菅義偉首相が国民皆保険の見直しに言及
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/suga-jimbo_jp_5ffedbf5c5b63642b700b0b5

 具体的に踏み込んだ発言をしたわけではないが、パンツの下に隠した汚い一物をポロリと見せたのは間違いない。
 菅義偉が竹中平蔵のダミー政権であることは広く知られているが、竹中平蔵は、国民皆保険制度を年金制度など社会福祉政策とともに廃止すべきだと、これまでも繰り返し発言してきた。

 政府による政策的福祉制度を廃止することで、市場原理だけに頼った制度に変えて、民間の金儲け競争原理に委ねるという意味だ。
 国民皆保険制度を廃止し、代わりに、民間(欧米)の保険会社による健保制度に切り替える。これで何が起きるかというと、現在、アメリカ社会で起きている、月々の掛け金が数十万円で、無保険だと骨折や盲腸の手術だけで600万円も支払わねばならない恐ろしい事態がやってくる。

 実際にアメリカでは、貧しい大衆は健保掛金も医療費も払えないので、ひどい病気になっても「根性を見せろ」(アメリカンガッツ)というアメリカ労働者常識に支配され、無理に仕事に出て命を落とす。
 新型コロナ禍で、アメリカが世界最大の被害を被っている本当の理由は、医療制度が金持ちのためだけに存在するからである。
 
  アメリカの、凄まじい医療マフィアの実態 2020年01月08日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-990.html

 アメリカの新型コロナウイルス、パンデミックの真相 2020年03月16日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1062.html

 これが新自由主義社会の理想であり、竹中平蔵の求める社会だ。民衆は「自助・共助」だけに委ね、「公助」なんて、とんでもない。政府は民衆のためにビタ一文出さない。
 病気になれば勝手に死ねばいいというのが竹中=菅の主張である。

  竹中平蔵が、はじめて政権中枢に入ったのは2000年代の小泉政権であるが、この男は、日本社会に「新自由主義」を展開した最初の強力な為政者となった。
 竹中平蔵が小泉政権下で何をやったのか? やろうとしていたのか? 以下の論文で分かる。

  ここでは、「竹中平蔵」の名前はまったく出てこないが、小泉政権における日本国民の福祉政策、労働者の雇用など基本的権利の剥奪政策を政権内で指図したのは、すべて竹中である。
 いいかえれば、小泉純一郎政権もまた、竹中平蔵のダミー政権であった。

 https://www.inhcc.org/jp/research/news/niki/data/20071210-niki-article.pdf
 以下一部抜粋引用
************************************************************

 小泉政権は1980年代以降続けてられてきた「世界一」厳しい医療費抑制政策をいっそう強め、その結果日本は、2004年には医療費水準は主要先進国(G7)中最低だが、患者負担は最高の国になった。

1 小泉政権の医療改革

(1) 小泉政権の医療改革の新しさ-新自由主義的改革の登場

2001年4月に発足した小泉政権の医療改革の新しさは、政府の公式の医療政策に初
めて、新自由主義的医療改革(医療分野への市場原理導入)方針が組み込まれことです
 医療・社会保障改革の3つのシナリオに伴い、1990年代までは一枚岩だった政府・体制の医療改革方針は次の2つに分裂しました。

 ①アメリカ型社会と「小さな政府」を理想化し、医療分野にも市場原理を導入し、究極的には国民皆保険制度の解体をめざす新自由主義的改革シナリオ(内閣府の経済財政諮問会議民間議員と規制改革・民間開放推進会議、経済官庁・財界の一部が主導)、

 ②現行の国民皆保険制度の大枠を維持しつつ、公的医療保険の給付範囲と水準を縮小し、医療保障制度を部分的「公私2階建て制度」に再編するシナリオ(厚生労働省が主導)。

 ③国民皆保険制度を維持しつつ、公的医療費の総枠拡大を求めるシナリオ(医師会・医療団体が主張)を加えると、21世紀初頭の日本の医療改革には3つのシナリオがあることになります。私は、2000年以来、これを「医療・社会保障改革の3つのシナリオ」と呼んでいます

なお、私は「3つのシナリオ」説は、医療だけでなく社会保障制度全般(介護、年金、
雇用保険・労働衛生、社会福祉・生活保護等)の改革の分析枠組みとして用いることができると考えていますが、本稿では医療改革に分析対象を限定します。

 新自由主義的医療改革シナリオが登場してきた3つの理由

 ①日本の大企業と経済官庁(経済産業省等)が、経済不況からの脱出口の1つとして医療・福祉分野を21世紀の成長産業の1つと見なし、それへの参入を渇望しました。

 ②経済・企業活動の国際化(グローバル化)とアメリカ経済の一人勝ちにより、アメリカ流の市場原理が経済分野で世界標準と見なされるようになり、この流れが医療・福祉分野にも波及してきました。

 ③1996年に発生した旧厚生省(以下、厚生省と略す)の2大スキャンダル(薬害エイズ裁判での厚生省の組織的証拠隠しの発覚と岡光・彩グループの「福祉汚職」事件)により、厚生省を指導してきたエリート官僚が大きな打撃を受け、厚生省の政策立案・実施能力が大幅に弱体化しました。

(2) 新自由主義的医療改革の挫折とその理由

小泉政権の5年半(2001年4月~2006年9月)、特に新自由主義的医療改革の是非をめぐって、政府・体制の内外で、激しい論争が続けられました。しかし、最終的には、「基本方針2001」に含まれていた3つの新自由主義的改革の全面実施は挫折し、以下のような、ごく限定的な部分実施で政府・体制内の妥協が成立しました。

 ①株式会社の医療機関経営の全面解禁は否定され、政府が認可した「医療特区」で自由診療・高度医療に限定して解禁されましたが、新たに開設されたのは株式会社立診療所1か所だけです。
 ②混合診療の全面解禁は否定され、「保険外併用療養費」導入により混合診療の部分解禁が行われましたが、実質的には従来の特定療養費制度とほとんど変わりません。
 ③保険者と医療機関の直接契約は制度上は解禁されましたが、厳しい条件が付けられたため、直接契約はまったく行われていません。

 新自由主義的改革の全面実施が挫折した理由

 新自由主義的改革の全面実施が挫折した理由は、大きく分けると2つあります。
1つは経済的理由で、新自由主義的医療改革を行うと、企業の市場は拡大する反面、医療費(総医療費と公的医療費の両方)が急増し、医療費抑制という「国是」に反するからです。私はこれを「新自由主義的医療改革の本質的ジレンマ」と呼んでいます。

具体的には、高所得国における医療改革の経験と医療経済学の実証研究で、以下のことが確認されています。

①営利病院は非営利病院に比べて総医療費を増加させ、しかも医療の質が低い。
②混合診療を全面解禁するためには、私的医療保険を普及させることが不可欠ですが、私的医療保険は医療利用を誘発し、公的医療費・総医療費が増加します。
③保険者機能の強化により医療保険の事務管理費は増加します。

私は、厚生労働省がこの間、新自由主義的医療改革に頑強に反対し続けた最大の理由は、
この「新自由主義的医療改革の本質的ジレンマ」に気付いているからだと判断しています。
逆に、新自由主義派の官僚(内閣府や経済産業省に多い)や研究者は、このような国際的常識を知らず、市場メカニズムの導入により医療費(最低限、医療価格)を引き下げることが可能と単純素朴に考えています。

新自由主義的改革の全面実施が挫折したもう1つの理由は政治的理由で、どんな世論調
査でも、平等な医療を支持する国民が圧倒的多数を占めており、混合診療の支持は1~2割に過ぎないことです。

これらに加えて、もう1つの政治的理由として、日本では、医師会・病院団体を中心としたすべての医療団体が、新自由主義的改革に一致して反対したことも見落とせません。実は私は、以前は、医療団体が新自由主義的改革に反対するのは「万国共通」だと思っていたのですが、それは誤りでした。

 日本のお隣の韓国の医療制度は、国民皆保険制度と民間医療機関主体の医療提供制度を持っているという点で日本と非常に似ているのですが、韓国の医師会・病院団体の幹部には、株式会社の医療機関経営(医療法人の株式会社化を含む)や民間保険を利用した保険外診療(日本流に言えば混合診療)の大幅拡大の支持者が少なくないのです。

 その背景としては、韓国の指導的医師の中にはアメリカ留学経験者が非常に多く、彼らはアメリカの「自由医療」への憧憬が非常に強いことがあげられるようです。このことは、私が拠点リーダーを務めている日本福祉大学21世紀COE研究プロジェクトの一環として行った日韓医療の比較研究で発見しました。

 新自由主義的医療改革シナリオが登場してきた理由も希薄化

しかも、先述した「21世紀初頭に新自由主義的医療改革シナリオが登場してきた理由」
は、いずれも、現在では、極めて弱くなっています。
①最近の日本経済の復調により、日本の大企業や経済官庁等の医療・福祉分野への参入
意欲は急速に低下しています。
②アメリカでエンロンやワールドコムなどの超優良企業が粉飾決算や不正取引の発覚を契機にして次々倒産してからは、アメリカ型の企業統治、ひいてはアメリカ流の市場原理への信頼が低下しています。
 ③厚生労働省も安倍政権になってから相当復権し、内閣府(経済財政諮問会議や規制改革会議)や経済官庁が医療政策の立案に介入するのは困難になっています。

***************************************************************

 以上は、20年近い前の、小泉政権が行った医療制度改革?への批判論文であるが、実は、小泉政権側の社会福祉廃止、総指揮官が竹中平蔵(経済財政政策担当大臣=当時)だった。
 当時のアメリカ新自由主義(共和党ブッシュ政権)では、政府による社会福祉、主に、健保・年金・介護などのサービスを廃止して、それを民営化し、競争原理に委ねることで、保険会社や介護・ホスピタル経営に、莫大な利益を生み出した。

 以下にリンクする、アメリカ企業CEO報酬ランキングでは、保険・金融企業が多数顔を出していて、アフラック保険のCEOは年収200億円を超えていた。
 一方で、アメリカ民衆が日本並みの健保サービスを利用しようとすると、月額20万円近い掛け金を支払わねばならなくなり、年収600万円以上でなければ健保を利用できない社会に変えた。

 https://toyokeizai.net/articles/-/54938?page=2

 竹中は、郵貯事業を破壊し、この既得権益にアメリカ保険業界を参入させた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%B5%E6%94%BF%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96

 竹中平蔵の目指す日本社会は、健保と年金、その他の社会福祉を完全に廃止させて、民間業界を参入させ、市場原理に委ねることである。
 もし、日本に竹中健保改革が実現したなら、アメリカと同様に、月額掛け金が20万円近くなるのは確実で、やはり年収600万円を超えなければ加入できなくなる。

 そして、医療費に対する支援も失われることから、現在の数倍の医療費を直接支払うことになり、日本でも民間健保に入れない貧しい人々は、盲腸の手術600万円という環境のなかで、地獄のように苦しんで、誰からも見捨てられて自宅で死ぬことになる。
 https://www.kango-roo.com/work/1602/

 今回、冒頭に掲げた菅義偉の「国民皆保険見直し」発言は、こんな竹中平蔵路線に近づいたものである。
 
  


 ああ、今年の冬は……

2021年01月13日 | 未分類
 中津川に移住した2003年頃から2010年頃までの間は、冬になると毎日のように水道管(井戸水配管)がトラブルを起こして、「どんだけ金がかかるんじゃ!」と天を仰ぐ毎日だった。

 当時は、12月から3月くらいまで、毎日マイナス7~10度程度には下がっていたから、名古屋あたりでの凍結に対する感覚と、中津川での感覚は、まるで異次元、遠い北海道あたりの、あるいは白川郷あたりの生活感覚を持ちだしてこないと、まったく対応できないことを思い知らされた。

 水道管の凍結対策としては、第一に、水道源から一番遠い蛇口をチョロ出ししておく。この加減が難しい。我が家は井戸水だから13度程度の水温があるので、ほとんどの場合は、チョロ出しより少ないポタポタ出しで対応できるのだが、これもマイナス5度くらいまでで、それより下がると、出した水がつららのようになって凍結してしまう。
 こうなると配管の損傷は免れないので、チョロ出しに水量を増やさねばならない。

 ちなみに、水道管が凍結損傷する気温の境目はマイナス4度である。天気予報で、マイナス4度まで下がらないとあっても、実は、気温予測はあまり信用できず、マイナス4度の予想だと、実際にはマイナス6度に下がるのが普通なので、もう氷点下の予報が出ているだけで、念のために凍結対策をしなければならない。

 マイナス6度の予報が出ていると、実際にはマイナス8度くらいまで下がるのが普通なので、対策をしなければ水道管は全滅する。真夜中の3時頃になると、あたかも爆発のような音がして、そのときは、凍結しているから何も起きないが、翌朝、気温が上がり始めると、もの凄い勢いで破損箇所から水が噴き出してくる。周囲には爆発した水道管の破片が散らばっている。
 これまで一晩で8カ所もの破損が起きたことがあった。

 これを予防するため、末端蛇口でチョロ出しをするのだが、それもマイナス8度くらいが限度で、マイナス10度以下に下がると、元栓を閉めて、末端蛇口を解放して水抜きをしなければ間に合わない。
 このとき、水道管内に水が残らないよう、想像力を働かせて工夫する。

 テープヒーターを巻いて通電してあっても、マイナス20度だと凍結するらしい。だから、北海道北部の人には、「チョロ出し」概念がない。必ず「水抜き」をするのだ。
 トイレなど、水を止められない場所では、大型の石油ランタンを燃焼させておけば、室内が0度以下に下がることはない。
 うちではトイレと風呂場にランタンを置いていて、他の蛇口ではチョロ出しになる。

 水抜きをしたとき、水道管の傾斜などの問題で、管内に水が残ると、それが凍結して破損する。
 だから水道配管は、設計段階で、完全な水抜きができるように高低差を思案して敷設しなければならない。なお、傾斜があっても末端蛇口を開けなければ水は抜けない。

 鉄管にすれば多少は強いが、凍結膨張率10%の前には、金属も歯が立たず、真夜中に爆発するのは同じだ。しかし、金属管の場合は、金属バルブが最初に凍結破損(亀裂破壊)することが多い。
 金属配管は、ねじ切りの手間などで高くつく(特にコーティング管)ので、当地のような凍結の多い地域では、わざと破損を前提に、自分で交換修理しやすい塩ビ管を使うのだ。
 塩ビ管の長所は、のこぎりで切断できて、接着剤でつけるだけという手軽さである。

 だから、寒冷地では、自分で補修しやすい塩ビ管を使うのが普通だ。修理を業者に頼んでいては、懐具合が持たない。
 塩ビ管には三種類あって、灰色・青色・赤色とあり、順番に強度や耐熱性が上がるが、いずれも凍結破損を免れることはできない。また使用できる接着剤も、それぞれ専用のものを使う必要があり、注意が必要だ。

 唯一、可塑率が10%あって凍結膨張率10%に対応できる素材として架橋ポリエチレン管がある。これなら、ほぼ凍結破損はないと思いたいが、実は、希に破損が起きる。
 https://minkara.carview.co.jp/userid/217764/blog/37246320/

 とりわけ北海道、信州内陸、飛騨清見などでは、残念だが、ポリエチレン管でも水抜きしなければ持たないそうだ。もちろん塩ビ管や鉄管より圧倒的に強靱だが。結局、マイナス20度以下では、架橋ポリエチレンでも可塑性が失われる可能性があるということだ。
 
 我が家では、いつ水道管が破損しても、すぐに対応できるよう、パイプやバルブやエルボなど補修部品を相当数備蓄している。凍結すればノコギリと糊で対応する。
 実は、今日も破損を修理していて、ブログが遅くなった。
 一番ありふれた破損として、エルボ付近で、接着剤がすっぽ抜けて水が漏れることだ。この場合は、すっぽ抜け部に糊を塗り直してはめるだけなので、簡単なはずだが、そうは問屋が卸してくれない。

 エルボにも亀裂が入っていて、結局、かなり広範囲を作り直さなければならない羽目になった。原因は、新しく作った洗濯機用配管の水抜きを忘れていたからだ。
 多くの場合は、手元にある部品で対応できなくて、ホームセンターに走ることになる。この時期は、ホームセンターでも品切れが多い。とりわけバルブが入手困難だ。

 修理頻度の少ない架橋ポリエチレン管に変えたいが、部品がもの凄く高い。塩ビ管部品の10倍~20倍の価格なので、全部変えると金額的に躊躇してしまう。
 https://www.haikanbuhin.com/top/item/asp/cate.asp?s_cate4=12016

 2010年以降、昨年までは、ずっと冬期も温暖な日々が続き、当地が極寒の地であることさえ忘れてしまっていた。
 年に数回、マイナス7度になることもあったが、蛇口をポタポタだしにしておけば対応できたので、水抜きのことなど、頭に上らなくなっていた。
 だが、久しぶりに、いきなりマイナス10度が来た。

 これは、おそらく私が何度も指摘しているように、54基ある原発が、年間、琵琶湖を升にして4.5杯も7度高い温廃水を放出してきて、海水表面温度を上げることで、温暖化に大きな貢献してきたのだが、今年は、三基程度しか稼働していないので、本来の気温が戻ってきたと考えるのが合理的だ。

 もう一つは、太陽活動や火山活動の影響で、マウンダー極小期と呼ばれる小規模な氷河期が来ている可能性だ。
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/062500060/

 これが真実なら、温暖化など、とんでもないことで、炭酸ガス抑制の意味もなくなってしまう。原発温廃水は、地球気象の暴走を引き起こすだけだ。
 そもそも、メディアが原発温廃水問題をほとんど語らない異常性について気づいている人が、どれほどいるだろう?
 これは、国際原子力産業が、自分たちの利権を保全するため、アレバや電通のようなメディアコントロール企業を使って、原子力の致命的欠陥を隠蔽させているのである。

 いずれにせよ、今後は、かつてのような寒冷気象どころか、それ以上の超寒冷気象がやってくる可能性が大きい。マウンダー小氷期では、1700年前後の数十年間、テムズ川が完全凍結したそうだ。市民は、スケートを利用して移動していた。
 諏訪湖の御神渡が毎年復活するようだと、また昔のように、冬期の田んぼスケート場も復活するだろうから、子供たちにとっては楽しみだ。

 今朝も高峰湖遊歩道を歩いたが、この10年ほど、完全凍結は見なかった「チン湖」が完全凍結していた。我が家の防火バケツも5センチほどの厚みの氷が張っていた。
 向かいの池も完全凍結してるから、どこかでスケート靴を買ってこないと。

 毎晩、蛇口の水出し管理が大変になる。トイレや風呂にランタンを焚かないと。
 暖房費がかかって仕方がないな、私のような超低年金暮らしでは本当に大変だ。また薪ストーブに戻さないと。
 ただし、薪を確保するのに、軽トラが必要なので、これも金がかかる。薪割り機も買わなければならない。
 田舎暮らしの大変さが、全部復活してくるわけだ……。


 蛭川模様

2021年01月12日 | 未分類
 朝から激しい雪になり、すでに10センチ以上積もったが、今夜まで降り続くらしい。
 明日は凍結するので、あちこちで事故が起きる。
 下り坂では、スタッドレスタイヤでも止まれないほど恐ろしい道路に変わる。

 雪かきをしなければならないが、近所の悪態ジジイAが、真夜中に、私の車のタイヤにネジを刺して、何度もパンクさせるようなクズなので、顔を合わせるのも不愉快でやりたくない。まあ、四駆だから、なんとか動きかせるが。
 激怒して、よほど報復しようかと思ったが、こんなクズのために犯罪者になるのも馬鹿馬鹿しいから放置したままだが、そのうち、またやりそうだ。

 過疎の別荘地では、都会では生活できなくなった異常な「はみだし者」が少なくない。我が家の近隣には、浮気して妻に追い出された老人が三名もいる。
 まあ、私も似たようなものだが……。私の場合は、腎不全とノイローゼだった。
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 数日前に、近所で行方不明者が出た。防災メールで知らせてくる。

 【市内蛭川在住の田口恵子さん(57歳)が、1月9日午前6時頃から徒歩で行方不明になっています。
 身長155センチくらい、中肉、短髪白髪まじり、ベージュ色ジャンパー、黒色ズボンを着用しています。お心当たりのある方は、中津川警察署までご連絡ください。
中津川警察署 0573-66-0110(中津川市防災安全課 10時42分配信)】
 
 もう不明から三日目、9日の朝はマイナス10度以下まで下がった。もう生存は絶望的だ。唯一の希望は、知人・友人宅にいてくれることだけだ。
 57才は、不明者としては、あまりにも若すぎる。若年性認知症かもしれないが、常識的には、まだ立派に判断力と防御力のある成人女性だ。老人と言うべき年齢でもない。

 毎月数回、不明者メールが入るが、発見されなかったことは、ほぼない。不明者は、全員が認知症気味の老人で、出かけたが帰り道を忘れて帰れなくなったケースばかりだ。私の実父も、友人の実父も、認知症で同じように道を忘れて帰れないことがあった。
 こんなときは、家族親戚総出で近所を探し回るのだが、一人でポツンと公園のベンチに座っていたりするのだ。

 だから、こんな不明メールが来ると、自分の親のことを思い出して、とても心配になって、可能なら捜索を手伝いたいのだが、情報が少なすぎて、手が付けられない。蛭川は広大なのだ。警察は、受信者が最低限、捜索に加われる程度の情報を出すべきだ。
 せめて大字だけでもいい。

 しかし、こうした老人は、ほぼ人のいる場所に向かい、交通のある道路付近で座っていることが多いので、発見されやすい。まだ本能的防御能力が残っているのだろう。
 道を失って、人のいない山林などに入り込んでしまう不明者は少ない。今回のケースは、もしかしたら、まだ若い人なので「恥ずかしい意識」が残っていて、人の目を避けて、どこか山林の小屋などにいて、そのまま凍死しているかもしれない。

 願わくば、友人の家でふて寝していてもらいたいものだ。我が家の近所で、この極寒で不明者が出たら、実に居心地が悪のだ。
 大字が分かれば、ドローンを入手して捜索してみたい。このご時世では、警察や消防団もドローン捜索は必須だろう。

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 今年はカメムシが異常に少ない。去年はめちゃめちゃ多かった。
 11月頃になると、家の、あらゆる隙間(ほんの2ミリでいい)から室内に入ってきて、夜になって明かりをつけたり、暖かくするとブーンという大きな音を立てて飛び回るのだ。

 対策は二つあって、一つは掃除機で吸い取ること。もう一つは、ガムテープ(クラフトテープ)にくっつけてゴミ箱に捨てることだ。
 掃除機の場合は、強烈に臭うことがあるので、テープが正解かもしれない。
 一日10匹、1シーズンで数千匹のカメムシを始末することなど珍しくもない。

 一番困るのは靴箱の靴の中に入り込むことだ。それもベロの下に潜り込む。気づかないで履いていると、潰れて猛烈な悪臭が足から取れなくなることがある。
 よく電動ドリルに入り込んでいて、動かすと凄まじい臭いを出す。
 この臭いは本当に取るのが難しい。強烈なアルカリ洗剤やアルコールで拭き取っても、臭いが消えるのに時間がかかる。靴の中で潰したら凄まじいことになる。

 そのカメムシが、今年秋以降、信じられないほど少なくなった。実は、カメムシが激増したのは2007年頃で、それまでは、ほとんどいなかった。
 だから13年ぶりに、突然、激減したわけだ。その理由が分からない。
 夜になってもカメムシが暴れ出すことが、ほとんどないので助かってはいるが、なぜ突然いなくなったのか、理由が分からないと薄気味悪い。

 理由をいろいろ考えてみたのだが、可能性としては、夏の猛暑と冬の厳寒である。当地では40度を超えるような猛暑日があった。これがカメムシの生存限界を超えていたのかもしれないと思ったが、エビデンスが見つからない。
 冬の厳寒も、その前に激減しているので、おそらく関係ない。ただ、カメムシは厳寒の度が過ぎると、寒さを避けて隠れていても凍死してしまうのだ。

 もう一つ、昨年は、ムカデが頻繁に室内に侵入したので、オルトラン粒剤を床下や周辺に散布した。ムカデが増えた理由は、洗い場の配水管が外れていて、汚水が床下に流れ出ていたことによるものだが、家の前の畑には散布していないので、これも無関係だろう。

 このカメムシの激減現象の謎は容易には解けそうもないが、とても興味深い。なお、カマキリの卵と積雪の関係にも関心を持って確認したが、相関性は確認できなかった。
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 我が家のトイレは完全自作で、私の学問的興味から、浄化槽を二カ所、製作し、微生物分解実験を17年間続けている。
 このトイレは一度も汲み取りをしたことがない。すべてEM菌培養液で浄化して、浄化水は畑に流している。以前は、側溝に流していたが、下流で、途絶えていた蛍が復活した。EMの浄化力は凄いものだと何度も実感している。

 浄化槽は、いくつかの槽に分かれているが、実際には、飲用水準を目指さない限り、二つあれば十分だ。
 一次屎尿槽と二次攪拌槽だ。一次槽に貯まった屎尿は、絶え間のない曝気ブロアーによって酸素を補給されるとともに、気泡の圧力で細かく分解される。そうして水洗便所なのでオーバーフローした汚水が二次槽に入る。

 二次槽では、1時間に10分だけブロアー曝気させ、50分は静置している。これは、嫌気性バクテリアを働かせるためだ。曝気とともに、汚泥ポンプを使って、一次槽に汚水を激しく戻している。
 汚泥ポンプの水流が、屎尿とトイレットペーパーの混在した汚水を、さらに細かく分解する。このとき、分解が不十分だと、トイレットペーパーが汚泥となって浮いてくるので、ポンプのストレーナーを掃除したり、培養液を追加したりして対応する。

 培養液の量は、初期量で100㍑あれば多すぎるほど、数ヶ月後から毎月数回、培養液を5リットルずつ追加してゆく。私はEM培養液を毎月20リットル作るようにしている。
 今は、モルトはサン興業のEMスーパー1号を40度の湯20リットルに対して0.5リットル投入、糖蜜が1.5㍑程度だ。
 これを暖かいところに置いて毎日攪拌、10~20日で完成し、数ヶ月は使える。

 もちろんだが、悪臭は皆無。オーバフローして出てくる浄化液は、飲用にするには、もう数段の浄化装置が必要だが、手を洗っても汚くないレベルまでには浄化されている。
 これを畑に直接流している。同時に台所排水も流しているので、こちらは塩害や油害などが出てしまい、少し作物にはマイナスになっている。時間をかければ、おそらく完全分解するはずだ。
   
 私は、このシステムが、観光バスやキャンピングカートイレとして利用可能だと思っていて、実験を続けている。
 ただし、車載浄化槽では、屎尿やトイレットペーパーを小容積で分解するために、特別のジェット放射が必要だと思っている。とにかく、短時間で分解させるために、屎尿を極限にまで細かく分解し、EM培養液を作用させ、強烈に曝気する。
 排水槽で、嫌気分解させて、すこしずつ車の下で流すようにすればいい。

 昔、国鉄がやっていたような生々しい垂れ流しではない。もう少し分解させれば飲用可能なほどの清浄な浄化水だから、路上に静かに垂れ流しても問題は起きない。エアコンの放水とほとんど変わらない。

 EM分解トイレが普及しない事情として、これを「ニセ科学」と決めつけている片瀬久美子らのグループがいて、盛んに悪意のある宣伝を続けている。論文を見たが、彼女らのグループで、エビデンスになるような厳密な実験を行った形跡はない。
 私のように、直接屎尿を分解させたことも皆無だ。こんな軽薄な連中を信用してはならないが、結構、ニセ科学論が出回っていて、企業の研究者も敬遠気味のようだ。

 ちょうど、私に対する誹謗中傷が功を奏して、私を信用する人が少ないのと同じだが、いずれ真実が明らかになる日が来るだろう。
 私は、名誉も金儲けも興味がないので、無理に評価されたいとも思わない。