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 日本と日本人の衰退

2021年01月11日 | 未分類
 2021年度になってから、嫌なことばかり書いている。だから読者も減っているかもしれない。
私の目には、日本の政治には希望が何一つないように見える。これは1990年バブル崩壊時から必然性の鎖で繋がっていることだが、日本社会は、一つの進歩もないまま、劣化地獄に陥り、やがて、すべてを失うように見える。

 何度も繰り返してきたことだが、こうなっている本当の原因は、日本人の相当数の価値観が「新自由主義」の幻想に侵されているせいだ。
 新自由主義とは、人生と社会の、あらゆる価値の最上段に、「個人の金儲けの自由」を置いたユダヤ人・フリードマンの思想で、資本主義のなれの果てと言ってもいい。
 日本における最大の代理人は「竹中平蔵」である。

 そこでは、人間同士の温かい交流とか、人を癒やしてくれる笑顔とか、他人のために働く「利他主義」という価値観は反社会的なゴミくず同然と見なされ、嘲笑の対象にされてしまっている。

 ただ、他人を蹴落として、自分だけが特権階級に君臨する利己主義だけがもてはやされてきた。
 トイレや道端を掃除して、みんなが気持ちよく生きて行ける努力をすることよりも、学歴をひけらかして、権威や地位を見せびらかし、弱者を嘲笑することが人間の価値であるかのように思い込まされてきたのだ。

 そんな利己主義を代表する人物が、例えば、堀江貴文とか、橋下徹とか、柳井正とか、孫正義とか櫻井よしことかで、自民党の政治家たちは、二階・安倍・菅はじめ、ほぼ全員がそうで、その体制を直接支えている、自民・公明・維新などの議員に、利他主義者は皆無である。
 つまり、日本社会の最上部に、彼ら利己主義者がいる。
 これほど上が腐りきっているのに、下が健全になれるわけがない。

 彼らは、自分たちの利権を侵す「平等主義」に著しい嫌悪感を抱いていて、少しでも社会主義的な主張をすれば「共産主義者」と決めつけて根拠のない誹謗攻撃を繰り返すのは、1960年代のアメリカ「赤狩り社会」となんら変わらない。
 人を癒やそうとして暖かい笑顔を見せるだけで「共産主義者」と決めつけられて、迫害されるのが、この「赤狩り社会」だった。

 新自由主義者は、彼らの利権の土台になる国家の存在を、とても大切にしていて、「国を守る」という発想に極度に執着する。国こそが、彼らの利己主義的利益の根源だからだ。
 だから、国防兵器とか、国の順位とか、GDPなんかに極端に執着しながら、一方で消費に罰金をかける消費税で、消費という国家全体の経済力の根源を破壊し、大衆を貧困に陥れることで自分たちがトクした気分に浸っている。

 母子家庭が貧困に喘いで、食事さえできないことで無理心中が続いているのに、助けようともせず、国防費に莫大な税金を投入して、国民生活は「自助努力」で賄えなどと人情のカケラもない能書きだけを垂れ流すのだ。
 新自由主義者が最も嫌うものが「人情」である。この言葉を見るだけで虫唾が走るのだろう。

 私が何度も書いてきたことは、そもそも、新自由主義に至る「利己主義」は、鎌倉時代から連綿と受け継がれてきたもので、これは中国からもたらされた「儒教思想」から来ている。
 江戸時代はじめに家康が、朱子学を国学として導入してから、それは確乎とした「支配の思想」として民衆に君臨するようになった。

 儒教思想の根源的な柱は、「メンツと序列」とでもいうべきか?
 儒教は、人間には侵すべからざる「序列」があって、下の者は上の者を敬い服従することで社会の安定が保たれるという考え方である。
 これは、春秋時代に孔子が体系化したもので、当時の国家による支配を正当化するための屁理屈であった。

 この思想は、国家による民衆支配に、頗る都合の良いものだったので、国家は争って、儒教を政治支配に導入した。
 近隣諸国でも、朝鮮や越(ベトナム)に圧倒的な影響を与え、それが日本にも入ってきた。儒教が東アジアを席巻したのは鎌倉時代から江戸時代のことだ。

 儒教がもたらした最大の害悪は、序列主義と男尊女卑の封建主義である。もちろん、儒教が犯人というよりは、封建主義の土台の上に、それを正当化する体系的屁理屈として持ち込まれたのだが、朝鮮では、独自の発展を遂げて、社会全体を束縛する序列主義の弊害が現在に至るまで深刻に続いている。

 日本に対する「反日姿勢」も、序列意識から「朝鮮の方が日本より上」という強固な自意識=プライドを守るために、国家経済崩壊を目前に控えても、日本排斥を通すことの方がメンツを守るために重要だと思い込んでいる。
 自民党に韓中の代理人である二階派と安倍晋三がいなければ、とっくに韓国は滅亡しているはずだ。韓国は、統一教会の飼犬である安倍晋三に守られている。

 さて、日本人の大半が、「日本が滅亡する」などと思っておらず、脳天気な人ばかりだ。それは自民党に対する盲目的な信頼が地方に根付いているからだが、残念なことに、地域利権を必死に守ってきた、かつての土着自民党は、田中角栄の時代を最後に、すでに30年も前に消えている。
 今の自民党は、国際金融資本の代理人として、日本人のあらゆる資産、水資源・水産林野資源・農業資源・土地・産業まで外国に売り飛ばすエージェントとしての役目しかない。つまり、日本人であることを大昔に忘れてしまった売国奴たちだ。
 
 日本産業の最後のよりどころだった自動車製造まで、菅政権は、あと10年で外国に売り渡すと宣言した。つまりトヨタを見捨てたのだ。
 日本中の車を電気自動車に変えると宣言したのだが、その理由は、原子力発電の正当化=グレートリセットしかありえない。これは竹中平蔵の陰謀なのだ。

 リニアも電気自動車も、莫大な電力を消耗することになるのだが、現在の発電所ではとうてい不足しているので、「炭酸ガスを出さない」と称する原発をどんどん増設して、日本社会を「電気・電子管理社会」にするという計画だ。
 これを「スマートシティ計画」といって、ビルゲイツやアルゴアが大宣伝している「グレートリセット計画」の一環として行われる。

 もちろん真実は、地球温暖化の本当の主役は原発温廃水であり、原発の核汚染は、全人類を劣化させ、胎児を殺戮することは、このブログで繰り返し書き続けている。
 電気自動車を導入するのはいいが、400Km走って充電に3時間かかり、10年の耐久性もないような致命的欠陥が解決できる見込みは存在しない。

 「未来になれば、瞬時に充電できる電池が開発される」という妄想は、原子力発電が、半世紀以上も前に、「未来になれば、核廃棄物の処理方法=トイレが開発されると」トイレのないままマンションを作っているのと、まったく同じ屁理屈である。
 そんなもの、できやしない。どんなに進化したって、自動車用電池の充電が瞬時に可能になる時代などやってこない。電池の寿命も、石油原動機の数十分の1のままだ。
 ガソリンエンジン車は、30万キロ以上走る耐久性があるが、EV車は、10年がいいとこだ。導入した業界は、今やうなだれて後悔している。

 電気自動車に変える理由は一つしかない。それはリニア新幹線と同じで、巨大な電力浪費を行わせ、原発を増やすことを正当化することだけだ。
 それで、ゲイツも、ゴアも、竹中平蔵も、究極のボロ儲けができるわけだ。EV化による決定的デメリットは無数にあるが、メディアはほとんど触れようとしない。

 さらにいえば、電化社会とは同時に電子化社会であり、民衆をコンピュータと、体内埋め込み型マイクロチップで一挙一投足を監視するヨハネ黙示録のような、オーウェンのような社会がやってくることを意味する。
 それが、「グレートリセット」だ。竹中平蔵が推進する事業に、人類を進化させるものなど、あろうはずがない。竹中の懐を暖めるものだけだ。

 また、ビルゲイツがウインドウズで世界にコンピュータを普及させた功労者という嘘を信じてはいけない。1985年当時、ウインドウズより、はるかに性能の素晴らしいOS=トロンというシステムを日本人が開発していた。
 松下電器がトロンプロジェクトを結成して、ウインドウズより早く世に送り出すはずだったが、世界のミステリー、不可解な123便墜落事故に、開発陣全員が乗っていたことでトロンOSは失われた。現在は家電用チップのOSとして世界を完全に席巻しているが。
 
 このまま、我々が竹中平蔵(小泉・麻生・菅義偉も安倍晋三も、竹中のダミーに過ぎない)をのさばらせることになれば、本当に、正真正銘、日本国も日本人も日本社会も完全崩壊し、子供たちの世代は、世界金融資本のゴイム=奴隷として生かされる人生以外ありえなくなってしまうのだ。

 それは、およそ人権と対極にある、中国共産党のような社会になるだろう。
 子供たちに必要なものは、完全電化コンピュータ監視社会ではない。たくさんの動物たちと触れあいながら、野山を縦横に駆け巡り、自然に対して素晴らしい感受性を育てる「田舎暮らし」である。
 食料を生産できる、たくましい人間を作らねばならない。たくさんの子孫を産んで育てる人々を作らねばならない。

 電気やコンピュータに頼った人生など、未来を作る人生ではない。
  


 未だに「フクイチ原発事故は一人も殺していない」と妄想する人のために

2021年01月10日 | 未分類
 人類を襲う放射能汚染の主役は、かつては大気圏核実験であり、現在では原子力発電メルトダウン事故である。
 私は、この汚染がもたらす最大の問題は、想像を絶する数の胎児を殺し、「人類全体の知能が低下してゆくこと」と指摘してきた。放射能汚染が胎児にもたらす恐ろしい影響については繰り返し書いてきた。 年初にも、アーネスト・スターングラスの解説を掲載した。
  
アーネスト・スターングラスによる核実験・原発放射能による「胎児・乳児死亡」の説明 2021年01月04日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1362.html

 アーネスト・スターングラス博士 2021年01月05日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1363.html

 大気圏核実験や原発事故で、人類の知能が、どれほど低下したのか、年度別IQ推移グラフ(または知的障害者推移グラフ)を示したかったが、狂気というしかない原発推進の日本政府の資料には、巨大なタブーとして排除され、絶対に掲載されることがない。

 ただ、米軍ABCC(広島長崎被曝者の調査委員会)は、胎児の被曝と、知的障害の発生について明確な論文を公開している。
 https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/uteroexp/physment/

 これは、数年前に、分かりにくいように改悪されてしまったが、内容は、以下の私のブログに書かれているものと同じである。
 
1987年に発表された、胎児期被曝と知能発現の関係に関する「亀山論文」を抜粋掲示する。2020年01月30日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1014.html

 ここに書かれていることのエッセンスを書くと、
【被爆に関連した小頭症および知的障害の発生増加は、1950年代後半に既に明らかにされていた。線量が0.005Gy未満と推定された胎内被爆者においては、1,068人中9人(0.8%)に重度の知的障害が見いだされたのに対し、線量が0.005Gy以上と推定された胎内被爆者においては、476人中21人(4.4%)が重度の知的障害と診断された。

 この重度知的障害が発生する確率は、被曝線量および被爆時の胎齢(特に発達の著しい段階)と強い関係がある。知的障害の過剰発生は、受胎後8-15週で被爆した人に特に顕著であり、受胎後16-25週で被爆した人ではそれよりも少なかった。

 一方、受胎後0-7週、または26-40週で被爆した人では全く見られなかった(図1)。また、重度の知的障害に至らない場合でも、受胎後8-25週で被爆した人に、線量の増加に伴う学業成績とIQ指数の低下が認められ(図2)、発作性疾患の発生増加も明らかになった。】

 すでに何度も紹介してきたが、0.005Gy というのは、ガンマ線の照射吸収単位のことで、1グレイ=1シーベルトと見なせるため、0.005Gy=0.005シーベルト=5ミリシーベルトである。
 つまり、5ミリシーベルトを被曝した胎児のうち4.4% が重度知的障害者になると書かれている。

 日本産科学会は、現在では原発推進側の操り人形のようになって被曝を隠蔽、矮小化する犯罪的立場だが、事故直後は、まだまともな判断力が残っていた。
 http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110316.pdf
 上の文章では、福島の妊婦は、フクイチ事故時に50ミリシーベルトを被曝した可能性があると明記されていて、事故直後、屋外に1時間いれば1ミリシーベルトを被曝したとも書かれている。

 当時の細川豪志ら民主党政権担当官は、妊婦被曝に完全に無関心で、何一つ避難・防護・救済措置を執らずに被曝するに任せた。結果として100ミリシーベルトの体内被曝を浴びた胎児も多数出現したはずだ。(後に細野は「金がなかった」と言い訳した)

 多くの胎児は流産、胎児死亡したと思われるが、それでも出生した場合、5ミリシーベルト以上を被曝させられた胎児被曝児童は、相当な多数に上ると考えられる。もちろん政府も産科学会も徹底的な隠蔽と矮小化に走っている。
 だから、知的障害やIQが、どのように推移したのかを調べるのは困難を極めている。

 福島県内、あるいは東日本被曝地で、特別養護(支援学級)学校に通う児童が、どれほど増えたのか推移グラフが欲しいが、もちろん絶対に出てこない。
 以下は日本全体のもの。

yougogakkou.jpg



 私は、東日本の推移グラフがあれば、目を背けたくなるほどの現実が見えると考えているが、グラフはもちろん、政府が公開しているデータそのものも、原発を正当化するために歪曲が加えられていると考える。信用できないのだ。

 このグラフを見ても、原発事故年2011年度に約84000名だった知的障害児童が、7年後の2018年には、約120000名にまで増えている。
 なぜ、7年間で36000名、4割も増えるのか? これは、特別な理由がなければあり得ない数字であり、それは福島原発事故による放射能汚染以外考えにくい。
 それ以前から暫時増えているように見せかけてはいるが、これも何かの操作が疑われる。

 知的障害が、どのようなものかというと、小頭症やダウン症など重度のものから、「ちょっと変」まで、ピンキリ、実に多様ではあるが、ごく軽い障害では、首相の地位に就く者まで現れる。

 安倍晋三が小学校4年生の漢字を書けなかったり、国会答弁でカンペに頼り切っていたり、「どうも知能に問題があるのでは?」と感じている日本国民は非常に多いのだが、この本当の理由は驚くべきものである。
 http://blog.livedoor.jp/kiiko_/archives/31147449.html

 安倍晋三は、1954年、9月24日生まれだが、この年、3月1日、アメリカは人類史上最大、最悪の核実験を行った。第五福竜丸が巻き込まれたブラボー水爆である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%BC%E5%AE%9F%E9%A8%93

 このとき、日本本土でも水爆の生成した莫大なトリチウムをはじめ、最悪の核汚染に見舞われた。安倍晋三は、このとき、出生208日前で、仮に、妊娠期間を39週270日とすれば、62日、つまり、妊娠二ヶ月と少しになり、全胎児期間で、もっとも化学感受性の強い時期であり、サリドマイド児で知られるように、外部の放射線や化学物質に強力に影響されるタイミングだった。

 安倍は胎児被曝させられた。だから、「ちょっと変な知的障害が残った」と説明可能である。安倍晋三は、「嘘をつく口先から生まれた」 「息を吐くように嘘を吐く」とか言われてきたが、つまり、整合性に優れた頭脳の対極にある、その場限りの虚言癖であって、被曝障害だけが安倍の異常性を説明できるのである。

 安倍が日本国総理大臣を8年以上も務められた理由は、もちろん安倍の才覚ではなく、安倍を支えた統一教会系のバック、北村滋らがバックアップしてきたからだ。

 同じように地球上で核実験による猛烈な放射能汚染が起きた年は、1963年である。
 2~3ヶ月齢胎児だったのは3月以降だが、とりあえず、メンバーを見てみよう。
 https://straw-wara.net/today01/year/birth_1963.html

 個人評論は差し控えるが、おおむね脳細胞に異常が生じると、親和力、友好力が抑えられ「ぷっつん系」性格になるといわれていて、これは両親が近親婚だった場合と同じである。
 全般に際立って個性的な人物ばかりで、他人に囚われず我が道を行くタイプだ。もちろん首相にだってなれる。しかし、厳密な科学的思考力とは離れた人物が多い。

 胎児被曝をしたからといって犯罪者・異常者になるわけではないが、「ちょっと変な人」になる可能性がある。だが、全体にIQは低下してゆく。
 かつて米軍が、63年生まれのIQ調査を行ったところ、無被曝年度より平均でIQが10低下していたと報告があった。

 だから、胎児を被曝させないことは、国家の健全な未来を定める要素になる。私がフクイチ事故の一報を聞いて、もっとも心配したのも、妊婦・乳幼児の被曝であった。
 被曝には、「ベルゴニー・トリボンドーの法則」が絶対的に適用される。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 これは、「放射線の細胞への影響(細胞の放射線感受性)は、①細胞分裂頻度が高いほど②将来、分裂回数が多いほど③形態的、機能的に未分化なほど、大きくなる」と定式化されている。
 つまり、乳幼児は、60才以上の老人の、数百倍、数千倍の放射線感受性を持ち、胎児、とりわけ妊娠8週付近の胎児は、老人の数百万倍の感受性を持つ可能性があると考えられている。

 大半の胎児の被曝は、細胞死を招き、胎児は死亡するが、「死の壁」をすり抜けて生まれてきてしまった被曝児は、軽度の知的障害の場合は、周囲が気づく発症顕現まで10年もかかることがあるし、安倍晋三のように首相にまでなって一生気づかないこともある。
 我々が即座に気づくのは、小頭症やダウン症など重度障害に限られるのだ。

 フクイチ事故のように、東日本全体を大規模に放射能汚染した場合は、周囲に気づかれないまま、「ちょっと遅れている」などの軽度障害のまま大人になる人も莫大な人数に上るが、この人たちに共通するのは、複雑な思考の回避、刹那的快楽主義、右翼傾向である。

 一般に、「右翼はIQが低い」と明らかにされている。
 https://mikuriyan.hateblo.jp/entry/2018/04/05/235920
 右翼はIQが低いと言われる理由は、複雑な思考が苦手で、ものごとを深く考えることを回避する傾向があるからだ。
 だから1963年のような胎児被曝の多かった年の人々は、比較的右よりの人が多いように思われる。

 したがって、フクイチ事故で、もの凄い数の胎児被曝が起きて、出生した彼らが、どのような政治的傾向を持つようになるかは、考えただけでも恐ろしいことで、アメリカリバタリアンのような短絡的愛国主義者が激増してゆくことになるかもしれない。
 実際に、リバタリアンの主役は、アメリカの核実験全盛期に、胎児被曝させられた人々である。ちょうどトランプのような発想をする人物のことだ。

 ちなみに、ドナルド・トランプは1946年6月生まれ、アメリカの最初の核実験(無防備な核汚染をもたらしたことで知られる)は、1945年7月、この核実験の放射能によって、トランプが胎児被曝させられた可能性を考えるべきだ。

 これからフクイチ胎児が大人になってゆく過程で、IQが低く、複雑な思考が苦手で、短絡的な愛国者になる可能性があって、日本の右傾化がますます進んでゆくことに、私は強い危惧を抱いている。


ああ、水が出ない……

2021年01月09日 | 未分類
 今朝の寒波は凄かった。手元の寒暖計ではマイナス10度、スマホ気温もマイナス8度。 何年も破裂が起きなかった手作り井戸水配管で、久しぶりに大量のつららが下がってるから、たぶん亀裂が入ってる。
 17年も住んでいるから、もちろん配管の蛇口、4カ所でポタポタ・チョロチョロ出しで備えていたのだが、水を出しながら凍結したようだ。

 それより、井戸水が湧き上がらなくなって、風呂に43度の湯を入れていたら、途中で止まってしまった。井戸水は、いったん枯渇させると、数日間は汚い水しか出てこないので、本当に苦労する。
 地表深くまで凍結が進み、地下水の移動が少なくなっているかもしれない。井戸使用開始後、配管破裂以外で枯渇したのは初めてのケースだ。

 これから、どのような恒久修理対策をするか頭が痛い。一番いいのは、ポリエチレン管に全部変えてしまうことだが、非常に高額になるので簡単に手を出せない。
 ポリエチレン水道管の可塑率は10%あるので、水の凍結膨張率と同じで理屈上、凍結膨張破損しないことになっている。耐久性も、塩ビ管なみにある。
 だが、バルブやエルボ、チーズなどの部品がえらく高価なのだ。全部作り直すと、一財産(数十万円)かかってしまう。

 私が蛭川村に移住した当初は、真冬はマイナス10度以下になるのが珍しくなくて、厳冬の晴れた朝なら、おおむねマイナス7度になるのが相場だった。これは北海道の函館付近と同じ程度の寒さだ。
 いわゆる内陸型の放射冷却によるもので、北海道と違って日中は、気温が上昇する。しかし、今日は、13時過ぎても、ひどく寒い。たぶん終日氷点下の冬日になるのだろう。

 2008年、リーマンショックの年あたりから、昔ながらの深刻な冷え込みが少なくなった。ちょうど、この頃から、野生動物の人間社会への侵入が加速し、夜中に家の前で猪が普通に出歩くようになったこと、裏山にクマが出没すること、早朝にカモシカや鹿が騒ぐことが普通になった。

 このあたりから、猪が激増し普通の水田まで襲うようになった。だから、それまで獣害対策など無用だった、この村で、電柵やワイヤーメッシュ柵などの対策をしなければ、事実上農業が不可能になってしまったのだ。
 なぜ増えたかというと、猪の子供は、マイナス10度以下だと凍死してしまうので繁殖できない。だが温暖化が進み、マイナス6度くらいまでしか下がらなくなったので、幼獣が容易に越冬するようになり、急激に増えたというわけだ。

 またマイナス10度以下まで下がるのが普通になれば、猪も減ってゆくはずだ。
 熊が増えたのは別の理由で、ベテラン猟師が老齢化で減ったこと。やはり老齢化で果樹園などが放置され、管理されなくなった果実を食べることで増えた。
 それに、里山が手入れされないため荒廃して、奥山との境界が曖昧になったこともある。

 急に気温が下がり始めた事情は、いくつか考えられる。
 私は、地球温暖化、異常気象の最大の理由は、炭酸ガス温室効果ではなく、原子力発電所温廃水であると指摘してきた。
 
 気候変動の最大の原因は、原発温廃水である 2020年11月13日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1309.html

 ところが、フクイチ事故の影響で、再稼働や定期点検が厳しくなり、54基ある原子炉のうち、2019年末に稼働しているのは、わずか9基であり、それも定検があるため、実質3基程度だ。
 だから、原発温廃水は、非常に少なくなっていて、海水表面温度が上昇せず、これも急激な寒冷化の一因になっているかもしれない。昨年の台風が、超大型化できなかったのも、温廃水が減った影響があるかもしれない。
 
 一番大きな理由は、多くの気象学者が提唱しているとおり、地球がミニ氷期に向かっている可能性があることだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B0%B7%E6%9C%9F

 原因は、太陽活動の衰退と火山活動の活性化で説明されている。これは、地球活動を観察してきた者には分かりやすく納得のいく理屈である。確かに、一昨年から太陽の黒点活動は著しく減少し、経済活動に影響を与えるほどの巨大太陽風も少なくなっている。
 それに、地球全体で火山活動が活性化しているのも、日常的に報道されている。
 ごく最近では、日本の巨大地震の前兆と噂されるキラウエア火山の噴火も起きた。
 
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/12/post-95235.php

https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201806_post_17060/

現在の太陽活動は、マウンダー極小期に類似していて、小氷期説には大きな説得力がある。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E6%A5%B5%E5%B0%8F%E6%9C%9F


 だが、今月(2021年1月)行われるダボス会議では、「炭酸ガスの増加によって地球温暖化が起きる」という子供だましの虚構が宣伝され、「このため炭酸ガスを出さない原発が必要」と、アルゴアやゲイツ、竹中平蔵らが主張し、コンピュータと原発による超管理社会に「グレートリセットする」と喚いている。

 地球が寒冷化しているとすれば、火力発電や石油原動機を抑制する必要はないのだが、ゲイツ、ゴアらは、何としても温暖化は避けられないと脅迫し、赤道の島々が水没すると煽っている。
 ちなみに、ゲイツ、ゴアともに、原子力利用に巨大な利権を保有している当事者だ。
 だから欧米に追従して日本まで、2030年までにガソリン自動車を全廃すると言い出していて、電気が切れたら充電に3時間もかかるEV車に切り替える路線が進行している。

 もし小氷期説が正しければ、どんなに炭酸ガスを抑制しても、決して気温は上がらない。だが、原発温廃水を海洋に大量投棄することで気温が上がり、結果として炭酸ガスも増えてくるので、ゲイツらは自己正当化のためにも、必死になって原発を増やし、再稼働させようとするだろう。

 だが、今年の冬は苛酷だ。地球温暖化説をあざ笑うように、地球規模で歴史的な寒冷化が起き始めている。
 https://earthreview.net/2021-began-with-the-extreme-cold-wave/

 1月6日、スペインでマイナス34.1度が記録された。これはスペイン気象観測史上最低記録である。リンク先にあるように、1月9日現在、欧州は氷雪に閉ざされている。
 カナダではマイナス62度、北京では、7日にマイナス19.6度が記録された。
 
 どうやら、日本でも、今起きている寒波がピークではなさそうだ。我が家では、昨夜、と数日前、夜中に顔が痛くなる冷凍庫級寒さで、寝られなくなってしまった。出費をけちっても仕方ないので、エアコンをつけたが、初めて経験するような真っ白な吐息が出た。もしかしたら、今月、次の寒波ではマイナス15度程度まで冷えるかもと予想している。

 こうなると、ポタポタ・チョロチョロ出しでは、そのまま凍結してしまい、真夜中に爆発するような音で破裂することになる。
 だが水を出しすぎると、今朝のように、井戸の水が涸れてしまう事態になり、頭を抱えている。テープヒーターは、恐ろしいほど高額の電気代がやってくるし……。

 私は、若い頃、日本アルプスの厳冬期縦走で、マイナス20度、暖房器具なしのツエルトで寝た経験が何回かあるが、一晩中寝られたものでなく、せいぜい短時間ウトウトする程度だった。
 今年は、もしかしたら、同じような体験をするのかもしれない。
  


人が減ることの意味

2021年01月08日 | 未分類
 新型コロナ禍がもたらしている問題の本質は何か?
 それは「人間のニーズが減っている」ということだ。
 「人の出が減った」ことで、あらゆる業界でニーズが減少し、採算ラインを割って、企業体・営業店舗の存続が困難になっている。

 これは、別の見方をいえば、実は、来たるべき未来の日本を先取りした現象であり、いずれ日本の人口が著しく減少したとき、我々はどのような対策を行わねばならないのか、先験的に問われている予行演習と考えた方がいい。

 以下は総理府の総人口データだ。
 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html


jinkou01.jpg


 
これを見ると、2010年正月で、1.29億人、2020年正月で1.26億人、つまり、10年で300万人ずつ減ってゆく、ほぼ一次関数の低下率だが、よく見れば、もしかしたら人口減少が加速する二次関数になる疑いも秘めている。

 2011年3月の原発事故付近で劇的な低下があって、これは原発事故によって数十万人という人々が放射能によって死亡させられたのではないかと私は考えているのだが、いずれにせよ、日本の人口は、年間2%ではあるが、大きく減り始めている。

 だが、昔から予告されている南海トラフM9クラス巨大地震が起きたならば、川内原発・伊方原発がフクイチのようなメルトダウン事故を起こす可能性が強く、人口減少の流れが二次関数で低下してゆくだろうと予想できる。
 出口王仁三郎が予言したように、日本人口は4000万人以下に減るかも知れないという予想は決して非現実的ではない。

 人口が減ることの意味を、本当に理解している政治家たちがいるのかといえば、とりわけ、自民党・公明党・維新などの体制派政党の議員は、まるで理解していない。議員として、人間としての知能が圧倒的に不足していて、「真の国益」とは何かを理解できないで、利己的な「議員利権」だけしか見えていない愚か者が大半だ。

 「国家」の本質は人であり、「人口」なのだ。決して、産業の多寡や、国防兵器の多寡や、蓄財の多寡ではない。そんなものは、リーマンショックのような巨大不況や、戦争などで吹けば飛ぶような存在にすぎない。
 「人がいて、生き生きとした活発な活動がある」ことこそ、国家の将来性、値打ちを定めるものである。

 人がいて、愛があり、思いやりがあり、イノベーションがあれば、いつでも、国家はあっというまに光り輝くような発展を遂げることができる。
 だが、どんなに豊かな国家でも、「人を大切にしない」愚か者の政治家に支配された国は、あっというまに滅びてゆく。
 1990年以降の、自民党政権に支配された日本社会が、それを如実に示している。

 日本が、第二次世界大戦後、わずか数十年の短期間に巨大な復興を遂げて世界有数の国力を持った本当の理由は、敗戦直後のベビーブーム(団塊世代)の存在であり、生き生きとした人間活動を展開できた地方の底力があったからこそだ。
 そこには愛と人口があった。だから、人々は貧しい現在から、未来を見据えて駆け出すことができた。

 翻って、現在の自民党・公明党・維新などの体制派政党は何をやろうとしているのか?
 日本国民の資産、水資源・森林資源・農業資源・土地まで外国資本に売り飛ばして、中国から莫大な人間を移住させ、あたかも日本と日本民族を滅ぼそうとしているかのようだ。

 彼らに、日本人と子供たちの未来に対する愛情は微塵も感じられない。まさに「売国奴」というしかない。ただ、自分の目先の利権だけに目を奪われて、「今だけ、自分だけ」いい思いをしたいという浅はか、傲慢、軽薄さだけしか見られない。

 まともな政治家なら、何よりも妊娠可能な女性を神のように大切にし、生活しやすいように、地方の安価な土地を斡旋し、不便な地方に公共交通を巡らして、子供たちが増えるように、良き教育を受けられるように、腹一杯食べられるように誠心誠意、手配するはずだ。

 だが自民党・公明党・維新は、地方から人を追い出し、妊婦を放射能汚染で迫害し、母子家庭を経済的に追い詰めて自殺に追い込もうとしているようにしか見えない。
 一方で、「スマートシティ」と称する竹中平蔵=新自由主義の利権に寄り添って、愚かなコンピュータ管理支配の監獄都市を建設しようとしている。

 これに対して、「許さない!」と激しく声を上げる若者もほとんどいないで、愚劣な政治家たちはやりたい放題に利権を囲い込んでいる。多くの若者たちが、自民党の売国政策の意味さえ理解できないで、ゲームに夢中になっているだけだ。被曝の恐ろしい意味も理解できない。
 これでは、日本は滅びるしかない。

 人口が減ってゆくことの本当の恐ろしさを理解できている若者たちが、ほとんどいないのだ。日本を放射能汚染地帯にすれば、日本人の知能が低下してゆくことさえ分かっていない。
 人口とは国家の本質そのものなのだ。人口が減ると言うことは国が消えることなのだ。被曝によって知能を低下させることは、国の未来を奪うことだ。

 世界で人口を増やしている国は、インド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ、エチオピア、タンザニア、インドネシア、エジプト、米国の9カ国だが、これらの国には未来が見えている。人が集まれば「文殊の知恵」が生まれるからだ。
 人口が減っている国は、以下のリンク先にある。
 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/10mtv/world/10mtv-2323

 このなかで日本は11位だが、先進国といわれる経済圏では、人口減少のトップを走っている、ということは激しく衰退していることを意味している。
 したがって、「人口が国家の基盤」という考え方からは、人類社会の将来は、インドが牽引してゆくと考えてもよい。10年もすれば、それがはっきりと見えることだろう。
 10年後の地球は、インド人によって支配されるだろう。

 逆に、「先進国」で唯一、人口を減らしている日本は、10年もすれば、国家の存続さえ危うい。日本のあらゆる資産を売国奴、竹中平蔵ら自民党が外国巨大資本に売り飛ばしている現状では、もう日本社会は風前の灯火といってもいいかもしれない。

 社会の基盤が人口にあることを理解できれば、それから、「国家の活性」=生き生きとした生命力のある国を作るには何が必要かという問題になる。

 それは、私がブログのなかで繰り返し述べてきたこと……「格差のない平等な社会」である。言い換えれば、竹中平蔵の作り出している差別社会の真逆の政策である。
 差別・格差こそ、社会を停滞させ、人々から意欲を奪う最大の悪であり、国家を衰退させる本質である。
 差別や序列があるから、愚かな戦争や、人類を滅亡させる原発・核開発という愚行に走るのだ。

 差別のない、自由で平等な社会では、他人の幸福を願う利他主義思想が育ってゆくので、人類の未来を奪う(遺伝子劣化の意味で)核開発など、誰もやろうとしないだろう。
 他国を侵略したり領土拡張を喜んだりというような強欲愚劣な価値観を抱く連中もいなくなるだろう。

 私に対するアホの極みのような誹謗中傷を繰り返している連中も、結局、私と同じレベルの主張をできないことで、私に対して強烈な劣等感に苛まれて、その補償として誹謗を行っているにすぎない。
 溝口浩などは、私の個人情報を晒すことで、私に良からぬ先入観を与え、就業活動などを妨害する悪意があるのだろう。

 これも劣等感を、他人への嫌がらせや嘲笑にすり替えているだけだ。だから、みんな自分は東大出てる医者だとか、溝口のように自分は宗教団体(たった一人の)を主宰しているとか、偉そうに背伸びして、権威の仮面をつけて他人を見下して喜んでいる。

 みんなが自由で平等な社会では、こんな腐りきった連中も出てこなくなるだろう。
 人が人を見下すような社会だから、こんなクズどもが絶え間なく出てくるのだ。
 だから、社会全体に覆い被さっている序列や差別を排除することが、子供たちの負荷の少ない明るい未来を作り出すために絶対に必要な条件である。

 もう一度、新型コロナ禍によるニーズの減少に立ち返って考えると、これは、衰退しつつある日本の人口減少を先取りした現象である。例え、コロナ禍がなくとも、いずれは、こういう時代がやってくるという意味だ。
 だから、事業者たちは、無限の繁栄・拡大を前提とした金儲けの幻想を捨てて、なんとかして子供たちの明るい安全な未来に貢献する仕事に切り替えた方がよい。

 金儲けではなく、何よりも、妊娠可能女性を大切にして、子供たちを腹一杯食べさせて、思い切り遊ばせて、健康を確保する仕事を考えるべきなのだ。
 具体的にいえば、私は、海抜1000メートル前後の低山の山稜で、たくさんの動物に囲まれて、子供たちが共同生活できるようなビジョンを考えている。

 これからは、女性と子供を大切にしなければ未来がなくなってしまう。
 


 経済的自立が成立しなければ、結婚も子育ても成立しない

2021年01月07日 | 未分類
 徳川家康は、武家の世を恒久的に維持するための、さまざまな仕組みを考え出した。
 まずは、社会秩序の根底に、儒教思想=朱子学を置いた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B1%E5%AD%90%E5%AD%A6#:~:text=%E6%9C%B1%E5%AD%90%E5%AD%A6%EF%BC%88%E3%81%97%E3%82%85%E3%81%97%E3%81%8C%E3%81%8F%EF%BC%89%E3%81%A8,%E5%AE%8B%E6%98%8E%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%81%AB%E5%B1%9E%E3%81%99%E3%80%82

 儒教は、国家権力を維持する基盤に、身分や序列を置いて、「下の者は上の者に服従せよ」と教えたので、権力体制の維持に頗る都合が良かった。
 儒教は、家父長制封建社会のなかで生まれたので、基本的に男尊女卑であり、女性を「子供を産むための道具」と捉え、その習慣・観念を絶対化しようとした。

 これが「結婚」という家族主義の原点である。家康は、社会を支える細胞単位として「結婚=一夫一婦制家族」を置いて、家族が集団化して権力に抵抗する勢力にならないよう支配しようとした。
 戦国時代まで、地方社会では、いわゆる多夫多妻制の大家族が社会を支える細胞になっていて、それは、ときに「豪族」に成長し、権力の統治に対する抵抗勢力となりやすかった。
 これを一夫一婦制家族にして少人数に制限すれば、規模が膨れ上がった強い家族=豪族の暴走を防ぐことができると考えた。

 「一夫一婦制結婚」という制度は、こうして武家権力による統治のために強要された制度である。家康は、さらに、家族だけでは解決できない、介護や教育の問題を、互助的に解決するために「五人組」という制度も導入した。五人組を連帯責任制にして、互いに監視させた。
 http://www2.sole-kochi.or.jp/jyoho/publication/guchokipa/vol_2/sk_g.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E4%BA%BA%E7%B5%84_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2)

 明治、資本主義が導入され、地方では大家族化していた「結婚制度」も、「資本主義工業が求める、社員の移動の容易」という要請から、再び、小家族が好まれるようになった。

 現代に至るまで、絶対的な家族観としての「夫婦家族制度」は、実は、企業が社員を移動させ、かつ、「三人寄れば文殊の知恵」のように、大人数家族では、企業の思い通りにならない人間が増えるので、小家族で孤立化させておいた方が支配しやすいという事情によるものである。
 大企業が、「転勤制度」を社員に強要する本当の理由も、土着して根城を作らせず、会社のために利用しようとした結果である。

 こうした結婚観・家族観は、あくまでも企業の金儲けに利用するための社員に必要なものである。
 歴史を大きく俯瞰すれば、「原始、女性は太陽であった」といわれたように、古代社会では、最初に「母系氏族=大家族社会」が必ず登場し、結婚は、多夫多妻制であり、かつ「通い婚」であった。これは遺伝病の経験の上に見いだされた合理的形態であった。

 本来、人間社会の自然な男女関係は、決して一夫一婦制小家族ではない。むしろ多夫多妻制大家族である。この方が、子育てや介護で、はるかに合理的だからだ。
 女性たちは、「妻」という立場で強要される、介護、子育て、家事を共同分担することで、負荷が大きく軽減されるので、小家族より大家族が圧倒的に有利である。

 そこで、新型コロナ禍で起きていることを、どのように解決するかという視点が出てくる。

 コロナで解雇、8万人超に 緊急事態宣言で急増も、厚労省 1/7
 https://news.yahoo.co.jp/articles/57f5955c36808d7e0fae6e9018a11949b0c1839a

 竹中平蔵が導入した「格差社会」では、労働者の基本的権利が蹂躙され、多くの人々が派遣労働者の地位に貶められ、その実態は、いつでも首を切られるルンペンプロレタリアートである。

 今回のコロナ禍で、「知能の低い」菅義偉政権(実質は竹中平蔵政権)は、新自由主義による「自助」ばかり強調し、職場を追われた労働者を救済しようとしない。
 昨年3月から始まった「コロナ解雇」に遭った人々は、すでに失業給付金六ヶ月の受給期間をとっくにすぎていて、仕事が見つからねばホームレスになるしかない状況だ。

 上の記事では8万人としているが、おそらく実数は、その数十倍であり、食べていけなくて自殺する人も激増している。コロナ禍による自殺は、全体の半数に達する可能性がある。
 かつての、就職氷河期=ロストジェネレーション世代も同じだが、まともな就職ができないから結婚もできない。家も建てられない。両親は老いて介護の必要が出てくる。という、踏んだり蹴ったりの運命を強いられている。

 政治は、与野党共に、二世三世の議員利権、吸血世代ばかりで、あまりに無能であり、大金持ちの利権に寄与することしかしない。頼るべきシステムもない。
 では、何をしたらいいのか?

 たった一つの問題解決は、大家族生活を復活させることだ。
 そのためには、まず一夫一婦制小家族生活の観念から解放されなければならない。
 利己主義をやめて利他主義の思想に自分自身を変えてゆかねばならない。
 もの凄く困難なことだが、そうしなければ生きてゆくことができなくなる。

 江戸時代、家康が「小家族支配」を持ち込むまで、一部の特権階級を除いて日本中が大家族だった。また西日本では「夜這い」習慣があって、男女の性的関係は、現在から想像もつかないほど自由だった。
 家族の単位は集落全体に及び、生まれてくる子供たちは集落全体で育てるという考え方が一般的だった。

 現代にあっても、男女関係は離婚が30%を超えており、おそらく半数を超える時代がやってくる。となれば、夜這いでの男女関係と、本質的に変わらないことになってゆく。
 一夫一婦制の貞操観念が死滅してゆく事態は必然である。

 こうなれば、多夫多妻制に移行する歴史的な必然性が出てくると考えてもよいだろう。この場合は、20名前後の大家族で、数組の夫婦が自由な関係を持って、共同して生活するライフスタイルになる。
 20名もいれば、「文殊の知恵システム」が働いて、たくさんの仕事や生産物を生み出すことができる。
 「利他思想」も集団生活のなかで育ってくる。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-22.html

大家族生活 その6 続 ヤマギシ会 2010年02月26日
  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-23.html

 ヤマギシ会の場合は、創立者の山岸巳代蔵が、大杉栄のアナーキズムに影響されながらも、優生保護思想を持っていたことで、私には馴染めない部分があったのだが、基本的な共同体思想は間違っていない。
 人は、金儲けを無視して、互いに助け合わねばならない。これは、竹中平蔵=新自由主義に対する本質的な戦争である。

 竹中のような利己主義者を追放するためには、利他主義の拠点が必要なのだ。
 結婚できなくても、集団での利他思想に基づいた愛の家族のなかで、生まれてくる子供たちを未来につないでゆく思想がなければ、我々の未来は存在しない。