巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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手と手を重ねて

2017-08-27 23:38:06 | 
多少の凸凹は
どの道にもあるよね
僕の人生はどう見える?
薄っぺらいようで実は分厚い
長く生き過ぎた御返しに
君を自由にしてあげよう

生活の切れ目は
少しずつ蝕んでくるけど

歩こう
未来が遠くても
辿り着かなくても
自信がなくたっていいよ

愛してる
どんな君も
二人でいない時が増えても
僕が君を見限ったとしても

どこへ行くにも
切れない縁があるのさ

僕が背負った宿命
果たせば何かを失う
天秤にかけるまでもなく
僕の運命は決まってるんだ

余りにも無邪気だった
輝いてた青二才の僕ら
奪うだけ奪ったつもりで
ミイラ取りはミイラと化す

重ねよう
知る由もない未来への怯え
一人ずつ失い、重くなる我が身
老いゆく雁字搦めなら本望
その覚悟が少しできてきたこの頃

守り抜く
何も決め手はないけど
君が生きる人生のラストシーン
僕がいなくても、君は君らしく
母なる大地はすべてを守り抜く

見えてきた人生のカタチ
僕は運命とともに生きる

一番星を見つけよう

2017-08-27 18:34:23 | 
悩ましい一日の終わり
結論が出せなくて困る
何の為のこの三年間?
時間は無情にも過ぎる

優しいマリア様の笑顔
私もそうありたく願う
昨日を今日と置き換え
もう一度やり直したい

飛び立つ翼はまだ未熟
成長プロセスだと思う
君の夢を支えていくよ
やれることは既に限定

限りなく溢れる優しさ
注ぎ込んできた、今も
余計な介入は不要だね
最後まで君を信じたい

悩みは常に共有するよ
難解な問いを共に解く
未来ある君の人生だよ
決断は張本人に任せる

全てを知る沈む夕陽が
私達を貶め嘲笑ってる
生に悶える君はいつか
胸を張って大人になる

未来像を描くデザイン
現れ出るのが君らしさ
きっと私達一人ひとり
弱いけど負けないんだ

ほら、あの流れ星を見てご覧
いつかは消え行く運命でも
何よりも美しく輝いている
この夜空に解を見い出そう

心のざわめき

2017-08-27 01:06:35 | 
今日も胸がキリキリ痛むのさ
昨日、一昨日、きっと明日も
安易に弱音を吐く自分が嫌い
まだまだ戦えるに決まってる
そう信じて枕を抱き抱える僕
僕だって人並みに不安だけど
迷いや悩みは音楽で中和する

ただひとり立ち尽くす
真っ暗なステージ上で
夢の残骸を見つめてる
君が僕に託した未来は
あまりに遠く、重荷で
僕は叶いっこなかった

ほら、僕達を運勢が包む
生き方すべてが不器用で
認め合ったはずの運命は
大きく逸れてしまったよ

無限に交錯する思考と
上下にクロスする世界
危うかった一日の終点
僕は確かに生きている

遠くから海を眺めてる
潮騒が闘いを挑むんだ
残念、今はノーパワー
卑怯者と笑うがいいさ

僕達は時に抗い彷徨うけど
ムービングターゲットなら
すべて撃ち落としてきたね
行き当たりばったりの人生
そう嘲笑う時代の優等生よ
真っ直ぐなレール上の人生
お前には絶対負けるもんか

そう月に向かって吼える僕は無力
明日まで生命を繋ぐのに今は必死

人生は勝ち負けじゃないと吐き捨て
儘ならない我が人生を呪う

胸騒ぎが止まらないこの夜

輪よ、廻れ

2017-08-26 19:32:03 | 
ああ、生きている
現世を、今日一日を、今この瞬間を

ああ、騙される
美しい最期など万人に等しくある訳がない

死が近付いてくることは
生きている以上仕方ない
抗いは人それぞれだよね
私から見ればただの無情

ああ、しがみつく
わずか一分一秒の延命の為
来世への旅立ちを遅らせる為

君の価値観は素晴らしい
現世の誰にでも義理堅い
それが役割だと信じてる

過ちは誰にでもあり得る
今まさに産まれ出づる生命が
君が塞ぐスペースに入れない

人生は地下鉄のダイヤのよう
喩えば玉突きゲームみたいに
順番に送り出し、受け入れて
人の世はグルリと廻るのさ

この世の真理に気付かずに
私達は生命の無駄遣いをする
主役の交代に駆け引きなど不要
深く知らぬ間に果てた者が幸せ
君が迎える最期などごく一瞬
永く行き過ぎた人生を回想
私は消え行く君にグッドバイ

ああ、送り出す
君の念を、煩悩を、妄想を来世へ
虚になった骸を始末して
新たな生命を受け入れる

ああ、想い出す
この果てしなく広がった世界で
狭苦しい自分を何とか生き抜いた
この長く短い無駄ばかりの人生で
私を諭す君に出逢えてよかった

誰もが自分本位

2017-08-26 16:25:03 | 
この夜のど真ん中に
太陽の塔をつくろう
夜空を晴空に変えてしまう
大胆、斬新なデザインで
すべての悪はすべての善の裏返し
全面白にして、ひっくり返せば終わり
誰もが中途半端すぎて
生きる感覚さえも無意識
君は何の為にいるの?
僕の問いに答えてほしい
厄介な人種の僕だけど
短い命を懸命に生きてる
信じられない現実
僕は僕でしかない事実
受け止めるしかないさ
ありあまるほどの愛に
包まれて育ったんだから

だから今聞きたい
あなたの愛は偽善ですか?

信じたくない解には耳を塞ぐ
意思表示するには乏しい表情
君を愛すには何か
足りないものがあるんだ

だから今聞きたい
あなたの愛は無限ですか?

芳しい季節の訪れは
むせ返る季節の移り変わり
君を愛すには何か
そぐわないものがあるんだ

ポケットの中に入れてたピース
さり気なく黒面を表にして出す
物事の善悪なんて構いやしない
僕らは道化師のように誤魔化す
愛されることにも慣れず
愛することさえ不得手
懸命に生きてるフリして
騙し騙しの日常を送る

中途半端が意図的ならば
この世を生き抜く術なんて
誰もが持ち合わせていても
僕の手持ちのピースはない
今まさに完成しようとする太陽の塔は
皆の希望を乗せ、暗を明に変えるのか

僕が仕掛けた爆発物は
ターゲットを見事に破壊した
何もかも曖昧なこの世の中は
黒白混淆してるのが相応しい
中途半端な生物が生きるには
ちょうどいいのかもしれない
誰もが期待した夜明けには
晴れれば自然光が照らす
それでいいさ

だから今聞きたい
僕の我が儘は傲慢ですか?

だから今聞きたい
ここに僕の居場所はないですか?