巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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制限時間30分!

2017-08-18 13:35:23 | 
制限時間30分!
4年間の歳月が今区切りを迎える

あの日あの時
君は僕のちょうどひと回り下
今だって変わらないはずだけど
随分劣化した僕と人生の旬な君

ふた回り下に広がったみたい?
時は無情にも老いを止めない
けれど君は変わることなく素敵
妻になり、母になることを除けば
時は人を幸福にも落胆にもさせるね

時間的制約にペースを乱される僕を
君のクールで柔らかな表情が包むよ

あと20分

あと10分

時がだんだんと刻まれていく
思いとは裏腹に高速スピードで
タイムリミットはまさに目前
時よ止まれ!と僕は叫ぶ

すべてがうまく行く訳ないさ
僕だってそんなことわかってる
前と変わらず多分65点くらい
及第点に近いそこそこの成績さ

30分間君と肩を並べた記憶と
ともに記録に留めた記念写真
これだけで今この瞬間の君を
僕はいつでも思い出せるんだ

別れ際でも笑顔のままの君が
次の空白を短くするよう迫る
今日初めて聞いた6月の晴れ舞台
僕はいないけど、幸せを祈るよ

人生のステージを駆け上がる君と
残りの人生を食い潰す僕

人生好不調アリ

2017-08-18 00:56:27 | 
もしも今日が快晴ならば
青空が僕達の心を溶かすように癒す
もしも明日が曇天ならば
鉛色の闇が僕達の心を包み込む

僕は闇の中で太陽を手繰り寄せる

大自然と僕達は繋がっているけど
両者の関係性が近過ぎるのかな?
喧嘩して、反抗して、衝突して
結局は僕達が翻弄される始末

陽光は僕達の視線を止めるね
派手な女性に惹きつけられるように
釘付けにされて、動きが止まるんだ

低い雲が山々を覆い尽くしては
絵に描いたように広がった世界
ちょっとだけ酒の勢いも借りて
四年ぶりに君に会いに行くよ

君と僕とは次第に遠ざかっているようで
その距離は確実に近くなっている
変わらない君の眩しい笑顔が幸せの証
と同時に君の悩み苦しむ顔を見て
誰よりも明るくて、優しかった人柄
君の復活を心から願い、信じている

六月の晴れの日
僕は君の晴れ姿とちっちゃな分身を
おそらく見に行けないけれど
陰ながら支えていきたいんだ
君の人生を目一杯応援してるんだ

結局僕達は現在や未来を見据えつつ
美しい過去を懐かしむこともある
僕はあの日々が僕の人生にあって
よかったと本心から思うこの夏の日