人生で一番煌めく瞬間

自分が自分じゃないようで
もう、どうだっていいや
知恵を振り絞っても限界がある
所詮は僕という存在なんて
借り物に過ぎないんだから
このまま消え去っても差し支えない

偽りだらけの自分を
それらしく見せてさ
それらしく振舞って
そんな見え透いたまやかしなんて
誰の目にもお見通しだよね
空回りする僕を笑ってくれよ
でもね、自分の心に一直線なのさ

君にもう一度会うチャンスを
逃さず掴み取る、その日までに
かつての僕らしさを取り戻さなくちゃ
振り返ると何年ぶりかなあ
今日という日が訪れるまで
お互いに避けてきた訳じゃなく
僕も老練に大胆になり
君は悩み抜き大人になった

いま君の真っ直ぐな幸せを
心から祝わせてほしいんだ
口では何とでも言えるけれど
数少ない出会いのチャンス
僕達が僕達でいられるあと数ヶ月
おそらく最後の対面の機会

「必ず幸せになりなよ」
僕の言葉はこの7年間変わらない
君の幸せを願ってラストダンスを踊りたい
ただ単に君のことが好きだから

プライスレスな30分が過ぎ去って
二人は各々の未来へ