面倒くさい人種

人として何を為すべきか？
僕は現世を生きる知的生命体
そんな哲学論争に巻き込まれ
僕の脳は疲労度Max

この世界で何度殺され、殺すのかな
自分という厄介な人間存在を
嫌な奴だと思うこともあるさ
いっそ消してしまえばいいかい？

頭が悪いんだ、かなりの確率で
魂の居場所ならいつでも譲るよ
僕は人生に遠慮しすぎなのかな
こんな僕を奮い立たせるのは何？

仲間に囲まれて幸せな人生だね
人に言われて、ハッと目が覚めるよ
世の中、気付かないことばかり
不感症な自分が嘆かわしいね

辛抱してるんだ、誰だってそうさ
存在価値をどこかに求めてるんだ
帰る場所があればそれだけで十分
行き場のない虚人だっているんだ

何となく気怠い晩夏
僕は今夏の想い出に浸って
秋の訪れを待ちわびている
紅葉が鮮やかに色付くんだ
夕焼けが綺麗に染まるよね

ああ、また半年生き永らえた
冬の白雪は夏の陽射しに転じ
もう半年無為にしがみつけば
この街が真っ白に雪化粧する
せっかくの命なら冬を越えて
桜咲く季節まで断固粘る覚悟

何もかもお見通し

夏が過ぎ、僕達は
一年の半分を失う
分厚い雲に包まれて
誰かの心はお見通し

夢が果て
涙は涸れ
あの日交わした
友との約束
果たされぬまま
季節は変わるけど

失うことにすら慣れきった
僕の麻痺した神経を正して
一人きりの君は遥か彼方へ
健全なメンタルに挑みたい

強がりばかりの僕だけど
決してこれ以上求めない
歩き尽くした夢の果てを
塞ぐのは何故、失くすのは誰？

絡まった糸はズタズタに裁断
多分誰かが天気を見てるんだ
余計な心配せず生きていこう
勝利の女神が微笑んだ瞬間に
遂に猛ダッシュを決めよう！