巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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よくあるパラドックス

2017-08-06 22:31:33 | 
今日を制した君はグロリアス
勇者の称号を手に入れた
夢にまで現れた君の理想は現実?
すべて表裏一体かもしれない
今日まで引き延ばしたのは
未来でも過去でもなく
愛し合った瞬間を心に留める為
いい加減なヤツとレッテル貼られても
僕は僕のまま、朝が闖入してくる?
大切なモノは闇に隠す
そのルールを怠ったんだ
信頼を失うのは自己責任
今までの苦労を覆すような
まるでパラドックスだね
疑いを持たぬ君の視線を追えば
たくさんの矛盾が散在している
僕はほつれた糸を解くように
この世界の綻びを修繕していく
時代は僕達を待たない
だから僕達は駆け抜けねばならない
闇が迫り来るその前に

待ち焦がれたユートピア

2017-08-06 13:27:41 | 
舞い散る心を鎮めて
僕達の魂は青空に放射される

真夏の瞬間に僕はふと思う
灼熱の地獄は72年前
今はもう昔の話と片付けた顔して
しなやかな心で
君は大胆に振る舞おうとするけど
あの日をいつも心の端に抱いてる

何を是として
何を非とするか
わからない

君を愛した理由も
この愛を育む理由も
永遠の罪を償い続ける

人々は何もかも忘れてしまうけど
この心の痛みを刺すように
先端が尖っているんだ
したたかな心で
犯した過ちを回避しようとするけど
この世界にありふれた困難も絶望も
決して疑わない夢の途中

ありふれた棒読みのスピーチ
ちょこざいな不信感は
誰でも抱くだろう

黄昏はあの日にも訪れたのかな
脆くも崩れ落ちた平和伝説
もう誰も夢見ないユートピア

僕は夕空を見上げて
あの日に思いを馳せる
あり得ない現実だね
僕達はちょっと自信過剰だけど
憎悪を踏み越えて自由を手に入れた
そう信じてみたいんだ
ぬか喜びかもしれないけれど
それこそが僕達の理想

僕達の贖罪

2017-08-06 00:29:26 | 
今日一日を振り返るのならば
容易い言葉で語ってほしいよ
時代は記憶と忘却の積み重ね
穏やかな明日を迎えたいのならば
今日までの歴史を振り返るといい

本当の海は岸に泳ぎつかないけど
僕さえいなければ問題なく回るさ
絶望なんて決して口にしないけど
誰かの一瞬で不安になることもある
だけど今、僕達はきっと永遠だから
僕達の人生は先人に捧げたいと思う

天を仰ぎ、両目を腫らした瞬間に
君は一体何を見届けようとするの
モノクロな太陽を呼び込むように
君の思考回路は朽ち果てかけてる
それでいいのかい?

リアルな感情やポーズなど信じない
地の果てで溶け落ちた欺瞞は捏造品
すべてを置き換えてしまったあの日
身を隠した罪人は心を傷めたのかな

僕達はまるで知らず知らずのうちに
過去のあの一瞬をきっと押しやって
淡いセピア色に忘れてしまうだろう
人間は忘却しながらメモリーを保つ
だけど一年に一度記憶を引き出して
全ての罪と罰の裁きを天に委ねたい

それが僕達の贖罪になるのなら
心の奥の鐘を穏やかに鳴らします
奥の細道を行く百鬼夜行はきっと幻