巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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心の充足

2017-07-29 23:26:37 | 
笑顔が沁み出すような
そんな暖かみがほしい
冷淡に慣れきった自分を戒めて
輝く明日を手繰り寄せるように
君の手を握って、何かを変えよう

地球には別の世界がある
この次元と異なる歪みが
時空をバラバラに崩して
未知の情報を無駄に拡散する
信じる心と相反する心が半々

慰みや憂いは心の栄養素
この世は無期限パレード
眼を凝らせば、幸せの芽が隠れて
私も電飾の車で人波を見渡したい
罪悪の可能性が涙の痕を拭うまで

咎めて、今すぐに
私は未だに未来を見出せない
途絶えた時間は取り戻せない
本当の夢は君の未来を無限にする
私は未来と引き換えに安堵を得る

私の望みはこれ以上でもこれ以下でもない

時の都

2017-07-29 20:14:07 | 
夜が更けていく
君が老けていく
すべてが終わりを迎えようとする

時に抗う無謀な輩達が
無邪気に笑ってる
能天気に焦ってる
無意識に迫ってる

ときめかない季節の移り目なんて
美しくないし
愛しくないし
哀しくないし
寂しくないから

切ない一日の終わりには
半開きにした窓の外から
変わる事なく視界を遮る
摩天楼を眺めていればいい

今もしも希みが叶うのならば
足を踏み入れてみたかった
君が「特別」と評した時の都
下劣な僕は躊躇してしまった

僕達の未来は閉店間際だから
誰も彼もがもはや諦め口調
その気持ちは分からなくないけど
ラスト一分一秒まで試してみないか

至近距離から時代を見つめてる
もう二度と取り戻せない未来が
スクラップに姿を変えるように
無意味な自分の存在を解体する

いつ終わりが来てもいいように

私の全人生

2017-07-29 14:58:30 | 
90℃回転して自然
綺麗な横顔
羨ましくって
欲しがってみたり
落ち込んでみたり
100%純情な気分
リアルな恋には
まだまだ至らないから
約束はしないでおこう
落胆が達観に変わるまでは

もう夢中かも
あなたの運命など知らない
だけど誰かの一瞬一瞬が大切で
夢にまで出てきそう
今この瞬間、私なんかに
保証できることなんてないけど
誰かの油断を、隙を察知して
自分の無知を曝け出すのも仕方ない

本当に、大胆に攻めようか
嘘は嘘でも私の全人生
歪み切って即刻除名処分だから
悔いなく潰れてしまうのがいいね
魔力を魅力に変えられるという
私を守護するストーンの黒光り
粉々に砕け散った夢なんて
どこにも転がっている訳でなく
運命など信じられないんだ
誤解には耐えられないんだ

さあ、どこへ消えようか
私はあなたの行方も知らないし
追跡もしないから消滅地点
今は何もない無限空間に
シグナル送って全く無反応
天上天下唯我独尊
天涯孤独の異端児

感情を因数分解したその先に

2017-07-28 19:35:51 | 
最果の海を漂い、漂わせてみたり
ボクらの存在なんて弄ばれる運命
たどり着くのが過去か未来なのか
予想もつかずに、僕は彷徨ってる
今すべてが破裂してスパークする

圧倒的な差を見せつけられて
ボクの微かな自信が揺らいだ
過信だと初めて気付いたとき
君はボクを侮蔑の目で見遣る
わからないんだ、君が何者か

ボクは現実を認めたくないから
白い粘土を押し固めた塊と化す
子供の両手でこねられてる運命
もし今まで真っ直ぐ生きてたら
屈辱的な拷問は単なる死亡遊戯

感情を、優しさを因数分解して
解けない謎の出口を見つけよう
生命の灯火がふっと消える前に
確かなカタチを見出さなければ
すべては消え去る運命だろうね

頭の中に休みしかないんだろう
曜日感覚なんて捨ててしまって
そう、毎日が金曜日の気分だね
もちろん現実は甘くないけれど
作り笑顔も悪くない、気分最高

雲の上はいつも青空

2017-07-28 01:03:41 | 
身体中に溢れる熱情
ほら、今ボクはここにいて
君を照らす大きな太陽から
身を護るように折り重なる

二度と見失う訳にはいかない
視線を止め、君を固定したい

読み解けない
君のくたびれた心が
言葉を使って、巧みに
試してる
隠してる
騙してる

お互いの空っぽの頭を満たそう
そして今、ボクは君を超えよう

君は知ってるのかい?

雲の上はいつも晴れ
雨も嵐も竜巻とも無縁
何の変哲もない普遍の空間

心が塞ぐときは
あの雲を突き破って未来へ
これ以上ない楽園の果てで
ボクは果てよう

雲の上はいつも青空