巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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本当に大切なこと

2017-07-16 17:40:46 | 
前途多難
僕にはたくさんの未来があるから
勘違いしてしまうんだ
君が僕のものであり、
僕が君のものである、なんて

そろそろ少し見えてこないかい
100点満点の未来なんて
あり得ないということが
僕が普通に振る舞うことが
君を傷付けているかもしれない

僕は同じことを何度も繰り返す
それは僕らが忘却の産物と知っているから
たとえ君に疎まれようとも何時も
僕であり続けなければならないんだ

蒸し暑い日本の夏を僕らは無心で歩く
四季という自然と時間の組み合わせ
そのコンビネーションに僕らは弄ばれる
本当に大切なのは「今」を生きること

今日は昔の仲間達が久しぶりに集まったんだ
それだけでこの一日は大成功かもしれない
僕らはあり得ない100点満点を目指して
ほんの少し、本気で限界に挑戦する

君が僕のものだと勘違いした夏に
僕らの短い恋仲は終わりを告げた
二人には予想の範囲外のできごと
でもやはり偽りのない本当のこと

確かめて、今
君に僕が必要ないか
そして、今
僕に君が必要ないか

大切なのは相手の空気になること
溶け込んでいく、君を包む皮膜に
お互いを受け入れるまでもなく
君が僕のものであり、
僕が君のものである、と言えるまで
時間をかけて

奇跡などこの世界になくても

2017-07-16 15:02:32 | 
夢を矛盾と照らし合わせ
一切の妥協を許さない
貴方のその芯の強さを
私にも分け与えてほしい
まだ覚悟は不十分だけど
いつの日か釣り合うように
自分を変えていくつもり
ただ、確かめて希望が
貴方の進む未来にあるか
これ以上ないくらいに
貴方を喜ばせられるのか

赤子が這い歩くように
誰かが見守っていなきゃ
すべてを台無しにしても
自分を責めることしかできない
誰の成長も連なっている
私達は未経験の今を生きる
誰かに認められたとしても
すべては神が下す絶対評価
これ以上、試されたくない
私が苦しんでいることも
きっと貴方は気付いていない

強がりも弱音も表裏一体の関係
貴方が放つ視線は何処に向かう
私はいつまで待ってもらえるの
朝を迎え、日がまた昇る昼下がり
不安に思うの、独りきりの夏の日
太陽が燦々と照り付けるように
貴方の視線を私に釘付けにしたい
まだ役不足だと十分認識してる
貴方の成長に合わせるように
穏やかに時間をゆったりと流して

奇跡などこの世界になくても
真実はひとつしかない
そう信じて、私は照準を定める

特製の時限爆弾

2017-07-16 13:43:30 | 
ほんの些細な傷痕が
僕の心をかき乱してしまう
狂おしいくらいの感情の揺らぎ
誰かの日常さえも覗いてみたい
すべては浮わついてしまうけど

すっかり錆び付いた荒野も
どこまでも限りなき直線も
立ち止まらず歩んで走って
独りきりになりそうな孤独
ヒシヒシと感じて暴走する

その場限りの運命を呪うけど
決して躊躇わず、変わらずに
いつも無言はプレッシャーさ
本当は別の道を歩んでもいい
遥かなる道を弛まずに進んで
これ以上ないくらい恋したい

君の偽りが実は本音だと
気づくまで時間がかかりすぎだよね
まだまだまだ落ち込んでんのさ
真実の君を見通せなかった事実
ガラス瓶でも路上に叩きつけて

僕の本気度はどれくらい
天秤で測ってみたいのさ
何もくれない大人達に一泡吹かせてさ
まだまだまだ子供のフリした僕だから
ちょっとした悪さなんて許されるのさ
押入れに仕舞った日本刀で斬りつけて

すべてをバラバラに解体していく
それさえも罪なのですか
僕は世間に責められ居場所を失う
いっそ宇宙に飛び出しちゃおうか
地球に特製の時限爆弾を仕掛けて
それが置き土産

さよなら地球
僕は消滅する

全世界の設計図

2017-07-16 11:40:16 | 
巡る狂った歯車
寸分違わぬ精度で切り抜けるはずが
些細な噛み合いですべての動きが止まる
ほんの小さな変化が誰かの心を粉々にする

許し得ぬ契ったはずね約束
お互い諦めはつかないけど
人生に躊躇いは無用だよね
君の心に土足で入り込みたい

吹き荒れる社会の風
頭だけが立派じゃ
この世界の壁は高すぎて
とても手も足も出ないんだ
いつかは君と同じ場所にいたいけど
相応しくないよ、今は
これ以上高みに昇っていたい

濁る腐った関係
捨て去ったって何も影響しない
ほんの身勝手な心で誰かがきっと臆病になる
所詮人間は猜疑心の塊、邪魔はしないけど

許し合うこと、僕がいること
すべてを受け入れて、ありのまま
太陽に挑んでみたいんだ

君が描いたのは全世界の設計図
お互いの魂はどこかで繋がっているはず
見慣れた運命を心から祈ってる
誰かを照らす太陽も星空も
無意識に目を閉じちゃうよ
無意味に人生なんて語るけど
決して怖れないで、躊躇わず
どこまでも自意識過剰でいい