巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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一度限りの交差

2017-07-09 22:14:39 | 
知らぬ間に同じ夢を見て
掴んだものは夢の屑ばかり
溜め込んで心は満杯に

黄昏れてばかりじゃ
心がポキリと折れたって
放置して生命を落とすかも

本当の罪は無限に深いけど
向き合って、立ち合って
情けが眼に沁みてたんだ

苦しみ

僕らは人生を喘いでる
仄かな反応も感じて
自由が足りないくらい

互いの交差は一度限りね
抱き合って暮らせれば
それなりの人生と言えるかな

僕らの人生は腐り切ってる
その弱気な純情を払い出して
すべてを清算して、満月の夜

僕らの純情

2017-07-09 16:44:58 | 
今夜のありふれた役柄
夜の懐に仕舞い込んで
許されぬ夢を語っては
足元の明日を確かめる

荒野を踏破する強がりも
すさんだ二人の関係すら
追い込んで、抱き合って
無謀な毒に満ちた微笑み

誰ひとり、いない海を見渡し
二人でこの星を描いたら綺麗
砂浜に引き戦で自由に描いて
綺麗に水飛沫に消されたいね

苦しみは誰にも均しく訪れるけど
決して負けないで、諦めないで
不安で押し潰されそうになっても
心の先端で戦って、乗り越えて

憎しみがこの胸を支配するけど
決して躊躇わないで、前に踏み出し
鼓動で張り裂けそうになるくらい
胸の奥で戦って、燃え尽きるまで

君が視線の先に見た空
僕が見上げたこの宇宙
重なって、憂いて、綺麗で
すべてを受け入れたいと願って
諦めずにずっと描き続けるよ

そんなときあなたはいないから
誰かの記憶や記録に
依存してしまうけど
本当はすべてを抱きしめ合うよ
泣かないで、僕らの純情
越えて、未来に届けたいこの感動
決して火を消さないで、絶えぬ炎

地上の星

2017-07-09 00:52:44 | 
すれ違う、重ならぬ心に
ただ沈痛な瞳をぶつけて
冷ややかに裏切っては
強さという冷淡を顧みない

だだっ広い泣き空のその奥に
あなたの運命が切なくそよいでる
この未知の記念日を二人祝って
明日を夢見たいんだ、本当は

ただ不安に思うよ、単純に
僕らの行く末なんて泡沫で
一晩中抱き合って凌げれば
それだけで済むはずがない

私が選んだ人生を悔やんでる?
余計なお世話、撤回して
あなたは私の選択なんだから
学んで、臆病の元は優しさだと

もし誰かが救いの手を伸ばしても
頼らずにきっと、ずっと、もっと
二人で強くなろうと言い聞かせ
私の運命がゆらりと揺らいでも
決して諦めないで、奮い立って
その手の太陽の破片を覆い尽くし
世界中を真っ赤に染め上げたい

地上に星の砂が舞い降りるこの星