巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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原点回帰

2017-07-15 23:31:22 | 
ほんのささやかな言葉で
誰もが傷付き、溜息をついて
時も忘れて橋の向こうを見遣る
言葉では表現不能な地球の変化を感じる
僕達に見えている現象は瞬間の微分値
ポケットに無造作に突っ込んだ怒りの感情
ほんのわずか寸前で止めた

僕はこの世界で暗躍するスナイパー
「もうこれ以上!」って叫んでも溢れ出す

君の心が折れてしまいそうなときも
誰かが大切に生きていた未来を
代わりに受け取って育んでいけるといいね
僕はこれでも意外と楽観的で人間的

絶望が愛した酷なトラジェディー
一度ずつ乗り越えて立ち向かって
また一回り大きくなった二人
でも君はもうこれ以上走れない
この世界には躓きどころなど満載
道端でよろめく君は心で泣きながら願う
僕達の出会いの瞬間に立ち戻りたいと

もうこれ以上ないシチュエーション
自制心を振り切り思わず隠し撮り

一文字に賭ける想い

2017-07-15 21:15:08 | 
ちょっとした計算外だったね
惨めに乱れ、嫌になる結末
どうも壊れぽくなって不安に思うけど
ただの杞憂で済ませたい、本当に

何を疑うでも
誰に従うでもなく
僕らの人生は時に溶け込んでしまうけど
すべてが思い通りにいく物語なら予定調和
今なら間に合う、みんなでやり直そう

君が勇気を見せてくれたお返しに
明日の僕は勇敢で、精悍でいるよ
今までの軟弱な僕じゃないみたい
どこまで続くんだろう、僕らの人生
楽しみだってもちろんあるけど不安
温もりは誰にだって感じるけど
その温度差が肝心さ
もし君と同温なら夢みたい

君が見ている未来は僕とは違うけど
少しずつ少しずつ歩み寄りたいんだ
いつかは交差する人生を重ね合わせて
僕はこうして一文字一文字綴るたびに
今から起きる奇跡を感じずにはいられない

何の為にでも
誰の為にでもなく
そういう次元ではなく黙々と綴る
普段は感じ取れない何かを引き寄せるために
一文字に命をかける、それが僕だと思うんだ

僕の言葉は無価値でもゴミ屑以下でも
僕が僕で、君が君でいられればそれが本望

この街の空にアーチを描こう

2017-07-15 18:52:16 | 
空色が毎秒毎秒変化していく
風のない街並みに人は溢れる
真実も虚構も突然やってくる
振り回す僕らへのサプライズ
地球が隕石に粉々にされても
力の拮抗はやむを得ないと思うんだ

僕は君を待っている
穏やかな笑みを湛えて
僕は君を待っている
揺るがぬ信念を持って

君を愛する資格を何年も追い続けて
辿り着いたのは結局「無」だったりする
目の前に聳えるビル群が霞み切って
僕らの夢を乗せた月明かりのアーチ
大きく螺旋状に乱れた僕らのキャリア
僕らは一体どこへ導かれるのだろう

この街にも風が吹くね
誰も彼もが自然だけど
心の奥に抱える弱さは
誰も見せやしないから

僕が赦してきた君達の数々の罪は
今やもう抑えきれなくなっている
誰かが僕の胸めがけて描いた弾道
彼の復讐という名の大正義の前に
万年亜流の僕らは敗れそうになる
まだ立ち向かえ、結果はこれから
君の行く末が虹色だと信じているから

この街の空にアーチを描こう
虹色の大きなアーチを

掌の中の太陽

2017-07-15 14:35:52 | 
翔べない翼をいくら大事にしても
重荷になって余計に傷つくだけ
君の心にドロっと巣食った哀しみは
誰かが何処かの海に放り出せばいい

過去も未来も遠ざかる明日さえ
すべてを振り切って、青ざめて
今にしか存在しない追い込まれた私
心では当然の報いと考えて唸るけど

この掌の中の太陽は狂おしく眩しい
熱情は今を生きる私達にはないけど
互いの欲望を出し合って、舐め合って
自分達に都合よく解釈する夢芝居

地球が流す涙の意味を考えている
まだ見ぬ明日を足し算して人生を繋ぐ
未来も将来も自分らしさすら
そのすべてが嘘つきで、矛盾で
本当が何かなんて知るはずがない

私の運命はここまで
自分で限界を決めてしまっている
本当はもっともっと強く生きるけど
それは心の中に閉じ込めて、黙って
永遠を私なりに描き出すのは私次第
そう望んでる

路上から宇宙へ

2017-07-15 11:29:14 | 
僕と君がお互いに等しくあるように
太陽と風、水と空気、空と大地も
当たり前のように転がっている
その事実に僕は確かに安堵している

不思議な約束を交わした帰り
なぜかとても人恋しくなって
居場所のわからない君に頼って
路上で迷う野良犬のように探す

いつの日にか僕達二人も
きっと皆に追いつけるだろう
大切にしてきた過去や未来さえ
気にも留めずに今を見据える

世界各国の少年少女達が熱狂するよ
この世の果てから誰か迎えに来るのかな
今にも泣きそうに笑う繊細な僕は
ただの路上の道化師に過ぎない

僕達は人生を無駄にはしてはいないね
今まさに君に手が届く場所に僕はいる
君の優しさを肌で感じられるくらい
僕は君の傍にいて自信に満ち溢れるんだ

ほんのひとつだけ夢を胸に抱えて
僕は遠い空へ飛び立とうとする
この宇宙を満たす素粒子の一粒に
僕は成り替わるんだ