巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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社畜の人生

2017-07-04 22:08:35 | 
今日は朝まで働いて
明日は一体どうなることやら
君の心配声が唯一の救い
このまま壊れていくのを
何とか堰き止めてくれる

明日の風はどこから吹くかな
先回りして風上に立とう
敗戦の弁を述べる将
まだ挽回のチャンスはある
明日の今頃は一気呵成

そして時は過ぎて明日が訪れる
何事もなかったように静まり返る街
奴らが潜むのは秘密の穴蔵
見つけ出すのはそう容易じゃない
そんな弱腰じゃ敗北が目の前だね

明日も明後日も
もたついたらダメさ
一点突破でぶつかれ
刺すか刺されるか
命運を分ける人生の分岐点

さよならサラリーマン
この人生は飽き飽きだ
新しい人生もほら蟻地獄だね

その日暮らしも悪くない

2017-07-04 21:32:15 | 
秘密を抱え込んでるね
筒抜けなのさ
悪いことはできないね
もともと気の優しい君だから
悪巧みをしても
表情に出やすいよね
仕方ないとも思うんだ
道を踏み外してさ
道なき道を掻き分けて
辿り着いたのが未来だったりする
子供みたいにはしゃぐことないけど
なぜか充実感が漂う
ムキになる無機質の僕が
足先から滑り込んだ未来は
完全にタッチアウト
明日のメシにありつけず路頭に迷う
今日は今日で仕方ないよね
このまま突っ切るしかない
惨めに斜めに溺れる泳げないイルカ
十字架を奪い合う
誰も彼も義勇軍なのかい
ここはいったい何処?
思わず道に迷っちゃうんだ
今日の居場所を探す
明日は二の次でいい

手探りの恋愛

2017-07-04 00:08:20 | 
誰もが輝きを放つときがある
何でも彩りを魅せるときがあるんだ
君と僕との指を絡めてみたい
僅かな距離は万里の彼方
時の流れに身を任せれば
君のもとに流れ着くかな
あまり焦らずに自然体で
いつか二人の距離を縮めたい

誰もが人生に絶好調のときがある
何でも無我夢中に求めるときがあるんだ
君と僕とはいつも背中合わせ
肌と肌が触れ合っている
時の流れに身を任せれば
いつか君と通じ合えるかな
あまり焦らずにあるがままで
普段着の僕を品定めしてほしい

物理的距離と精神的距離は違うものだよ
天から降ってきた忠告に狼狽する
君との精神的距離は広がるばかり

君と僕の想いは一方的なものかもしれない
だけどね、僕にだって譲れないものがある
勇気が少しだけ足りないのかな
タイミングがまだ合わないのかな
焦らずに君との距離を測る
結局のところ、距離感がつかめないだけなのさ