巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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人生の清算

2017-07-08 23:29:41 | 
あり得ない体たらくを前に
遠巻きに眺め、ちょっと俯き気分
何ひとつやり遂げぬ自分を呪う
苦しみは当たり前のように訪れるけど
決して負けないで、立ち向かって

並ぶ人達、緩やかな前進
たとえ立ち止まっても
押し寄せる人波に流されず
跳ね返す強さがほしい
諦めず、反骨心を信じて

振り向けば人生なんて
難解過ぎるってわかってる
躊躇わずにずっと踊って、奮って
強さを見せ付けるように笑って
何ひとつ変わらない自分を
綺麗に清算するけど

本当の嘘は思うほど
信じられず、ただバカバカしくて
数え切れぬ純情、拭ってしまう
表に出す強さを際立たせないで
君が隠してる弱さのほうが魅力的
すべて知り尽くしたい

誰も人生なんてそう
勝ち負けがなきゃ退屈な左団扇
置き去りにした人生を望む
絶望なんて怖いけど
あの宇宙の端、しがみついて
あり得ないシチュエーション

涙はどこにも出てきやしないけど
この無風の空を躱して
自由を手に入れた君を追う
時既に遅し、君が飛び込む
人生が不器用に泳ぐよ

君の描く純情
無関心に笑って、戻って
視線を逸らさないで
躊躇わずに見つめて
違わぬ心で

君の涙はダイヤモンドだね
輝きも燻りも何も気にしないけど
苦しさにあなたの人生は揺らいでる
この未来の感動
映して分かち合いたいんだ

だけど今あなたが描く人生
その有り様を刻んで、磨いて
永遠に待ち続けた純情を包んで
華麗に引き渡したいんだ
次代の僕達に

契り

2017-07-08 16:34:08 | 
遠く、記憶よりも遥か
君が契った約束は彼方へ
守られぬまま消え去ってしまった
覚えているかい、本当は?

狭く、想像よりも狭く
君が作った制約は呪縛へ
厳しすぎて逃げられてしまった
覚えているかい、実際は?

ホントもウソも表裏一体
ダメだって、騙したって
自由は宙空を泳ぐよ

本当に手に入れたいものを探るけど
君の欲望は無限で何ひとつ見つからない
君ひとり手に入れようともがくけど
この掌は小さくて載らないで
こぼれ落ちてしまいそうな契り

憎しみも愛しさも表裏一体
愛しすぎて、結局は罪深く
真実は天空を駆けるよ

本当に信じられるものを求めるけど
君の理想は高すぎて何ひとつ見つからない
君ひとり抱きしめたいと願うけど
この心は臆病で不安で
はち切れてしまいそうな想い

自由という名の未来

2017-07-08 15:43:46 | 
金色の鍍金が剥がれるよ
僕は僕を守りきれなかった、力不足
ほんの些細な言葉が
人の心を八裂きにする、君のことさ
無関心は罪だね
たまには気にかけて
お互いの感情がすれ違っていくよ
骨の髄まで君のことを思うから
心配も同情も愛情に同居してしまう
抱き寄せた君のことしか見ていない
それでいいのだと証明して
不安で憂鬱な昏倒しそうな夏の日

褐色の夕空が美しく見えない
そんな日があってもおかしくない
僕は一縷の望みを短冊に託して
変化のない毎日に辟易してしまう
仕方ない、期待などしていないから
お互いに強さも弱さもあるけど
二人で乗り切って自由を手に入れたい
偶然のあの出会いから今日に至るまで
僕達はいつの間にか永遠を夢見てるよ
苦しみは当然のようにあるけど
決して負けないで、抗って
自由という名の未来に漕ぎ着けたい
近づいた運命の終止符を打たれても
決して諦めないで、戦って
これ以上ない散り様を見せつけて

人生は金縛り

2017-07-08 15:06:09 | 
この世界のすべてが嘘なら
投げ出したい綻びがある、本当に
僕は単細胞だけれど
忍耐だけは人一倍だと思う
愛する人は元気ですか
まだ僕を愛していますか
僕の人生は君とともにしかつくれない
愛していますか
生きていますか
ただそれだけで僕達は自由なのに
不穏な影がそれを邪魔する
苦しまず、運命を呪うほど
あなたの人生はくすんで
これ以上ないくらいに発散しようよ
望みを聞かせて

大空に向けて飛ばした風船が
音もなく弾けた、内緒だけど

心を鎮めて

2017-07-08 00:08:01 | 
書くことで癒されるなら
こんな嬉しいことはない

僕が本気を見せたとき
打ち上げ花火が炸裂する

すべてにおいて残念な君は
僕の前から姿を消すがいい

西から東から柔らかな風がそよぐ
君はとても心地よさそうに
光の粒子を身体一面に浴びる

光沢を身に纏った君は
朝日と夕日のどちらを選ぶだろう

僕は君を心から誇りに思い
心から疎ましく思う

許す気持ちと許さない気持ち
この二つが同居したとき
僕は心を鎮め、詩を綴る