巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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君達のためにできること

2017-07-23 21:47:00 | 
僕を待つ君達のためにできること

君達の未来が無限大だなんて
そんな無責任なことは言わない
掌で握れるほどに小さな僕達の人生
僕は掌を広げ、もみじ柄の影をつくる
葉脈が絡まるように手のシワが広がる

僕達は知らず識らずのうちに
年齢を重ね、オトナになる

星座を追い続けるジプシーのよう
僕達はまだ何も見つけていない
ただ歌い続けなければならない
その歌が世界の善意を呼び起こす

この星の永遠が偽りだったとき
君と僕の関係性は皆無なのだろうか
大切なのは未来よりも今この瞬間
僕達は往々にして先に想いを馳せる

今、僕達は赤い涙を流しながら
この星を見守る黄金の月を愛でる
僕達の歌は届かないかもしれない
星が乱れたら、僕が軌道を修正する

僕達は知らず識らずのうちに
愛し合っているかもしれない

それがきっと
僕を待つ君達のためにできること

祈りは希望、憧れは夢

2017-07-23 18:53:04 | 
瞬間的に破滅を感じても
詳らかにしないでもらいたい
か細い蜘蛛の糸のように
もしかしたら繋がってるかもしれない
微かな可能性を僕も信じてみたいんだ

糸を手繰る人、僕は拒まない

祈りは希望、憧れは夢

ああ、未来が駆け抜ける
この時間軸に、君が君でいられること
探して、今は本当に世界が求めるもの
許して、今は裏切りも不義理も覚悟してる

弛まぬ積み重ねた努力が実を結ぶように
願い続けること、君はまったく厭わない
君が涙した訳は後悔でも諦観でもなく
自分で自分を追い込んで背負った罪

本当は僕ら、もっとうまくやれる?
不器用な人間達がバカを見るこの世なら
この僕が絶対評価で世界を罰しよう
神の裁きなら公平性はきっと保てるよね

誰かが神の裁定に異を唱えた
罪人でなく、ただ路傍の石のような老人
裁かれるよりも、自分で自分を律したい
僕らの劣等感は他者に認められても消えない

優越と劣等の狭間
僕らはおそらく中庸を目指して
君のむせび泣く背中に優しく掌を遣るんだ
あちこちに溢れる美しい心は自らを律する

探して、今は本当に世界に必要なもの
許して、今は君達の自律性を信じよう

祈りは希望、憧れは夢

祈りは希望、憧れは夢

幾千年の蜃気楼

2017-07-23 17:41:31 | 
道行く誰かに視線を合わせて
今日という一日を分かち合いたい
君が見た夢、僕が見たのは蜃気楼
危うくすれ違う一歩手前

ああ、大嫌いな人混みすら
不快感ゼロで堪らない
こんな浮かれ気分
愛した君にも話せない

誰かと譲り合うような
決め切れない半端な感情だね
隠すように溜め息で包んで
お飾りの自分を殺したい

率直に、実直に、真っ直ぐに
いられればそれが素敵だよね
人は誰も等身大以上の自分を求める
君はそのままを貫けばいい、僕が保証するよ

君がこの夏に拾った夢のカケラが
幾千年の間、変わらずにあること
海辺で拾った珊瑚状の夢のカケラ
色も形もあの日のまま生きてるよ

いつまでも、この生命が続く限り

丁寧に人を愛せば

2017-07-23 14:33:45 | 
不思議な魔力を秘めた君は自由
その瞬間を捉えた夢を見定める

人生はメリーゴーランド
片道切符じゃないんだ
出会い頭のホームラン
ただのラッキーとしても
平静を装って助っ人気取り

なぜ心は鎮まるの
過ぎ去った未来は
脆すぎて失われゆくもの
空から雨がパラついてきてる

丁寧に人を愛せば
臆病風が僕の身体を押し戻す
乱暴に押し倒して
満たされるのは己の劣情くらい

昼と夜が同居するこの世界で
僕はいつどこで眠ればいいの
強がって生きてきた分だけ
周りに聞きづらくて困るね

本当はただの人見知り
ビッグマウスは単なる虚言癖
目の前に洋々と広がる世界
足を踏み入れる勇気がない

魅力溢れる君、僕とは不釣合い
この瞬間を捉えて僕は心を見定める

君と僕のためのプロデュース

2017-07-23 09:26:58 | 
今日を成功と言えるときが
いつかこの先にあるのならば
たとえ苦しいときが来ても
乗り越えられると思うんだ

近過ぎるような、遠いこの距離感
今日一日でどこまで近付けたかな?
君のことは今日まで何も知らず
この出逢いは奇跡とかじゃなく
必然だったと思いたいよね

愛とか恋とか、そんな平板な
言葉に逃げない自分でありたいね
オトナの関係、怪しげじゃなくて
ちゃんと自立していたいのさ

君と僕のためのプロデュース
心に残る印象が少しでもあるといいね

たくさんの言葉と思いが
いろんな運命を手繰っては立ち止まり
この先、僕達はどこへ転がっていくのかな

ボロボロの身体、引きずって
まだわからない明日のことはさておいて
長い時を共有した今日を信じてみたいんだ
もしかしたらこの未来を夢見ていたのかな

少しだけ思いを託してみたいんだ
このあまりにも広い大宇宙
僕達はちっぽけな存在だけど
ささやかな夢を見せてほしい

初夏の陽射しが暑かった昨日
季節はずれの風が冷たい今日

僕はこの季節に思いを託してみよう