巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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星の欠片に夢を託して

2017-07-17 23:24:32 | 
軌道上に乗った衛星は緩やかな動き
螺旋階段を下り降りるように
僕が産まれた星に不時着する
この惑星の休憩所まで案内するよ
宇宙船は燃料を補給し
僕達は水分を補給する
長旅の疲れを癒す暇などないね
天空の消え行く星々に目印を付けよう
その後を追うように消えた点と点を線で繋ぐ
いつも遠過ぎて見上げるだけの天体ショー
だけど今、僕は君と夢を叶えようとしている
この地上で僕の帰りを待ち続けた君は
もう誰も、何も信じないかもしれない
そんな君の頑なな心を解くために
僕が持ち帰った星の欠片を捧げよう
掌の上の光り輝く小さな塊は
君の心を柔らかく包み込む
僕が不在のときはその中に
僕の分身を閉じ込めておくから

僕の出立はもうすぐだけど
君を連れていく日が訪れるまで
星の欠片を見守りにして

星の数だけ命がある

2017-07-17 18:41:49 | 
威風堂々なんて
空回りしてるんじゃない
度胸が全然足りやしない
僕は自信家じゃないから
絡まった糸を順に解いて
少しずつ解決に向かう

星の数だけ命がある
一度消えてしまった星も
君の願いを届ける時は
面を合わせてメンチ切ろう
嫌な奴ほどやっつけたくなるね
凄い奴ほど顔を背けたくなるよ
一斉の矛盾がない

言質を取るんだ
君なんて最低のモラル
そうさ、まずは挨拶に来いよ
綿密に対策してるんだ
ターゲットは君なんだ
データは丸裸
対決=勝利のときは近い

激しい首位攻防
僕は追われる立場
敵は今まさに目前に迫っている
急いで態勢を立て直すんだ
大袈裟に振る舞っていいさ
絶対に負けない自信がある

解決したいんだ
僕だって人間さ
24時間戦っていられない
いがみ合ったって
生産性のない時間
何も産み出さない
僕は「戦闘反対」の旗を掲げる

星の数だけ命がある
それを守るんだ
そうさ、僕達は生きてるんだから

僕と君だけの隠れ家を未来につくろう

2017-07-17 15:06:59 | 
時を超えて、夢を探して
僕達だけの隠れ家を未来につくろう
もう一度二人やり直すために
邪魔立てするものがあるのなら
君のその涙で食い止めよう

熱い珈琲を淹れたように香り立つ瞬間
僕は空気を抱きしめて空虚に俯く
長い人生が流れ、すべてが終わるとき
君は何を見上げ、飛び立とうとするのか

君の存在を疎ましく感じたとき
今まで育んだすべての未来が終わる
もしも後悔することがあるのなら
まだ二人が熱い今のうちに挑戦しよう

世の人は誰も残念な人生と言う
僕は小心者だから、君といられない
無理やりにつくった上っ面の笑顔は
いつも心の奥でビリビリに剥がされる

誰の為でもない未来に僕は片足をかけている
僕の脚力は未来志向だから失う前より強い
この先の人生なんて誰も知らないから
目の前の今日を乗り切れれば最高

街中がセレブレーション

2017-07-17 00:54:05 | 
心なしか贅沢なフィーリング
無駄に持て余してる体力と気力
何が訪れようとビクともしない
焦らない、怖れない、怯えない
君の「座右の銘」を聞かせてくれ

絶好のシチュエーション
実は僕らの自作自演だけど
もし君が振り向いてくれたら
それはそれで許されたい

このチャンスをモノにして
神様に眠くなる魔法をかけて
君の毎日の退屈を取り除きたい
あらゆるフィクションで飾り付け

夏の暑さなんて、いつの日か凌いで
気付けば田圃の稲穂が黄金色に染まる
理想的な未来は「時」が案内してくれる
フラフラでもいい、前に踏み出そう

僕らが火を点けたフィーバー
街に熱気を補充して繰り出せ
僕らからのセレブレーション
お似合いの二人を祝福するよ