今週のことである。
中年になった白雪姫は
何様王子とツンデレ姫の
ために、フライパンで夕食を
つくっていた。
ピンポ~ン!
と誰かがきた音がした。
ツンデレ姫が、台所にきたので
「誰!?」と火加減を見ながら、白雪姫は
眉間にシワを寄せて聞いた。
姫はいった。
「林檎売り」
「えっ!?」
絶句であった・・・・・。
玄関が見える窓から、外をのぞくと、
暗闇に、農家のおじさん風の男性がたっていた。
「りんご、売りにきたんども・・・・。」
「はいぃぃぃ~!?」
普通なら、用心深い白雪姫は
そく、断るのである。
しかし、生の津軽弁をきくのは
初めてだった。
そのほっこりした音感が心地良く、
そく、断るのは、もったいなかった。
それにしても、どうして、この町、この家に
忽然として、津軽弁の林檎売りのおじさんが
たっているのか!?
そういう疑惑に興味津々になってしまった。
農家の作ったものを直接、食べるのは
とても美味しい。
最近、そんな生活をしているものだから、
もし、その林檎が、本当に、津軽のいい林檎だったら、
食べてみたい。
でも、このおじさんが、詐欺だったら、いやだ。
そんな葛藤をしながら、いろいろと聞いたり、
やんわり、断ったつもりだった。
津軽から、わざわざ、こんなところまで、売りにきたんだったら、
きつい言葉で、断るのも、なんだしな・・・。
背後で、王子と姫がイライラし始めた。
空気を察して、おじさん、かえってくれないかな?
「あのぉ~。
訪問販売は、お断りしているんです。
そこに、はってあるでしょ。」
「ああ、これだべ。
こんなの、み~んな、はってあんだよ。」
うひゃ、参った・・・・・・。
とにかく、苦戦しつつ、断った。
そのあと、姫に、怒られた。
「買わないのなら、なんで、もっと、さっさと断らないのよ!」
「もしかしたら、いい林檎かな?とおもって」
「だって、農薬とか、塗ってあったら、どうするの!?」
「え~!! おかあさんなんて、狙っても仕方ないし・・。
でも、そうか・・。
そんなことまで、考えなかったわ」
ただただ、津軽弁が、珍しかった。
その話をママ友にしたら、
「ああ、林檎売りね。
来た!来た!」
「えっ~!いつ?」
「去年かな?」
「なんで、いってくれないの~!」
「だって、高そうだから、すぐ、ことわったもん」
そうか。
普通は、そうなんだ・・・。
もう1人の友達には、姫と同じことをいわれた。
「買わないんだったら、さっさと断りなさい!」
生の津軽弁は、暖かかった。
上野にいっても、近頃は、きっと、聞けないと思う。
やはり、中年の白雪姫は、変かな?
それとも、人をすぐに信用せず、食べなかっただけ、
少しは、お利口さんになったのだろうか?
中年になった白雪姫は
何様王子とツンデレ姫の
ために、フライパンで夕食を
つくっていた。
ピンポ~ン!
と誰かがきた音がした。
ツンデレ姫が、台所にきたので
「誰!?」と火加減を見ながら、白雪姫は
眉間にシワを寄せて聞いた。
姫はいった。
「林檎売り」
「えっ!?」
絶句であった・・・・・。
玄関が見える窓から、外をのぞくと、
暗闇に、農家のおじさん風の男性がたっていた。
「りんご、売りにきたんども・・・・。」
「はいぃぃぃ~!?」
普通なら、用心深い白雪姫は
そく、断るのである。
しかし、生の津軽弁をきくのは
初めてだった。
そのほっこりした音感が心地良く、
そく、断るのは、もったいなかった。
それにしても、どうして、この町、この家に
忽然として、津軽弁の林檎売りのおじさんが
たっているのか!?
そういう疑惑に興味津々になってしまった。
農家の作ったものを直接、食べるのは
とても美味しい。
最近、そんな生活をしているものだから、
もし、その林檎が、本当に、津軽のいい林檎だったら、
食べてみたい。
でも、このおじさんが、詐欺だったら、いやだ。
そんな葛藤をしながら、いろいろと聞いたり、
やんわり、断ったつもりだった。
津軽から、わざわざ、こんなところまで、売りにきたんだったら、
きつい言葉で、断るのも、なんだしな・・・。
背後で、王子と姫がイライラし始めた。
空気を察して、おじさん、かえってくれないかな?
「あのぉ~。
訪問販売は、お断りしているんです。
そこに、はってあるでしょ。」
「ああ、これだべ。
こんなの、み~んな、はってあんだよ。」
うひゃ、参った・・・・・・。
とにかく、苦戦しつつ、断った。
そのあと、姫に、怒られた。
「買わないのなら、なんで、もっと、さっさと断らないのよ!」
「もしかしたら、いい林檎かな?とおもって」
「だって、農薬とか、塗ってあったら、どうするの!?」
「え~!! おかあさんなんて、狙っても仕方ないし・・。
でも、そうか・・。
そんなことまで、考えなかったわ」
ただただ、津軽弁が、珍しかった。
その話をママ友にしたら、
「ああ、林檎売りね。
来た!来た!」
「えっ~!いつ?」
「去年かな?」
「なんで、いってくれないの~!」
「だって、高そうだから、すぐ、ことわったもん」
そうか。
普通は、そうなんだ・・・。
もう1人の友達には、姫と同じことをいわれた。
「買わないんだったら、さっさと断りなさい!」
生の津軽弁は、暖かかった。
上野にいっても、近頃は、きっと、聞けないと思う。
やはり、中年の白雪姫は、変かな?
それとも、人をすぐに信用せず、食べなかっただけ、
少しは、お利口さんになったのだろうか?