東京大学と京都大学が、2016年度から推薦やAOなどを取り入れる入試改革を相次いで発表しました。
国立大学では既に82校中76校が推薦入学を、47校がAO入試を導入しています。
東京大学の「推薦入試」は、これまで後期日程に充てていた100人を振り替えて、書類と面接、大学入試センター試験の総合判定によって、前期日程が始まる前に合格者を発表しようというものです。
指定校推薦ではありませんし、受験チャンスが2回あることに変わりはないとも考えられます。
出願資格は「特定の学問分野に対する強い関心」を持つ者とされ、入学後は大学院の授業も受けられるようにするといいます。
【各学部の募集人員】
・法学部、経済学部、文学部、理学部、農学部・・・10人程度
・教育学部、教養学部、薬学部、医学部(医学科3人、健康総合学科2人)・・・5人程度
・工学部・・・30人程度
【推薦要件】
・浪人も含めて各校男女各1人
【選抜方法】
・第1次選考・・・出願書類の内容(調査書、志願理由書、学校長の推薦書、学習状況調査書、各学部が求める書類)→合格者のみ第2次選考に進む
・第2次選考・・・面接等(個別面接、グループディスカッション、プレゼンテーション、外国語の面接、コミュニケーション能力等、学部ごとに設定)
・大学入試センター試験(8割以上の得点を目安とする)
これらを総合的に評価した上で、最終合格者を決定する。
※各学部が求める書類には、語学力の証明書や数学・科学オリンピックの成績や国際的なコンクールの成績等があり、かなり難易度が高くなります。
京都大学の「特色入試」は、高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、学ぶ力や個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力と志を総合的に評価して選抜します。
【各学部の募集人員】
・総合人間学部・・・5人
・文学部・・・10人
・教育学部・・・6人
・法学部・・・20人
・経済学部・・・25人
・理学部・・・若干名
・医学部/医学科・・・5人以内
・医学部/人間健康科学科/看護・・・10人以内/理学・・・5人以内/作業・・・3人以内
・薬学部・・・若干名
・工学部・・・各学科若干名
・農学部・・・3人
【推薦要件】
・調査書の成績概評がA評価や全教科の成績が学年の上位5%以内など、全体評定平均値を定める。
【選抜方法】
①高校が作成する調査書・学業活動報告書(仮称)・在学中の活動歴と、志願者が作成する「まなびの設計書」に基づく書類審査
②面接や筆記検査(センター試験や指定学科の成績等)、口頭試問、論文
これらを総合評価をするもので、②の組み合わせ方によって「学力AO入試型」「後期日程型」「推薦入試型」がある。
これらが単なる「入試方法の改善」ではないことは、世界を視野に置いている点が明らかです。
東大・京大といえば、国内では多くの受験生がうらやむトップクラスの大学です。
しかし世界的に権威のある「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」誌(英国)の2012-13年の大学ランキングで東大は27位、京大は54位にすぎません。
いま世界トップクラスの大学では、研究面のみならず教育面でも優秀な人材の獲得競争が過熱しています。
東大のランキングが低いのも、留学生数や外国人教員数、英語による授業など、国際化指標が極端に低いためです。
中央教育審議会が昨年8月の答申で学士課程教育(学部教育)の「質的転換」を打ち出したのも、“国際標準”に耐え得る教育を行わなければグローバル化時代に対応できない、という危機意識によるものです。
これからの大学教育は、トップクラスの大学を中心に大きく変わっていきます。
それに伴って大学入試も、大胆な改革が避けられません。
単なる「試験対策」で進学実績を上げようとしても太刀打ちできなくなるかもしれませんし、何よりペーパーテストをパスできたとしても、大きく変わる大学教育についていけるとは限りません。
高校側にも、高大接続の観点からの「教育力」がいっそう問われることになります。
日本人が今後どう世界に貢献できるかが、国際的に求められているということですね。
そんなトップレベルの話は関係ないと思うかもしれませんが、日本はそんな人財を求めていることを知っておいてくださいね!!ヽ(^。^)ノ
☆ドラゴン
国立大学では既に82校中76校が推薦入学を、47校がAO入試を導入しています。
東京大学の「推薦入試」は、これまで後期日程に充てていた100人を振り替えて、書類と面接、大学入試センター試験の総合判定によって、前期日程が始まる前に合格者を発表しようというものです。
指定校推薦ではありませんし、受験チャンスが2回あることに変わりはないとも考えられます。
出願資格は「特定の学問分野に対する強い関心」を持つ者とされ、入学後は大学院の授業も受けられるようにするといいます。
【各学部の募集人員】
・法学部、経済学部、文学部、理学部、農学部・・・10人程度
・教育学部、教養学部、薬学部、医学部(医学科3人、健康総合学科2人)・・・5人程度
・工学部・・・30人程度
【推薦要件】
・浪人も含めて各校男女各1人
【選抜方法】
・第1次選考・・・出願書類の内容(調査書、志願理由書、学校長の推薦書、学習状況調査書、各学部が求める書類)→合格者のみ第2次選考に進む
・第2次選考・・・面接等(個別面接、グループディスカッション、プレゼンテーション、外国語の面接、コミュニケーション能力等、学部ごとに設定)
・大学入試センター試験(8割以上の得点を目安とする)
これらを総合的に評価した上で、最終合格者を決定する。
※各学部が求める書類には、語学力の証明書や数学・科学オリンピックの成績や国際的なコンクールの成績等があり、かなり難易度が高くなります。
京都大学の「特色入試」は、高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、学ぶ力や個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力と志を総合的に評価して選抜します。
【各学部の募集人員】
・総合人間学部・・・5人
・文学部・・・10人
・教育学部・・・6人
・法学部・・・20人
・経済学部・・・25人
・理学部・・・若干名
・医学部/医学科・・・5人以内
・医学部/人間健康科学科/看護・・・10人以内/理学・・・5人以内/作業・・・3人以内
・薬学部・・・若干名
・工学部・・・各学科若干名
・農学部・・・3人
【推薦要件】
・調査書の成績概評がA評価や全教科の成績が学年の上位5%以内など、全体評定平均値を定める。
【選抜方法】
①高校が作成する調査書・学業活動報告書(仮称)・在学中の活動歴と、志願者が作成する「まなびの設計書」に基づく書類審査
②面接や筆記検査(センター試験や指定学科の成績等)、口頭試問、論文
これらを総合評価をするもので、②の組み合わせ方によって「学力AO入試型」「後期日程型」「推薦入試型」がある。
これらが単なる「入試方法の改善」ではないことは、世界を視野に置いている点が明らかです。
東大・京大といえば、国内では多くの受験生がうらやむトップクラスの大学です。
しかし世界的に権威のある「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」誌(英国)の2012-13年の大学ランキングで東大は27位、京大は54位にすぎません。
いま世界トップクラスの大学では、研究面のみならず教育面でも優秀な人材の獲得競争が過熱しています。
東大のランキングが低いのも、留学生数や外国人教員数、英語による授業など、国際化指標が極端に低いためです。
中央教育審議会が昨年8月の答申で学士課程教育(学部教育)の「質的転換」を打ち出したのも、“国際標準”に耐え得る教育を行わなければグローバル化時代に対応できない、という危機意識によるものです。
これからの大学教育は、トップクラスの大学を中心に大きく変わっていきます。
それに伴って大学入試も、大胆な改革が避けられません。
単なる「試験対策」で進学実績を上げようとしても太刀打ちできなくなるかもしれませんし、何よりペーパーテストをパスできたとしても、大きく変わる大学教育についていけるとは限りません。
高校側にも、高大接続の観点からの「教育力」がいっそう問われることになります。
日本人が今後どう世界に貢献できるかが、国際的に求められているということですね。
そんなトップレベルの話は関係ないと思うかもしれませんが、日本はそんな人財を求めていることを知っておいてくださいね!!ヽ(^。^)ノ
☆ドラゴン