徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

バンクーバーの朝日

2015-01-24 16:32:26 | 日記
年末年始の映画で特に感動したのが『バンクーバーの朝日』でした。

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1900年代初頭、多くの日本人が新天地を夢見てカナダへ渡りました。

しかし現実は、過酷な肉体労働や貧困、云われのない差別…という厳しい環境でした。


そんな中、日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が生まれます。

しかし、体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位でした。


ある年、キャプテンに任命されたレジー(妻夫木聡)は、偶然ボールがバットに当たって出塁できたことをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いつきます。

その大胆な戦法は「頭脳野球」「サムライ野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらします。

また、その独特なプレースタイルに白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていきます。


そんな時に、真珠湾攻撃のニュースが流れ、日系人は敵国人として収容所送りになるのでした。

1914年~41年、戦前のカナダで活躍した日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」の実話をもとに描いた作品です。

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この映画を観て、戦争というものは世界の隅々にまで影響を与えるものだということ。

新天地を求めて移民した方々の苦労や悲しみ、つらさを感じ取ることができました。


しかし、収容所送りになってバラバラになったメンバーは、そこそこで野球好きなカナダ人と一緒に試合をして親交を深めたそうです。

野球に限らずスポーツや文化は政治や国境を超え、友情を育むことができる素晴らしいものだと感じました。


そして、2003年に「バンクーバー朝日」はカナダ野球殿堂入りを果たすことになります。

カナダの人々の心に生き残っていたのですね。

しかし、残念ながらその時に生きていらっしゃったのは、たった一人の選手だったそうです。


日本人はどんな苦境にあっても、強く、逞しく、誠実に、一生懸命に生きる、素晴らしい国民であることをこの映画から感じ取ることができました。

そんな先人たちに恥ずかしくない生き方をしたいですね!(^O^)


☆ドラゴン