徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

グレート デイズ

2014-10-11 20:04:17 | 日記
フランス映画『グレート デイズ~夢に挑んだ父と子~』を観ました。

車イスの生活を送る子ども・ジュリアンと失業中の父親、そして、それを見守る母親という3人の家族の挑戦の物語です。


息子・ジュリアンは、体が不自由ながらも、気持ちは前向きで自分から行動を起こそうとする少年です。

自分の不遇を恨まずに自ら、トライアスロンの最高峰「アイアンマンレース」に出たいと決めてしまい、父を驚かせます。


これは自分よりも父親のことを心配しての行動です。

あるいは、父親と気持ちを通じ合わせようとする思いの表れでした。


しかも、自分が一緒にレースに参加するということは、かなり過酷な試練が待っています。

それでも父親と一緒に成し遂げたい。


父親は、自分が置かれている窮地を情けなく思ったり、絶望的な気持ちになったりしている時に、息子から「アイアンマンレース」の参加を告げられ驚きます。

若い頃に自分もレースに参加していたとはいえ、年齢も重ねて体力の自信もなく、しかも息子と二人で参加するのはかなり難しいと考えます。


しかし、息子の熱意に負けて参加を決意して、厳しいトレーニングを自分に課し、二人でのトレーニングで親子を越えて、一種の相棒のような感覚を持ち始めます。


レースの本番の日、幾多の困難が起きてジュリアンも「一人でゴールして」と言いますが、父親は「必ず二人でゴールする。」と断言します。

息子がそれを願っていることが分かっていたからです。


だから「二人で」ゴールしたいのだ。

自分が息子と一緒にやれることはそうはありません。

そんな人生に一度きりのレースなんだと父親は感じたのだと思います。


そして、二人を見守る母親にも大きな変化があります。

自信を無くして息子からも逃げている夫に対する思い、不自由な体ながら明るく生きていこうとする息子、間にいる母親はとてもつらい思いをしていました。


しかし二人で過酷なレースに出場すると聞き、一度は反対しますが、その熱意と真剣さに負けて応援します。


そして、今まで子ども扱いしてきた息子にこう言います。

「もうボクちゃんと呼ぶのをやめる。」


この言葉に、母親が子どもから自立していこうとする強さを感じました。

親が子どもから自立することが、子どもが自立を始めるスタートであることを、この母親は気づきます。


夫と息子を支えていく姿に母親としての強さを感じました。


そして、レースの結末は・・・?


この映画全体を通して、勇気を出してチャレンジすることの大切さ、努力することの尊さ、諦めないことの強さを学ばせてもらいました。

高校生の皆さんも、ぜひご家族で観られてはいかがでしょうか?ヽ(^。^)ノ


※未公開の地域もありますので、ご了承ください。



☆ドラゴン