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速報:平成24年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要-2.その他整備が二桁のマイナス!

2013年01月22日 | 業界動向


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、速報:平成24年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要-2.その他整備が二桁のマイナス!、です。

作業別売上では、全ての作業が前年比マイナスとなった。
中でも「その他整備」の落ち込みが大きい。

業態合計で前年比マイナス10.7%と、二桁の落ち込みだ。
クルマの品質、道路の品質などが向上し、故障発生率が少なくなったこともあるが、
私は、OBDの影響ではないかと、勘ぐっている。

その根拠にしているのが、専業工場の落ち込みがビックリするほど落ちている。
前年比で▲15.9%。丸めると16%も落ちている。

兼業工場は▲5.3%、ディーラーは▲8.6%、自家工場▲8.3%となっている。
専業工場の落ち込みは、兼業工場の3倍、ディーラーの約2倍になる。

これは、スキャンツールの普及と関連しているのではないだろうか。
データがあるわけではないが、専業工場はディーラーや兼業工場などから比べて、
スキャンツールの普及が遅れているように感じている。

この差を説明するには、他の要因では違和感が大きい。
スキャンツールの普及と関連付けた方が、納得感が大きい。

今さらではあるが故障の有無や、トラブルシューティングにはスキャンツールが不可欠だ。
これながいと、故障が有るのか、ないのかさえも分からない。

ご承知の通り、エンジンやミッションなどはマイコンで制御されている。
そこかに不具合があれば、チェックランプが点灯して、知らせてくれるが
チェックランプが点灯しない程度の不具合だと、マイコンが補正をしてしまって、
故障の知覚が出来ない。

ゆえに、カーオーナーが不具合を訴えてこないし、整備工場もスキャンツールで
測定しない限り不具合が知覚できない。

こうしたことによって、本来調整などが必要な場合であって、修理しないで済ませて
いるので、その他整備が大きく落ち込んだだと、勝手に思い込んでいる。

事故整備の落ち込みは、多少のヘコミや擦り傷程度では、修理をしなくなっていることと、
低年式車では、事故が起きると全損となるケースが多くなるなど、修理需要が減っていると思われる。

点検については、懐事情が厳しくなって、節約ムードで受けないオーナーが
増えたことではないだろうか。

今後は、隠れた需要である「その他整備」の掘り起こしとなる、
提案整備の積極化が求められるところだ。


By 株式会社ティオ


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