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速報:平成24年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要-1.3年ぶりにマイナス成長!

2013年01月21日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、速報:平成24年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要-1.3年ぶりにマイナス成長!、です。

先日、日整連より「平成24年度 自動車分解整備業実態調査権の概要」が公表された。
過去2年が前年対比プラス成長していて、平成24年度もプラス成長かと蓋を開けたところ、
残念ながらマイナス成長であった。

そのマイナス幅は結構大きく▲5.4%となった。金額では5兆2,982億円となり、前年よりも▲3,039億円
の落ち込みだ。

需要元である保有台数はわずかだが増えて79,113千台(平成24年3月末)となり、前年比で+0.6%、
台数で+452千台であった。

この結果、単純台当たり整備売上高は、66.9千円となり、平成7年実績96.5千円
と比べると29.6千円
も下落している。どうだろうか、小型乗用車の車検整備金額に匹敵する額が、減少した勘定だ。

こうした現状によって、整備工場数は前年よりも7工場減少し、91,867工場となった。
工場減少は、瞬間風速の現象と思われるが、何やら不吉な予感がする。

業態別整備売上高は、以下の通りとなった。(単位:億円 カッコ内は前年比)
             H22年    H23年   H24年
 ・モータース店   26,305      27,095     25,709(94.9%)
  ・専業工場       19,996      21,146     19,515(92.3%)
  ・兼業工場         6,309       5,949       6,194(104.1%)
 ・ディーラー        26,311      26,637     25,089(94.2%)
 ・自家工場          2,253        2,289       2,184(95.4%)


専業工場は、マイナス幅が大きく、落ち込み額の53%を占めている。
唯一プラスだったのは「兼業工場だ」だ。

このことから、兼業工場がプラスになったのは工場数増加が、大きな要因として挙げられる。
因みに、兼業工場数は前年比+101.2%であった。

概要では、3年ぶりに減少に転じた原因として、
 ・デフレや東日本大震災による景気の冷え込み
 ・軽自動車などのコンパクトカーの増加
を上げている。

景気の浮揚は、アベノミクスによって、期待できる部分もあるが、
コンパクトカーへのシフトは、高齢化の進展とともにこの先も当分は続いていくものと思われる。

さらにマイナス要因として、保有台数そのものが減少していくだろうし、目の前には消費税の増税、
あるいは円安による燃料費の高騰などがあり、この先の整備需要の回復は中々期待しにくい
状況にあると推測する。

こうしたことから、従来の経営スタイルを踏襲しているならば、かなり厳しい経営を強いららえることは
間違いないところだ。

早急な経営の革新が求められるところである。


By 株式会社ティオ


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