おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業稼働率を改善するー3.不稼働を掴むことが改善のスタート、です。
稼働率を把握するということは、知るということではなく、改善するために把握する。
だから、時間稼働率の計算式さえ分かっているだけでは、改善には繋がりにくい。
具体的に改善するには、何が必要かと言えば、稼働の反対の「不稼働」を掴むことだ。
時間稼働率の求め方を、詳細にすると「(実働労働時間ー不稼働時間)÷実労働時間×100」となる。
不稼働の時間の中身を把握することが、改善になるのだ。
不稼働とは、「間接作業時間」と言われるものである。
大きくは、二つある。
一つは「作業待ち時間」、もう一つが「付帯作業時間(付随的な作業)」だ。
作業待ちには、
・入庫待ち:作業するクルマが無い状態
・指示待ち:フロントからの作業指示を待っている状態
・部品待ち:発注した部品・材料などを待っている状態
・加工待ち:外注仕上がりを待っている状態
がある。
多くは、指示待ちを除いて他の車両の作業に入るので、メカニック単位での
作業待ちは、基本的には発生していないのではないかと思う。
とはいえ、短い時間だが時々、というか結構な頻度で発生している。
短い時間で、ありがちな理由なので、気に留めていないことが多い。
したがって、この作業待ちにも改善するべきである。
作業待ちよりも付帯作業時間が、稼働率を下げる大きな原因である。
仕事ではあるが、直接作業時間にはカウントできない時間だ。
朝から見ていくと、
・朝礼
・会議、教育訓練
・機械工具点検・清掃
・工場内外の清掃
・顧客対応サービス
・納車引取
などだ。
以上のような不稼働にカウントされる項目と時間を把握し、
それらを減らすための対策を講じることが、稼働率向上には必要なことである。
したがって、稼働率の把握とともに、不稼働の中身についても集計し、
具体的な対策を行うことだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
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