自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

整備品質を左右する工程管理ー3.工程管理のツール

2011年08月26日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備品質を左右する工程管理ー3.工程管理のツール、です。

工程管理を行うには「ツール」が必要だ。
ツールは大きくは「工程管理ボード」と「入庫予約管理ボード」の二つ必要となる。

先ず、工程管理ボードの仕様は、白板大のサイズが欲しい。
台帳や小さな白板では、迫力がないし、よく見えない。

なるべく大きなサイズの白板がいい。
この白板の縦軸に「メカニック名」「外注先名」などの作業者名を枠取りする。

横軸には「一日の労働時間」に残業の時間2~3時間を加えて労働時間をできれば30分刻みで
枠取りをする。その右横に作業中断枠と、納車待ち枠、その下に部品引き当て管理枠を設ける。

独自に作ったボードを見ることがあるが、縦軸に「お客様名」にしてある仕様がある。
これは、基本的に間違いだ。工程管理ボードは、生産管理ボードでもある。生産で何が軸に
なるかと言えば、生産する「メカニック」の数である。

メカニックの数以上には生産(作業)が出来ない。また、作業指示をしコントロールするのは、
メカニックが対象になる。こうしたことから、縦軸は、メカニックであり外注先でなければならない。

次に、入庫予約管理ボードは、縦軸に作業名(車検、点検、一般整備、BPなど)を取る。
横軸は日にちとなるので
31日分の枠を作る。

スペースのこともあるが、できれば「代車管理」の枠を縦軸にとるように設計することを
お勧めする。

後は、工程カードを枠の大きさに合わせてサイズを調整して作る。この時にカードの色で
作業別を分けるといい。例えば、車検は赤カード、点検が黄色カードなどとする。

工程カードをそれぞれのボードにマグネットを使って貼り付けるのだが、このマグネットの色も
複数用意して、お客さまの識別に使うといい。

例えば、赤は管理客、白は新規客、黒は納車整備、黄色はクレーム作業などとすれば、
誰が見ても、作業や顧客の識別ができる。

カードの項目は、お客様名、登録番号、入庫日、出庫日、受付担当者、作業者名、
主な作業名、主な依頼事項など必要最小限の情報が書けるようにうまくレイアウトすること。

この他に「状況マグネット」があると便利だ。
休日、研修、会議、出張整備などをメカニック名に貼り付けておく。

また、部品待ち、洗車待ち、協定待ち、営業指示待ちなどを工程カードに貼り付けておくことで、
作業が止まっている理由などが分かる。

こうした状況マグネットは、ボードを使っていくうちに必要なモノが出てくるので、よく話し合って
必要なマグネットを増やしていくとよい。


株式会社ティオ
お問い合わせ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 整備品質を左右する工程管理... | トップ | マンホールの蓋、その47(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

営業・フロント全般」カテゴリの最新記事