自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

車検を短時間で行う工夫-2.工具を最小限にする

2011年11月22日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検を短時間で行う工夫ー2.工具を最小限にする、です。

メカニックは工具を沢山持ちたがる。
このこと自体は、悪いことではない。

必要に迫らてて、一つ足し、二つ足しした結果が、沢山の工具を持つことなったのは、
作業を少しでも早く、楽に行おうとした工夫の結果だからだ。

ただし、中にはめったに使わないものもある。
むしろその手の工具の方が多いはずだ。

であれば、工具を毎日使うモノ、時々に使うモノ、たまに使うモノ、めったに使わないモノ、に
分類し、工具を収納するようにして、「探す」「見つける」「戻す」ムダを減らすことだ。

整備作業のムダには、上記以外に「歩くムダ」がある。
こうしたムダを減らすことが、短時間車検実現の近道なのだ。

この工場で、車検整備に必要な工具の種類が、どれだけなのかの実験をした。
メカニックに車検整備の「2年点検」に必要な工具をピックアップしてもらって、作業をしてもらった。

結果は、ピックアップした工具のうち、約半分が使われない工具であった。
そこで、同じことを行い使った工具を段ボールに入れていった。

結果は上の写真のように、
・インパクトレンチ
・ドライバー3種類
・メガネレンチ
・プライヤーレンチ
・ハンマー
・点検ハンマー
・ボックスコマ2種類
・デップスゲージ
・直尺
全部で12種類の工具・計測ツールであった。
この他にバッテリーテスターを使って、バッテリーの良否判定を行った。

この作業に使ったクルマは「ススキワゴンR」である。
因みに、エアーゲージは、空気圧調整工具で、整備時に使う工具としたので
上記の工具には入れなかった。

たったこれだけで2年点検ができるのだ。
メカニックに感想を聞いたら、もっと使ってると思ったので、少ないのに
驚いたと言うことであった。

メカニックのキャディーに搭載されている工具・計測具は、全て必要なモノだと思う。
だが、その全てが毎日使うほどの頻度があるものではない。

したがって、私は作業別の工具をセットにして、会社支給工具とすべきと考えている。
車検工具、オイル交換工具、洗車用具などと作業の目的別工具をセットにするのだ。


株式会社ティオ
お問い合わせ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 車検を短時間で行う工夫-1... | トップ | 車検を短時間で行う工夫-3... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生産・作業全般」カテゴリの最新記事