おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備業の変革へのシナリオです。
2010年が明けた。1月1日付けの日刊自動車新聞のカーアフター業界の展望を読むと、エコカー補助金の延長による新車販売が、秋まで堅調に推移するも、秋以降は落ち込みが懸念されている。その落ち込みをサービスと中販でカバーするというのが、ディーラーの動きのようだ。
景気動向と相まって、販売は綱渡りの状況だが、ストックであるサービスと、不景気がフォローとなる中古車販売は、かなり期待されていて、相当力を入れてくることが伺える。
こうした、競争構造に加えて、整備業界の変革を招く課題が待ち受けている。
その1.人口減少による保有台数の減少(乗用車)
その2.新世代自動車普及による修理需要の構造変化
その3.走行安全装置の普及による事故率の減少
その4.新素材の導入による新修理技術・設備への投資
その5.テレマティクスによる顧客囲い込みの促進
その6.ITの利用拡大によるネット取引の拡大
その7.コンプライアンスj強化による事務工程の負担増
その8.労働力人口の減少による人手不足の深刻化
その9.消費税のアップによる個人間売買の拡大
など、すでに始まったものもあるが「黒船」が押し寄せてくるのだ。
何時の時代もそうだが、新しい科学・文化や仕組みによって経営を変化させていかなければならない。特に、最近は社会の構造変化、価値観の変化など、変わりたくなくても許してくれない流れがあるだけに、なおのこと変化が待ったなしの状況である。
従来の常識が崩れ、ますます顧客争奪戦が激しさを増すと予想される。新年だから恐怖心を煽っているのではない。トヨタがオーバーストアーを解消すべく、地場資本同士の経営統合を加速させていることが、一つの証として見ることが出来る。
聞いた話だが、首都圏の某ディーラーでは、合併に伴って昨年末のボーナスを一律数万円しか支給しなかったという。いやなら、どうぞ退職してくださいと言わんばかりのボーナスだったと、専ら業界内で酒のツマミ話になっている。
新車ディーラーといえども変革をさまられているのだ。だから体力がある今のうちに、痛みを伴っても、やれるうちにやってしまうという、強い決意の表れではないだろうか。
何となく危機感を持っている程度ではだめ。経営の危機が目の前に迫っている。だからこそ、今まで懐で温めたいた、思い的な自社の変革のシナリオを進める1年ではないだろうか。アクションの1年、やってみなはれの精神で、当たって砕けろだ。頭で答えを出すのではなく、体で回答を得る。その行動の差が、勝負の決め手になる。
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