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H23年度整備白書からの報告ー3.整備工場数の増加が鈍化局面に

2012年04月25日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H23年度整備白書からの報告ー3.整備工場数の増加が鈍化局面に、です。

整備工場数の増加が鈍ってきた。
認証工場数は、H23年では91,874工場で、前年比+138工場、+0.2%であった。

因みに、H19年は前年比-36工場、H20年同+1,315工場、H21年同+763工場、H22年同+445工場となり、
増加のピークのH20年から3年連続して前年増加工場数を下回っている。

新規認証工場は、H19年2,598工場、H20年2,405工場、H21年1,909工場、H22年1,459工場と、
3年連続して前年を下回っている。

H18年の新規認証工場は1,346工場であったが、H19年で倍近く増えているのは、この年から未認証事業場に
対する指導強化によるものだ。

この指導は、それ以降毎年7月ごろに行われているが、年々新規認証工場は少なくなっている。
この傾向は、今後も続くものと予測する。

新規認証工場の前職別で、安定的に推移しているのが「ガソリンスタンド」と「部品・用品販売業」だ。
ガソリンスタンドは、H18年97工場、H19年124工場、H20年136工場、H21年137工場、H22年140工場と、
少しづつ新規認証工場を増やしている。

また、部品・用品販売業も、H18年64工場、H19年65工場、H20年96工場、H21年59工場、H22年50工場と、
一定量の新規認証工場をオープンさせている。

これは、最近の新聞折り込みなどを見ていると分かる通りで、ガソリンスタンド、部品・用品販売店は積極的に
整備事業を活発化している。

狙いは、「脱本業」だろう。
つまり、総合カーサービス業を狙いとし、その中核になる「整備事業」を、本格化させているのだ。

廃業工場を見てみると、ワースト3位は「後継者難」だ。H22年では161工場、割合にして12.9%ある。
ワースト2位は、「事業合理化」で、H22年で337工場、27.0%であった。

ワースト1位は、「自己都合」で、376工場、30.1%なった。
ワースト3位までで全体の70%になる。

経営不振は、ワースト4位で、110工場、8.8%であった。
今後は、事業合理化による廃業が減り、ワースト4位の「経営不振」が多くなるのではないだろうか。

新技術への対応遅れ、メンテナンスのロングライフ化やハイテクカーによる整備指数の減少などで
整備売上の今後は減少と予測されている。

また、工員不足も深刻化することが危惧される。理由は二つ。
少子化、高学歴化など整備専門学校への入学者数は減る傾向で、定員確保に四苦八苦していて、
卒業生を増やせないでいる。

需要サイドでは、ディーラーおよびガソリンスタンドやカーショップなどのサービス強化による採用が
旺盛で、ここしばらくは続くものと思われるからだ。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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