おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、これからの整備経営に必要な80%ー3.先ずは定期点検の80%を目指せ、です。
定期点検の80%は、入庫率でない。
車検に対しての80%だ。
車検10台に対して点検が8台ということ。
これを、私は「点検カバー率」と呼んでいる。
この値を「ムリ」だと思ったら、達成は不可能と思う。
やればできる。その証が、ディーラーの実績である。
下表をご覧いただきたい。
ディーラーは、とっくの昔に点検カバー率80%をクリアーしているのだ。
専業工場と兼業工場を合わせたモータース店の平均は、直近の平成23年で16.5%である。
モータース店点検カバー率 ディーラー点検カバー率
平成14年 14.8 82.8
平成20年 16.5 84.4
平成21年 16.0 87.0
平成22年 14.2 88.8
平成23年 16.5 89.7
ディーラーは、車両販売を行っているという、強みがあるが四捨五入すれば90%の
カバー率になる。
この差は何だろうか?
私は、過去の指導から「取り組み姿勢」と「目標管理」だと思っている。
その一つの例を紹介しよう。
南関東の地方の町にある整備業販店だ。
今までも点検の促進活動には、取り組んでいた。
が、その実態はお粗末なもので、間際になってDMを郵送し、その後のアクションはない。
多くの整備工場が、この姿ではないかと思う。
そこで、毎月の目標台数を決め、1か月前にDMを郵送し、その後メカニックがTELコールを行うことにした。
アクションは、特別な事ではない。少しやる気のある整備工場では、どこでもやっていることだ。
この結果、従来の月平均入庫台数が4台だった実績が、上記の取り組みをした後は、14台となり、
実に月間で10台も増えたのだ。
やれば成果はついてくる。やらねば、成果は変わらないし、減っていくことは間違いない。
ダメでもともとだから、やらない方が損をする。
ナゼ、点検に拘るかと言えば、売上だけの事ではないからだ。
アクションをすることで、お客の動向を把握できるし、何よりも個客密着が増すからだ。
私は、促進活動は「コミュニケーション」のつもりで行えと言っている。
お客さまと、年に一度(これでは少ないが)コンタクトを取り、世間話をし、心情的に近づく。
これが、点検の促進活動を行う最大の目的だ。
結果として、入庫になれば、こんないいことはない。
また、点検に入庫になれば、車検の予約を取り付けたこととイコールになる。
だから、ディーラーの車販営業マンは車検ではなく、点検の入庫促進を活発に行うのだ。
ある意味、点検は「囲い込み商品」でもある。
だから、車検よりも細かく、丁寧に、しかも熱心に促進活動を行うことだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
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