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新年に向けて経費のムダを見直すー4.代車のムダ

2012年12月06日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、新年に向けて経費のムダを見直すー4.代車のムダ、です。

整備工場や中販店で、ムダの王様は「代車」ではないだろうか。
現場の声を聞いていたら、代車の数は際限なく増えていく。

ある中販店は、レンタカーも含めて実に35台の代車を保有している。
これでも少ないと、営業マンやフロントマンはぼやいている。

ご存知の通り
、代車は自賠責保険、重量税、メンテナンスだ費用、燃料代がかかる。
35台が1t以下とすると、減税なしの場合はザックリ57万円の重量税が必要だ。

この他に自賠責保険料が一台につき11千円程度必要になるし、ベストな状態を保つためには、
メンテナンスもしっかりと行わなければならない。こうした費用はばかにならない金額である。

で、代車は基本的に毎年減らすことだ。
前述の中販店も来年は「5台」減らすことにした。

5台減らすと、営業マンとフロントマンに伝えると、
「いやー、大変だ」と口を揃える。ここは、バッサリと大ナタを振るった。

その代り、車検整備時間を「一泊二日」から「一日」にすること。
加えて、入庫予約日をフロントが先行して決めていくこと。

さらに、一日の入庫台数制限をして、一度に大量の入庫台数が入らないように
平準化を図るなどの、対策を講じることにした。

これが実現できれば、次の年にも5台減らして、2年間で10台の削減を
する計画でいる。

こうした対策を講じても、代車が不足する日もある。
そこで、中古車レンタカーを借りて、代車代わりに提供するように、近くのレンタカー会社と
懇意にしておくといい。

代車で必ず問題になるのが「燃料」のことだ。
満タンで貸しても、空っぽにして返してくる。

一つの解決策として、「5リットル貸し」がある。
代車には5リットルしか入れないで、貸し出すのだ。

会社から自宅までの燃料は提供するが、それ以上は自分で負担してください、ということ。
この方式で、お客さまから苦情を言われたりしたことはない。

燃料は何らかの方法で削減させるにしても、メンテナンスだけはケチってはダメだ。
代車は、ある意味「デモカー・ショーカー」でもある。

だから、各部が最高の状態であることと、アルミホイールやエコタイヤ、オーディー、ETC、ナビ、ドライブレコーダー、
急アクセル防止装置、外装コーティングなどの装備を充実させて、貸し出す時に「操作説明」する。
または、装備の説明が書いた用紙を、車内に置いておくといい。

いずれにしても、代車を無防備に増やすのではなく、
減らすことを優先して次年度に臨むことだ。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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