妙高市 地域のこし協力隊・サポート人ブログ~妙高発 広げよう地域の輪・和・話~

地域のこし協力隊と地域サポート人が地域で見聞したこと・地域の魅力をリアルタイムで発信していきます。

集落の記憶

2014年03月03日 | 日記

3月2日(日) 上越市民プラザに

サポート人3名は、揃って講演を聞きに行ってきました。

 

開始時間になっても入場者が途切れません。

主催者側の予想(40名位)をはるかに超える

110名の参加者で会場は満員!

関心の高さが感じられました。

 

上越市の宇津尾集落は1世帯だけになっています。

上越市集落づくり推進員の小日向氏が、

地域から出てもなお草刈や祭礼などに参加して下さっている方に声を掛け

記憶を記録してみないかと提案されました。

地域を出られた19世帯の方々に集まってもらい、

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部の三浦氏にも協力を依頼。

資金は地域活動支援事業から調達されたとの事でした。

完成した冊子の表紙です。

 

若宮神社での思い出として、ラジオ体操や、お祭りの様子

当時を思い出しながら、この絵の中に表しています。

ここには冬の思い出が書かれています。

講演をして下さった小島幸雄氏が1番印象に残った記事として

「クリスマスケーキを子供に町まで取りに行かせたら

帰ってくるまでにおいしいクリームのところをみんななめちゃって

味のないケーキになっていた。。。」

という箇所だとお話されました。

そういった日常が色々書かれています。

明治から大正にかけて31世帯あったそうです。

この宇津尾集落にとどまらず、

どこの山間地、いえ街中でさえ過疎は進んでいます。

記録として残す手法として、学術的な手法で文章化するのではなく

住民の手による絵語りは温かみもあり、

その時の情景さえ思い浮かぶ気がして

とても完成度の高い、すばらしい物を作られたなと感動しました。

我々の今後の活動に生かせればと思います。