途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

黒瀧山

2016-04-10 | 西上州
2016年4月10日

黒瀧山は特に昨年末からずっと行きたいと思っていた山でしたが、訪問が伸びてしまったもののかえって嬉しいことにアカヤシオ開花時期に合わせて訪問することができました。

7:05 九十九谷登山口
7:30 鷹ノ巣山
7:55 観音岩 8:00
9:10 不動寺 9:40
10:00 九十九谷登山口
所要時間:2時間55分

■天候:曇

■コース状況
九十九谷登山口~鷹ノ巣山
比較的新しい道標が複数設置されていて破線ルートにしてはルートがわかりやすいです。
一部補助的なロープがあるが、特に危険なところはないと感じました。

鷹ノ巣山~観音岩
九十九谷分岐に行く途中に岩稜地帯があるので慎重に歩きたいです。

観音岩~不動寺
滑りやすいトラバース道があるので、注意したいです。
馬の背渡りは梯子、ロープを活用しながら慎重に歩きたいです。
馬の背渡りを過ぎて峠を右折すると、すぐに不動寺への分岐があります。


自宅より約1時間40分で黒瀧山の九十九谷登山口に到着。
駐車場は未舗装だが、登山口までのルートは何の問題もない完全舗装路でした。
駐車場は桜、水仙、ムスカリと彩っています。


駐車場からやや下ると、すぐに道反対側に九十九谷登山口があります。
比較的新しい道標が複数設置されていることからルートはわかりやすいです。


滑りやすい斜面にはロープが設置されていて、安全な登山道になっています。
一旦分岐から鷹ノ巣山に登ります。


程なく鷹ノ巣山。
頂上からは下界の集落や山々の展望が広がっています。


先程の分岐に戻って進むと、地元奥武蔵ではあまり目にすることのできないアカヤシオが咲いています。


やがて気持ちのいいくらい開けた岩稜地帯に突入します。
眼下を見下ろすと物凄い高度感です。
間違いを犯せば助からない可能性が高いので楽しみながらも慎重に歩きます。


岩稜地帯を進むと、祠がありました。
後で気付きましたが、ここが馬の背渡り方面との分岐になっていました。
気付かないうちに観音岩まで来ると、360度の展望が望め、3枚目の画像の右側に四ツ又山、鹿岳あたりの山、左奥に凄まじい山容からもリスクの高さを感じることのできる妙義山を捉えることができます。


ルートに不安を感じたため、コンパスを使い確認すると、やはり分岐に気付かないまま観音岩まで来ていたことを確信します。
戻ると、途中の祠の辺りが分岐になっていました。
馬の背渡り方面に行く途中立ち寄った御嶽神社のある見晴台も展望抜群です。


進むと、ついに黒瀧山名物の馬の背渡りが登場しました。
まずは垂直梯子を慎重に下ります。


その後の鎖場も岩場の足掛かりを見つけながら下ります。
最後の梯子を下りきると、左右が切れ落ちたナイフリッジ。


左右が切れ落ちている為、当然ながら展望もよく不動寺を視界に捉えることができました。
馬の背渡りを過ぎれば分岐になっている峠に到着です。


行けたら行こうかと考えていたトヤ山方面に進んでみるも藪が行く手を阻んでいます。
藪を強引に突っ切ってはみるものの先のルートが不明瞭だったことから引き返すことにしました。


峠方面に戻り、途中の分岐から下ると不動寺です。
不動寺手前では本日お初で唯一の二人組ハイカーさんにお会いします。
鐘を撞くとゴオーンと大きな音が響き渡ります。


不動寺を後にして、下山は上底瀬登山口に向けて未舗装の林道を歩きます。
やがて舗装路に変わり下界に来ました。
付近の方とお話すると、養豚の仕事をしていてたまに埼玉県秩父のファームにもよく訪れるとのことです。
また、トヤ山登頂経験者であり、途中からルートが明瞭になるとの情報を頂きました。


上底瀬登山口に出たら左折すると、駐車場に帰着。
朝は貸切だった駐車場には自分の軽の他にもう一台駐車していました。


その後志賀坂峠を越えて埼玉県に入ると、しだれ桜の里という旗が目に付き、まだ時刻が早かったので散策してみます。
すぐに水仙がお出迎え。


しだれ桜ロードはお見事。


鮮やかなミツバツツジと下界でよく目にするムスカリ。


さらに自宅方面に戻り、オフシーズンを含め何度も訪れている羊山の芝桜の丘に訪れると、ピークを迎えた桜と比例して凄い人の群れ。
芝桜はもう既に5、6分程は咲いていると感じました。


■その他
楽しみにしていた馬の背渡りは西上州らしく適度にスリルもあってやはり地元奥武蔵とは一味違った面白さを堪能することができ、黒瀧山不動寺にも訪問することができたので満足しています。

帰路に両神にあるしだれ桜の里(久月 光西寺)と有名な秩父羊山の芝桜の丘に立ち寄ることができ、花観賞を堪能することができました。
くたばりかけるロング山行も好きですが、今回のような散策もたまにはいいかなと思います。