屋外展示の珍しさについ時間を取られてしまいましたが、気が付けば予定時間を余裕でオーバー。いつもの事ですが笑って済ませられないのが辛い所。まずは展示品の中で興味を惹いた「東見初炭鉱(大正五年四月竣成)」表札
「沖宇部炭鉱(昭和十一年五月創業)」表札
明治以降、採掘場所が内陸部から海岸へと進む中、湧き水への対策として発明された「蒸枠(むしわく)」。該当品の画像はありませんが、開発者「船大工・和田喜之介」の功績を讃えた「蒸枠記念碑」。台座部分の六角形は竪坑用の蒸枠の形をかたどったもので、大正12年(1923)に建立されました。
開館の翌年(1970)に完成したモデル坑道。左「換気坑道」出口、右「人気坑道」入口。昭和30年代の宇部の海底炭坑の採掘現場を中心に、さまざまな坑道支保や坑道のつくりが再現されています。
木枠の坑道内はまるで別世界の入り口にも似て・・・先を行く人の姿が遠くに見えて、何故か小走りに追いかけてしまう。
再現された採掘風景、左に見えるのは「パンツァー型ベルトコンベア」
まるで近未来都市を思わせる、炭鉱を支えた機械。これら3,000点を超える収蔵品は、2007年度に経済産業省の近代化産業遺産に選ばれています。
坑道を出て大きく深呼吸。実際はこんな短距離でも無ければ空調なども効いていない空間の中。それでも現場を知らない私には外の空気はホッとする軽さです。
見学を終え、竪坑櫓(たてこうやぐら)を移設した展望台へ。
眼下に見る「常盤湖」、湖を跨ぐ「常盤橋」、
常盤公園の入場ゲート、青い観覧車・・・
お天気が良ければはるか向こうに瀬戸内海も見えるというけれど、生憎の雨交じりでは美しい景色も灰色にくすんで絶景とは言い難い・・
かつて宇部興産株式会社:東見初炭鉱で閉山まで活躍した竪坑櫓。今は宇部炭鉱記念館でエレベーターを設置され、第二の櫓生を送っています。
訪問日:2015年11月13日
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