長浜市西浅井町余にある曹洞宗寺院「白峰山・正鷹寺(しょうおうじ)」。大本山「永平寺」直末(本山の直接の末寺を直末と言う)で、近江三ケ寺の一つ。平安時代後期(12世紀)と伝えられる『聖観音菩薩立像』を本尊とします。
開基は正応3年(1290)、曹洞宗大本山永平寺二十六世『天海』の開山とされるも、寺歴を示すものすべて戦火で消失。現在の建物は、正保2年(1645)の再建と伝えられていますが、それ以上の情報は不明です。
境内へと至る石門の左右には掃除の行き届いた祠があり、それぞれに地蔵菩薩がお祀りされています。
参道正面には、大本山:永平寺より移築されたと伝わる鐘楼門が、優美な姿で参拝者を迎えてくれます。
濃い緑の中で静かに佇む本堂。
私たちを出迎えてくれたのは、最高にキュートな木鼻の獅子一対。こんなに人懐こい笑顔の木鼻獅子と言うのもかなり珍しい。
阿形さんに負けず劣らずの愛くるしい顔立ちの吽形さん。玉眼の獅子は比較的取り澄ました顔が多いのですが、ここの一対は「たれ眼」の所為なのか、とにかく無条件に可愛い!
本堂前より見おろす山門。ここでは時間の流れがとても穏やか。
参拝日:2016年6月15日
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