車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

銚港(ちょうこう)神社 in 千葉県銚子市

2019年08月24日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・千葉県

銚子市馬場、飯沼観音に隣接して鎮座される「銚港(ちょうこう)神社」。御祭神は『闇淤加美(くらおかみのかみ)神・級津彦(しなつひこのかみ)神・級津姫(しなつひめのかみ)神』。さらに『菅原道真公、火遇突智神(かぐつちのかみ)』の二神を配祀。

創建は不詳、観世音示現と共に海中より出現の「馬脳(めのう)石」を御神体とします。 奈良時代養老年間の創建と伝えられ、明治2年までは「竜蔵権現」と称し、飯沼観音の鎮守として奉斎されていました。

明治初期における神仏分離令により「飯沼観音」と分かれ、「銚港神社」として現在の地に鎮座。 現在では銚子の「産土様(うぶすなさま)」として、地元の方々の崇敬を広く集めています。

「産土様」の神域を守護されるのは、「ノッシ!ノッシ!」と足音が聞こえてきそうな歩き姿の狛犬さん一対。

不遜な輩の進入は決して許さないが、さて・・お前は何をしにきたのかな?とか、言ってそう😅

参道の先には堂々とした風格が美しい、文化4年(1807)建立の『石工:鈴木常三郎』の江戸流れ狛犬さん一対。

台座に刻まれた「本小田原」は、江戸の本小田原町に店を構えていた魚問屋からの奉納を記したもののようです。

手水舎では、御神体とされる「馬脳石(もちろんモドキです)を見せ付けるように掴んだ吐水龍が参拝者を迎えます。

創建当時の社殿は昭和20年(1945)の空襲で焼失。現在の社殿は昭和30年代に再建されたものです。 拝殿には、時の総理大臣であった『吉田茂』の揮毫による扁額が架けられています。2014年の参拝では調査不足の為その存在を知らず、両横の奉納額しか写真にとっていませんでしたが、今回は忘れずに😃

ずらっと並んだ奉納名は、いずれも漁業関係者か、もしくは水産加工に関わる方々の名簿的な感じですね。

奉納額も龍尽くしなら拝殿の彫刻も龍尽くし。唐破風屋根の懸魚から下界を見下ろす翼龍。

それを見上げる拝殿欄間の龍、いずれもかって「龍」の名を持っていた神社に相応しい彫刻。

社殿の横に置かれた幾つかの石柱の中に、「龍蔵権現」の文字が刻まれたものを見つけました。このお社が「飯沼観音の鎮守」であった名残でしょう。こうしたものが大切に残されているのを見ると、神社の歴史を垣間見せて頂いたようで嬉しくなります。

参拝日:2014年5月18日&2019年3月12日


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