「勝山の市街地には、九頭竜川の河岸段丘が広がります。江戸時代にはその段丘を利用し、崖部分に川石を積んだ石壁「七里壁」を境として、武家と 町家・寺院を整然と区割りする城下町が形成されました。」~福井・勝山日本遺産より。
勝山市栄町から立川町付近にかけて見られる「七里壁」。ここに見られる七里壁のような地形の変わり目からは、伏流水が湧きだすと言うことで・・・。現在も残る「大清水(おおしょうず)」や、国泰寺下の天台清水など、かつての勝山は湧水の宝庫で、豊富な水が町中を縦横に流れる水の町でした。
歩き疲れて乾いた体に染み込む「大清水」の柔らかな喉越し。日参してペットボトルと言う発想が、まんま主婦。「地元にもこういう場所がほしい!!🐣」 「だねぇ、こんな場所あったら空きボトル持って日参するわ🌸」「私、5リットル入のボトル持ってる❤🐣」「いや、そんなに貰って何に使うの?🌸」実にしょ~~~~もない会話を楽しむ女二人を見ながら、笑いをこらえるご亭主殿(笑)
歴史のある街には歴史のある建物が多くあり、街歩きの醍醐味を満喫させてくれます。
濃い緑の葉陰に邪魔されてしまったけれど、多分とっても素敵な佇まいだった筈。
「大福帳」と言って分かる人ってどれくらい居るんだろう?。江戸時代・明治時代の商家で使われていた帳簿の事だと言っても、それでも若い人にはきっと馴染みがない筈なのに、あえてこの看板というのがなんか・・良い(笑)。
両端の卯建がまるで漫画のキャラクターの眉毛みたいだと指させば、しばらく見上げて、おもむろに笑い出すJ🐣さん。ご亭主殿には通じなかったらしく、笑い転げる女二人を不思議そうに見ています。
黒壁の土蔵造りのこのお店は、何を商っていたんだろう? 流石に14年という歳月は、記憶力だけは自身があるとうそぶいていた私の鼻を見事にへし折ってくれました(笑)。
お店の中も見せていただいたのにね。なんで看板とか画像に残さなかったんだろう? 大樽の中で熟成されているのは・・はてさて何だろう??
初夏の日差しを柔らかく遮る、ひさしのある通路。特別な何かでなくても心惹かれる景色。
ラストは勝山市遅羽町比島にある「勝山駅」。
木造2階建・寄棟造・桟瓦葺で、吹放ちの庇が巡る「本屋・ホーム待合所」。基礎は福井市産の笏谷石。外壁は真壁造で、1階を洋風の竪羽目板張ペンキ塗。2階は和風の白漆喰塗。こちらの駅舎も全出の二箇所同様、大正3年4月開業の地方鉄道における駅舎本屋の好例として、国登録有形文化財に指定されています。
駅舎も勿論ですが・・お目当ては、動態保存されている「テキ6形電気機関車」の見学。ウィキさんによると、テキ6形は京都電燈福井支社越前電気鉄道部が保有していた、軸配置Bの箱形電気機関車。2002年の京福電気鉄道福井鉄道部のえちぜん鉄道への移管に際して譲渡され、ML6形ML6へ改称。その後、2009年8月13日夜から14日にかけて福井口車庫から勝山駅に移動され、現在は勝山駅前の広場に建設された保存施設にて、「61形ト68」ともに動態保存されています。
京福電気鉄道福井鉄道部最後の在籍貨車となったト「61形ト68」。長いことお疲れさまでした😄
訪問日:2012年6月14日