ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

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石川遼とUSツアー194   炎の進撃  2015年を振り返る  明日への希望

2015-12-31 | 危うい日本のゴルフの世界

31日、やがて奇跡の年がやってくるか!!

 

 

今日が、2015年は、幕を下ろす。ゴルフ界も、世界の荒波にもまれて、これまでの日本では、よくないと、襟を正した一年であった。

日本のゴルフが低迷する中、遼の帰還は、男子ゴルフのみならず、日本のゴルフ界に喝を入れたと断じる。ANAの優勝といい、最終GJカップは、遼のおかげで、5000人の観客動員数の増加は、何よりも、興業とは、何か、何が、必要か、どうすれば、見てもらうゲームが、出来上がるか、識者は、改めて、認識を強くしたと思う。興業は、人気商売の感覚でなりたっている。スポンサーは、人気に押されて、重い腰を上げるのが通例である。アメリカでは、スポンサーに手を挙げる企業は、多い。しかし、興業で、観戦券を売るだけで、基本的に成立する。日本は、スポンサーが降りると、ゲームも帳消しで、成立しない。ということは、スポーツ本来の観客で、成立すべきが、ゴルフでは、成り立たない。つまり、一人前に育っていないのである。

 

さて、記者が今年、最も記憶にしたゲームは、全米オープンである。ワシントン州のチェンバーズベイで開催されたのは、ご存じのはず、ロバートジョーンズJrが手がけた屈指の難コースに見えた。ゲイリープレヤーなどは、このコースに酷評したのは、有名な話だ。記者は、そうは思わない。パインハーストが、回帰論で、往年のワイルドエイリアなどを復元させ、男女の戦場に変えたのは、まじかの事実だ。それに負けずに、Chambers Bayは、見事なまでに、ゴルフの神髄を試すには、神のみぞ知るくらいの戦場に出来上って、観客も、4階建てのビルの屋上からいるような、コロシアムスタイルの線引きが目立った。79回、マスターズをタイガー全盛期のスコア18アンダーとならんで、グリージャケットを着たのは、20歳を超えたばかりのジョーダンスピースである。そのジョーダンが、ジェイソンデイ、ダスチンジョンソン、ウ~ストフイゼン、ブランデングレースを押しのけて、メジャー2勝目を奪取。

記者が、最も2015年に実力をつけたのは、南アのブランデングレースだと思う。彼は、韓国で開催されたプレジデントカップで、負けなしのプレーを披露した。2016年は、見事な成績を生み出すにふさわしいプレヤーである。ジェイソンデイのめまいの病を抱えたまま、最終日まで頑張りぬいた精神は、普通では考えにくい。その負けず、敢闘精神こそ、彼の原動力であるがゆえに、世界一のプロを決める全米プロ選手権で、見事、優勝、メジャー一勝目をがけたのである。その時の彼の涙を忘れられない。一生懸命練習に練習を重ねて到達した今日であると泣きながら、話したデイの言葉に、記者も泣いた。

 

いよいよ、2016年の最初のメジャーは、マスターズである。80回を迎える。傘寿のマスターズ、記者も招待を受けたので、入念に準備に入る。

2016年は、』遼の活躍の年でもある。炎の進撃は、真実となろう。遼の初優勝は、当然と言えるような時が到来しよう。すでに、彼の実力は、ツアーの中でも上位につける場面が多くなろう。体が、故障していないのがいい。遼の飛距離は、ツアーの中でも光っているのだ。

150ヤード以内のショットの切れは、玄人筋が認めるほど、精度が高い。あとは、パットの感覚が、スピース並みに、なってくれば、鬼に何とかである。

さあー。読者のみなさま、よい年を迎えてください。2016年も、叱咤激励をいただき、コラムを創り上げていきますので、よろしくお願いします。

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