Weekendの麺処巡り 鐶で叉焼麺

　昨年の９月27日に杉並区下井草で創業された麺処「麺や 鐶」
（たまき）、半年が経った本日、伺った。
　拉麺と油麺のメニュー構成で、「ちゃーしゅーめん」900円と
味玉100円をトッピングした。店内はゆったりとしたスペースで
厨房も広く、店主は一人寡黙に作業されている。叉焼はバーナー
で炙られ出てくるようだ。
　さて、登場した器の中には短冊状にスライスされたベーコンの
ような叉焼が重なり迫力を感じる。デフォで1/2個の味玉がつい
ていた。叉焼の下にはモヤシが隠れている。
　早速、スープから頂いてみると、鶏ガラと豚骨のやさしい風味
にくるまれ、揚げた葱が加わり芳ばしい旨味を感じる。これに軽
くウェーブのかかった特注麺と合体し、バランスの良い一杯に仕
上がっている。それに、タレは塩味のようにも感じるし、旨いな
あ。

麺や 鐶（たまき）
杉並区下井草3-30-14
火～金曜　　18:00～25:00　　月曜定休日
土・日・祝　11:30～14:00、18:00～25:00（日・祝～24:00）
お品書き　　麺や 鐶

街を巡る 田端_西ヶ原 上の坂

　田端は坂道の多いところで、至る所に坂の名前を記した標記板が
ある。続く坂は「上の坂」（かみのさか）。昔、この坂上西側に芥
川龍之介の邸宅があったところで、1914年からこちらに移り住ん
でいた。
　この近くには陶芸家の板谷波山や濱田庄司、香取正彦なども住ん
でいたこともあり“田端文士村”と称されていた。この文士村のこ
とを芥川は詩に詠んでいる。
「わが庭は　枯山吹きの　青枝の　むら立つなべに　時雨ふるなり」
（北区田端1-18辺り）