再び東品川へ進む。小さな社殿の「寄木神社」があった。創建は
定かでないものの、ヤマトタケルの東征の際に弟橘姫が乗った船の
一部が海岸に流れ着き、村人がそれを祀ったのが始まりと伝えられ
ている。江戸時代にはいると品川宿漁師町の鎮守であったが、時と
ともに神職が常駐しなくなり、御輿の海上渡御のお祭りは近くの荏
原神社に受け継がれている。
社殿正面奥にある二枚扉の内面に鏝絵「天細女命功績図」が描か
れており、漆喰鏝絵で有名な伊豆長八の作といわれている。天照大
神、天細女命、猿田彦命の3人物であるが、拝見することは出来な
かった。
(品川区東品川1-35-8)
龍の彫り物_右側 龍の彫り物_左側