tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

吉野杉の家「イムラ」、奈良モデルハウスで見学会を開催!(2022 Topic)

2022年11月19日 | お知らせ
昨日(2022.11.18)の奈良新聞に〈吉野杉で「LCCM(未来型脱炭素)住宅」業界最高クラス断熱性 奈良モデルハウス完成〉という記事が出ていた。11/19(土)~20(日)、株式会社イムラが奈良モデルハウスの見学会を行う、という記事だ。リード文は、
※2枚の写真は「奈良モデルハウス」。写真は、奈良新聞の記事サイトから拝借した

「吉野杉の家」を手掛ける住宅会社「イムラ」(奈良市三条大路3丁目、井村義嗣社長)が同市左京1丁目に建築していた「奈良モデルハウス」が完成した。吉野杉を使った「未来型脱炭素住宅」(LCCM住宅)で、業界最高クラスの断熱性能を実現。オープンの19日と翌20日に見学会が開かれる。

「LCCM住宅」とはあまり聞き慣れない言葉だが、国交省のHPに、こんな説明があった。

LCCM(エルシーシーエム)(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅とは、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省COに取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO排出量も含めライフサイクルを通じてのCOの収支をマイナスにする住宅です。



今、エジプトで「COP27」(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)が開かれている。議論されているのは、COなどの排出を抑えて気候変動への影響を防ごうということで、これはタイムリーな見学会である。イムラの公式HPには、

『エアコン1台の運転で快適に過ごせる住まい』をご体感ください。
■見どころ①自然素材
銘木吉野杉をはじめ、珪藻土などの自然素材をふんだんに使用
■見どころ②LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)
光熱費がおトクになる省エネ住宅
■見どころ③断熱等性能等級7(最高等級)
ゼロエネルギー基準を上回る断熱性能(2022年10月1日より施工の基準)
■見どころ④実際の暮らしに合ったサイズ感
総合住宅展示場では体感できない、実生活をイメージしやすいサイズ

11月19日、20日にイベントを同時開催!
アロマキャンドル作り体験【関西電力協賛】
・IHクッキングヒーターを使って、アロマキャンドルづくりをご体験いただけます。
※各日10組様限定(参加費無料)
モデルハウスへのご来場特典
・自然食品「かんとりい」の無添加食品詰め合わせ&吉野杉のお箸をもれなくプレゼント!
※各日、数に限りがございます。


見学会は11月19日(土)と20日(日)だが、11月中の土日祝日はスタッフが常駐し、予約なしで見学ができる。平日や12月以降は予約制となる。予約フォームは、こちら。詳しくはイムラのHPをご覧いただきたい。奈良県が誇る吉野杉の家、ぜひこの機会にご見学・ご体感してください!

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鉄人のセンスが光る!本格派イタリアン「リストランテ ロアジ」(近鉄真菅駅南スグ)

2022年11月18日 | グルメガイド
橿原市内に住む知人と2人で、近鉄真菅駅スグの「リストランテ ロアジ」(橿原市曽我町1077-8)を訪ねた(2022.10.19)。「入鹿宮」とも呼ばれた式内社「宗我坐宗我都比古神社(そがにいますそがつひこじんじや)」の斜め向かいである。このお店のことは会社の先輩だった藤井謙昌(よしまさ)さんから教えていただいた。藤井さんからのメールには、


瀟洒な外観(もと美容院)、永松シェフの姿が見える



今日、家内と一緒に「リストランテ ロアジ」というイタリアンに行ってきました。オーナーシェフの永松信一さんは「料理の鉄人」にも出演されたことがあるとのこと。長年東吉野村でレストランをされてきましたが、今年の1月から橿原市曽我町(近鉄真菅駅すぐ)に移ってこられました。5千円のランチをいただきましたが、味はすばらしかったです。


先付から、こんなに豪華だ


カルパッチョはカンパチやヒラメなど

調べてみると(すべて税込み)、ランチは1,000円、3,500円、5,000円、ディナーは3,500円、5,000円、6,500円。イタリアンワインを合わせたかったので、ディナーの6,500円を予約して訪ねた。夜の部開始時間の17時半に入店した。この日のお客さんは、私たち2人だけだった、もったいない!


手作りのパン(1人前)はこんなにたくさん!余ったパンは、持ち帰り用に袋に入れてくれた

「料理の鉄人対戦表」によると、〈1995.07.28 奈良県の山奥からの挑戦者 〇坂井宏行 vs. ⚫永松 信一 (32)  イタリアン 東吉野村「ロアジ」 ナス対決〉とあった。フレンチの坂井と対戦したのだ。


レンズ豆のスープ


ほうれん草を練り込んだパスタに、ズワイガニ、ホタテ貝柱、アサリなどなど


柔らかいお肉。付け合わせは、甘くて色鮮やかなインカのジャガイモなど(=トップ写真)

お店に、永松信一・永松清香著『吉野の里のスローフード』(別冊太陽)という本(ムック)があった。帯には〈「理想のレストラン」と口コミで大評判!奈良県東吉野村にある「リストランテ ロアジ」シェフ、待望の料理集〉。奥さんの清香さんが書かれた「はじめに」には、


お口直しは、バジルのシャーベット



「ロアジ」は山の中の小さなリストランテです。吉野山地の山間部、四郷川という鮎が棲む流れの渕に立っています。狭いながらも畑を持ち、そこで栽培した野菜と地物の食材を使ったイタリア料理を提供しています。ロアジは、イタリア語で「オアシス」の意味。日常の疲れをいやす安らぎの場所にしたいから、とオーナーシェフである主人が名づけました。


豪華なデザート!洋梨、イチジク、桃のジェラート、ブラマンジェ(パンナコッタ状の冷菓)

お店は12名で満席です。シェフとサービスをする私のふたりで切り盛りしています。パンを焼き、前菜からデザートまで、料理は全部、主人ひとりで作ります。それには、この数が限界なのです。そして、お客さますべてに目を届かせなければならない私にとっても。(後略)

お店はそんなに広くないが、テーブルのほか、カウンターもある。新鮮野菜など食材は吟味され、味は本場イタリアの味。手作りパンもとても美味しいし、わざわざ多めに出してくれ、お持帰りできるのも有り難い気配りだ。ワインは好みを言って選んでもらったが、まさにドンピシャリだった、嬉しい!

閑静な住宅地にこんなお店があったとは、驚きだ。皆さん、ぜひ「リストランテ ロアジ」をお訪ねください!
※お店のメールアドレスは「loasiinfo@gmail.com」、食べログは、こちら
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田中利典師の『修験道という生き方』新潮選書(11)/風も木も川も土も、みんなみんな、仏性をもつ

2022年11月17日 | 田中利典師曰く
金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、ご自身のFacebookに、新潮選書『修験道という生き方』(宮城泰年氏・ 内山節氏との共著)のうち、師の発言部分をピックアップして、〈シリーズ『修験道という生き方』〉のタイトルで連載されている。心に響くとてもいいお話なので、私はこれを追っかけて拙ブログで紹介している。
※トップ写真は、般若寺(奈良市般若寺町)のコスモス(2022.10.5 撮影)

第11回となる今回のタイトルは、「山も木も土も石も、みな仏…」。日本ではよく「山川草木 悉皆成仏」とか「一切衆生 悉有仏性」という。小椋佳の「風も木も川も土も みんな みんな~♪」ではないが、この世に存在するすべてのものに仏性が宿る(成仏できる)という意味だ。

これは日本に特有の考え方だそうで、この話をするとダライ・ラマも「それは動物まで」と断言したそうだ(利典師のブログより)。しかし約1年後にダライ・ラマは「あれは神道の考え方ですね」と言ったそうで、これは興味深い話だ。では師のFacebook(10/14付)から、全文を抜粋する。

シリーズ『修験道という生き方』⑪「山も木も土も石も、みな仏…」
自然信仰は自然の力、偉大さを身体で感じとっていくことと一体のものだった。そういう信仰のあり方は世界各地にあったのでしょうが、それらは時代の変遷や、とりわけ近代主義の進展によって淘汰され、消されていきます。ところが修験道はそれを今日まで残してきている。

大乗仏教も、もともとは真理を身体でつかみ取っていくことを基盤としていた。教義の奧に、単なる教義の修学ではつかめない世界をもち、そこにこそ本質を見出していた。大仰な言い方ですが、修験へと受け継がれていく日本の信仰のかたちは、その大乗仏教を取り込むことによって、近代主義に淘汰されずに日本的な大乗仏教として生き残ってきた、ともいえるのではないでしょうか。

こう考えていくと、修験へと受け継がれていく日本的な信仰のかたち、そのかたちを生みだした日本的な風土が、日本の大乗仏教を支えてきたのですから、日本仏教の代表としての修験の歴史もある、と考えてもいいような気がします。

「山川草木(さんせんそうもく) 悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)」とはすべての生き物、また生き物たちの土台をつくりだしている土や水、石、岩などの無機物も、すべて成仏することができる…この世に存在しているものはすべて成仏する、という日本仏教独特とも言える教えですが、じつはこれってインドの仏教にはない教説なのです。もし、お釈迦さんがお聞きになったら、腰を抜かして驚かれるかもしれません。

なにせ、日本では石や枯れ木まで成仏するのですから。それはたぶん、仏教以前からこの地に育まれた信仰が受け継がれつづけたということです。神信仰との融合とでもいえばいいでしょうか。自然を同心円的にとらえる意識、そこに神を感じてきた意識と、仏教の教説や仏に対する意識が結び合って、日本の仏教が根付いていったと私は思っています。

日本の風土で暮らした人々のさまざまな願いに応えていく。そういうところに仏教が入って定着したし、それが「日本の仏教」になっていった。お坊さんたちの現住所はいまは何とか宗といっているわけですが、実際には庶民とともに生きる仏教として、宗派に関係なく展開したいったのです。

とすると、もっともよく太古からの庶民がつくる時空とともにあったのは修験ですから、修験道のあり方に、ひとつの日本仏教の純粋なかたちをみてもいいと、私はずっと思っているのです。

*******************

哲学者内山節先生、聖護院門跡宮城泰年猊下と、私との共著『修験道という生き方』(新潮選書)は3年前に上梓されました。ご好評いただいている?著作振り返りシリーズは、今回、本書で私がお話ししている、その一節の文章をもとに、加除修正して掲載しています。
私の発言にお二人の巨匠がどういう反応をなさって論議が深まっていったかについては、是非、本著『修験道という生き方』をお読みいただければと思います。
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律儀な奈良県民、国勢調査に高い回答率/産経新聞「データで見る奈良」by 秋山利隆さん

2022年11月16日 | 奈良にこだわる
産経新聞に連載されている南都経済研究所の「データで見る奈良」、先週(2022.11.8)掲載されたのは〈国勢調査 高い回答率/ネット活用は県内で格差〉、執筆されたのは同所主任研究員の秋山利隆さんだった。記事全文は画像を見ていただくとして、私が注目したのは、
※トップ写真は、御所市・一言主神社で11/13(日)撮影

1.奈良県民の国勢調査への回答率は、全国でも10位と高い(全国平均より5ポイントも高い)。
2.市町村別では、宇陀市、安堵町、明日香村、平群町、斑鳩町の順で高い。
3.うちインターネットによる回答率も、全国12位と高い。
4.市町村別では、王寺町、香芝市、生駒市、奈良市、三郷町の順で高い。


回答率が高いのは、律儀な奈良県民の県民性の賜物だと自慢したい。インターネットでの回答率が高いのは、県北部・西部のベッドタウンに集中した。ということは郵送での回答は、県中部・東部・南部ということになる。

私は月1~2回、奈良新聞「明風清音」欄に寄稿しているが、「読んだよ」と言って感想などを聞かせてくれるのは、ほとんどが県南部の人たちだ。インターネットより紙媒体で、情報を取っておられるのだろう。「デジタルデバイド」とも言えるが、年齢層とか地域性を反映しているということで、このような差が生まれるのは当然だろう。

国勢調査の結果一つで、こんな県民性が浮かび上がってくるのだ。怪しげな「ディスカバリー・エンターテインメント」より、よほど信頼できるというものだ。秋山さん、興味深いデータを、どうもありがとう!

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魚を知りつくした「すし処 魚正(うおしょう)」は、近鉄新大宮駅北口スグ

2022年11月15日 | グルメガイド
紹介するのが遅くなった。先月(2022.10.17)、年上の友人であるKさんと2人で、「すし処 魚正」(奈良市芝辻町 2-11-51)を訪ねた。このお店は2019年10月にオープンしたばかりだが、今年5月に刊行された『ミシュランガイド奈良2022』に掲載された。ご近所には、ミシュラン掲載店(一つ星)の「和 やまむら」がある。ミシュランのサイトには、


入店時は17時頃、すっかり日が短くなっていた



「魚正」は実家が営んでいた鮮魚店の屋号。主人は幼少期から魚に親しみ、すし職人の道に進んだ。和食の経験はつまみに生かす。うざく、丸茄子田楽、松茸の土瓶蒸しは季節の楽しみ。握りは地域の嗜好に合わせ、酢飯は甘めに塩梅。白醤油で炊く煮穴子、高菜を巻く鯖ずしなど仕事をした種が揃う。



かつて鮮魚店「魚正」は奈良市の船橋通商店街にあり、お近くに住んでいたKさんは、お使いでよくお店を訪ねたという。なお「ぱ~ぷる」のサイトには、







近鉄新大宮駅より、徒歩約4分と好立地な「すし処 魚正(うおしょう)」。大阪で30年修行した大将が、地元奈良で腕をふるう。「奈良や大阪の市場で仕入れた、日本各地の新鮮な魚介類を味わってもらい、地域の人々に愛されるお店にしていきたい」と語る大将。メニューは仕入れによって変わるので、毎日手書きのメニューが並ぶ。海なし県のお寿司と言って侮るなかれ。




おお、この秋初物の松茸の土瓶蒸し!

店内はとても明るく清潔で、オープン間もないような錯覚を覚える。コース料理は6,000円とか9,000円とか選べるようだが、あらかじめ「酒肴と寿司を半々くらいで、@10,000円の予算でお願いします」と予約しておいた。出てきたのが、写真の料理である。







工夫を凝らした一品と新鮮な寿司の数々、これは日本酒が進む!寿司にはイカ、タコ、光り物、玉子焼きなどは含まれず、豪華食材の直球勝負だ。入店時はわれわれ2人だけだったが、あとからカップルや家族連れが入ってきた。皆さん常連さんのようで、てきぱきとお好みの寿司を注文されていた。






アナゴは白醤油で炊いてあるので、上品な色に仕上がっていた!


アラ汁は、いいダシが出ていた!

お刺身から寿司、締めのアラ汁(赤だし)まで、とても美味しくいただいた。さすがミシュラン掲載店だけのことはある。駅の近くなので、帰りの足の心配もご無用だ。皆さん、ぜひ「魚正」をお訪ねください!
※食べログは、こちら
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