大和高原(宇陀市・宇陀郡)を旅した8/13(水)~15(金)の宿泊は「民宿むろう」(宇陀市室生区室生405-1)だった。HPを見ても、料理は豪華だし、1泊2食付で7350円(ネットで申し込むとさらに500円引き)という安さだ。
http://www.e-murou.com/
民宿は小高い丘の斜面に建っている。丘をさらに登ると、「室生山上公園芸術の森」という不思議な公園に行き着く。環境芸術の第一人者、ダニ・カラヴァン氏のデザインだという。
http://www.city.uda.nara.jp/sanzyoukouen/index.html
写真の右奥が民宿の玄関と食事棟で、板間には囲炉裏が切ってあり、窓からの眺望が素晴らしい。古民家を模した民芸調の造りで、HPに「室生の季節いっぱいの 山々に囲まれた民宿」「旅人の心を癒す 憩いの宿」とあったが、看板に偽りはない。冬には囲炉裏で鍋物もいただける。
ひと風呂浴びた後、晩ご飯をいただいた。この日のお客は、東京から来られた年配のご夫婦と、山形から来られた若い方。ご夫婦は兵庫県へ帰省する途中で、村を見物されてから実家に向かわれるとのことで、毎夏、違う場所を訪ねておられるそうだ。山形の方は、郷里出身の土門拳の写真に惹かれ、室生寺を訪ねて来られたという。
室生寺五重塔(07.8.12撮影)
8/13の夕食
室生の夜は静かで涼しい。網戸からそよ風と虫の声が入ってくる。昼間の暑さがウソのようだ。うっかり窓を開けたまま寝たら、寒くて夜中に目を覚ました。奈良盆地とは比べものにならないくらい気温が低いのだ。あわてて窓を閉め、掛け布団をかけ直した。
翌朝は皆で朝食をいただいた。ご飯のほか、茶がゆまでついている。食後、私は車で出発。ご夫婦は、女将さんの車に便乗して龍穴神社に向かわれた。室生寺はもとより、山上公園、大野寺、龍穴神社など、周辺に見どころは多い。
室生区の民家
8/14の朝食
御杖村の「姫石(ひめし)の湯」で汗を流して民宿に帰ると、この夜のお客は、私1人だった。ビールを飲みながら、食べきれないほどたくさんの料理をいただいた。
8/14の夕食
窓からの眺め
翌朝も、たっぷりの朝食が出た。納豆に地卵をかけていただくと、口の中に新鮮なうま味が広がる。帰り際にお勘定をしてもらうと、本当に「7350円×2泊-500円+ビール代」だけだった。涼しい夜風も、静かな風情も、虫の声も、星いっぱいの空も、緑の山々の眺望も、すべてタダというのは何だか申し訳ない。
8/15の朝食
この民宿は、以前当ブログでも紹介した吉田さらさ著『奈良 寺あそび、仏像ばなし』(岳陽舎刊)で絶賛されている。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/c00668a6fdbea0db19d168daf29d70e1
《お薦めは「民宿むろう」。ほかの宿は知らないので比較はできませんが、ここは間違いなく極上の宿です。何がよいって、まず、お母さんのお人柄。朗らかで世話好きで料理上手。わたしが男性だったら、こういう人と結婚したいです》。
《翌朝窓を開けると、目の前に室生寺の奥の院がありました。奥の院は、五重塔からさらに石段を登った山の上にあります。谷から稜線に沿って朝もやが昇っていく様子がよく見えて、まさに眺望絶佳。この神秘的な光景は室生の谷の名物ですが、このあたりからでないと、全貌はわかりません。そういう意味でも、この宿がお勧めなのです》。
《近年民宿という形態の宿は衰退気味。「昔は学生さんが大挙して泊まりに来たものだけど、このごろの若い人は、洋風のプチホテルとかに行ってしまうのよ」と、お母さんは嘆かれます。若者よ、来たれ民宿へ》という具合である。
玄関ロビー
民宿むろうの「心得」(モットー)は、
・民宿むろうはおもてなしを第一に考えます。
・旅人・観光客のみなさまに癒しの空間をおつくりします。
・いつも笑顔でお客様を歓迎致します。
だそうだが、女将の山本冨美恵さんにはとても親切にしていただいたし、ご主人やお嫁さんにも歓待していただいた。4室だけの宿なので、ご家族の皆さん全員がサービスして下さるのだ。
室生寺周辺をお訪ねになるのに、自信を持ってお薦めできる宿である。ぜひいちど、ご利用いただきたい。
http://www.e-murou.com/
民宿は小高い丘の斜面に建っている。丘をさらに登ると、「室生山上公園芸術の森」という不思議な公園に行き着く。環境芸術の第一人者、ダニ・カラヴァン氏のデザインだという。
http://www.city.uda.nara.jp/sanzyoukouen/index.html
写真の右奥が民宿の玄関と食事棟で、板間には囲炉裏が切ってあり、窓からの眺望が素晴らしい。古民家を模した民芸調の造りで、HPに「室生の季節いっぱいの 山々に囲まれた民宿」「旅人の心を癒す 憩いの宿」とあったが、看板に偽りはない。冬には囲炉裏で鍋物もいただける。
ひと風呂浴びた後、晩ご飯をいただいた。この日のお客は、東京から来られた年配のご夫婦と、山形から来られた若い方。ご夫婦は兵庫県へ帰省する途中で、村を見物されてから実家に向かわれるとのことで、毎夏、違う場所を訪ねておられるそうだ。山形の方は、郷里出身の土門拳の写真に惹かれ、室生寺を訪ねて来られたという。
室生寺五重塔(07.8.12撮影)
8/13の夕食
室生の夜は静かで涼しい。網戸からそよ風と虫の声が入ってくる。昼間の暑さがウソのようだ。うっかり窓を開けたまま寝たら、寒くて夜中に目を覚ました。奈良盆地とは比べものにならないくらい気温が低いのだ。あわてて窓を閉め、掛け布団をかけ直した。
翌朝は皆で朝食をいただいた。ご飯のほか、茶がゆまでついている。食後、私は車で出発。ご夫婦は、女将さんの車に便乗して龍穴神社に向かわれた。室生寺はもとより、山上公園、大野寺、龍穴神社など、周辺に見どころは多い。
室生区の民家
8/14の朝食
御杖村の「姫石(ひめし)の湯」で汗を流して民宿に帰ると、この夜のお客は、私1人だった。ビールを飲みながら、食べきれないほどたくさんの料理をいただいた。
8/14の夕食
窓からの眺め
翌朝も、たっぷりの朝食が出た。納豆に地卵をかけていただくと、口の中に新鮮なうま味が広がる。帰り際にお勘定をしてもらうと、本当に「7350円×2泊-500円+ビール代」だけだった。涼しい夜風も、静かな風情も、虫の声も、星いっぱいの空も、緑の山々の眺望も、すべてタダというのは何だか申し訳ない。
8/15の朝食
この民宿は、以前当ブログでも紹介した吉田さらさ著『奈良 寺あそび、仏像ばなし』(岳陽舎刊)で絶賛されている。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/c00668a6fdbea0db19d168daf29d70e1
《お薦めは「民宿むろう」。ほかの宿は知らないので比較はできませんが、ここは間違いなく極上の宿です。何がよいって、まず、お母さんのお人柄。朗らかで世話好きで料理上手。わたしが男性だったら、こういう人と結婚したいです》。
《翌朝窓を開けると、目の前に室生寺の奥の院がありました。奥の院は、五重塔からさらに石段を登った山の上にあります。谷から稜線に沿って朝もやが昇っていく様子がよく見えて、まさに眺望絶佳。この神秘的な光景は室生の谷の名物ですが、このあたりからでないと、全貌はわかりません。そういう意味でも、この宿がお勧めなのです》。
《近年民宿という形態の宿は衰退気味。「昔は学生さんが大挙して泊まりに来たものだけど、このごろの若い人は、洋風のプチホテルとかに行ってしまうのよ」と、お母さんは嘆かれます。若者よ、来たれ民宿へ》という具合である。
玄関ロビー
民宿むろうの「心得」(モットー)は、
・民宿むろうはおもてなしを第一に考えます。
・旅人・観光客のみなさまに癒しの空間をおつくりします。
・いつも笑顔でお客様を歓迎致します。
だそうだが、女将の山本冨美恵さんにはとても親切にしていただいたし、ご主人やお嫁さんにも歓待していただいた。4室だけの宿なので、ご家族の皆さん全員がサービスして下さるのだ。
室生寺周辺をお訪ねになるのに、自信を持ってお薦めできる宿である。ぜひいちど、ご利用いただきたい。
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